老後でも稼げる資格|住みたい場所で生きていくために役立つスキルとは?

老後に備えて資格取得の勉強に励む中年男性やりがい・夢を与える
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老後の不安のなかでも、とくに大きなものが「お金」にまつわる不安です。2000万円問題でも話題になりましたが、高齢者社会の現代では、退職後も働く必要が出てくる可能性があります。
今回は、いつまでもより楽しく、安心して過ごしていくために、老後でも稼げる資格について解説していきます。

老後も働きたい人が増えている

人生100年時代に突入しながら年金受給の不安が残る現在、60代、70代を過ぎても「働き続ける」という選択をしなければいけない場合もあるでしょう。事実、2016年の65歳以上の労働人口は786万人にであり、これは全体の約12%にも及び、増加傾向にあります。

60歳を過ぎても働き続ける人が増えていますが、動けるうちは働き続けたいと考える人がいることから、イヤイヤ働いているわけでもなさそうです。仕事はやりがいにつながるものであり、コミュニケーションの機会が増えることで認知症予防にも役立ちます。

しかし、楽しく、やりがいがあればどんな仕事でも良いかと言われても、すぐに「うん」とうなづける人は多くないです。毎日の生活にはお金が必要ですし、医療費や介護費用のように、高齢者には必要不可欠な費用も積み重なっていきます。
不動産収入や投資で得た利益があるなら別ですが、どんな人でも、できるなら「稼げる仕事」に就きたいと思うのではないでしょうか。

稼げる仕事に就くために必要なもののひとつに「資格」があります。弁護士、医師、薬剤師、公認会計士などは、老後でも高収入が狙える資格ではありますが、老後新たに取得となるとなかなか大変です。

老後に資格取得を目指すとき考えること

老後になっても働き続けることを考えたときに、意識しなければいけないことがあります。それは、健康状態や体力が若い頃とは違うということです。また、記憶力や集中力も低下することも自覚する必要があるでしょう。

ある程度の年齢になってからの資格取得は、「体力的な面において働きやすい仕事の資格」を選択したほうが現実的であり、かつ「取得しやすい資格」を選択することをおすすめします。

これらの条件に当てはまり、稼ぎやすい資格として、以下が挙げられます。

高齢者におすすめの資格

登録販売者

第2類、第3類の医薬品であれば、薬剤師がいなくても登録販売者が販売することができます。ドラッグストアでのニーズが高く、一般の販売員と比べると給与も高めに設定されることがあります。管理者になればさらに給与が高くなりますが、実務経験などの管理者要件があるので、興味がある人は早めに取得した方がいいでしょう。

近年、医薬品を扱う店舗は増えていて、今後もさらに増加することが見込めます。医療系の資格のなかでは比較的取得しやすく、管理者要件を満たせば開業も可能です。

▼ 登録販売者試験について(東京都)

介護福祉士

介護の需要はどんどん高まっていきます。介護福祉士としていつまでも現場に立つことは難しいかもしれませんが、5年以上経験を積んでケアマネージャーを取得すれば開業も可能です。就業している場合は、管理者として働くことで、体力が必要な現場以外での業務が可能となります。

▼ 介護福祉士国家試験

子育て支援員

子育て支援員とは、自治体が実施する研修を受けるだけで終了書の発行と認定をもらえる資格です。「保育補助」としての立場になりますが、保育園や児童クラブでの就職が有利になるといわれています。どのような人でも取得できる資格で、テキスト代など研修に必要あな費用以外の金銭的負担もありません。子どもに関わる仕事に興味がある人や、子育ての経験を活かしたいという人におすすめです。

▼ 「子育て支援員」研修について 厚生労働省

調理師

調理師は、レストランなどの「外食産業」以外にも、社員食堂、社員寮の食堂、養老施設の食堂、スーパーなど、活躍できる場所がたくさんある資格です。専門学校に通うか、2年以上の実務経験を積む必要がありますが、料理や食にまつわる仕事がしたい人はとっておいて損はないでしょう。

▼ 調理師試験 公益社団法人調理技術技能センター

宅地建物取引士

宅地建物取引士とは、いわゆる「宅建」の資格です。不動産会社に就職するときに有利になります。覚えることがたくさんある難関資格のひとつですが、合格後に申請して宅地建物取引業免許を取得すれば開業も可能です。高収入を十分狙える資格になります。

▼ 宅建試験

管理業務主任者、マンション管理士

マンションの建築数は現在も増えています。管理業務主任者マンション管理士のニーズは今後も増えていくことが予想されます。合格率が低い難関資格ではありますが、高齢者向けの求人も多いです。住み込みの仕事もあるので、住まいの心配がある人にもおすすめできます。

▼ 管理業務主任者とは

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)には、FP技能士1級〜3級、AFPとCFP(民間資格)があり、まずはFP技能士3級から取得することになるでしょう。金融・税金、ローン、保険、不動産、年金制度、教育資金など「お金」のアドバイスを仕事のため、高齢者であっても求人数があります。開業も可能ですし、自身の資産管理にも役立ちます。

▼ FP技能検定 試験要綱

マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS)

Word、EXCEL、PowerPointなど、マイクロソフトの「Office」の使用スキルを証明する資格です。この資格をとるだけで就職できるわけではありませんが、MOSを必須とする会社もあるので、今の時代はとっておいても損はありません。また、近年は資料作成をアウトソースする企業が増えているので、クラウドワーカーとして活躍するなら、とっておくと便利です。

▼ MOS試験概要

稼げる資格があれば、どこでも生きていける?

稼げる資格があれば、老後の選択肢が広がります。住める地域の選択肢も増えるはずです。ただし、老後の暮らしは、生活環境を考慮する必要があることも忘れないようにしましょう。

例えば、老後は雪国で暮らしたいと希望したとしましょう。慢性的な高血圧の人が寒い地域で暮らすのは、ヒートショックのリスクが大きいです。より安全に暮らすためには、室内の温度差が小さくなるようなマンション・物件を選ぶ必要があります。

また、将来高齢者向けマンションや老人ホームに入居を考えているなら、周囲に施設があるか確認しておくことも大切です。南国であれば、熱中症リスクや湿気が引き起こす健康リスクに注意する必要があります。

どんなにお金を持っていても、体質にあわない地域で暮らせば、健康を損ねる可能性が高まります。気候、住宅環境、食べものや周囲の人との相性など、住んでみなければわからないことも多いです。選択肢を広げるために収入を確保することは大切ですが、生活環境を整えることも忘れないようにしましょう。

参考:ひとり暮らしの老後はマンション?戸建て?賃貸?後悔しないための基礎知識

おわりに:老後の選択肢を広げるために資格取得が役に立つ

高齢化社会の現代では、定年後も働く必要が出てくる可能性があります。まずは働ける健康状態を保つことが大切ですが、収入を上げる、将来の選択肢を広げるために資格取得を検討することをおすすめします。ただし、経済的に豊かになっても、自身の性格や体質に合わない場所に住んでいれば長生きできません。住環境や人間関係などの「生活環境全般」を整える対策も大切です。

参考:熱海のリゾートマンションに住む人生 ― 老後、定年後の安心・充実のために

【参考資料】

平成29年版高齢社会白書(全体版) 第1章 高齢化の状況 第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向(4)

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