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中小企業診断士の資格を取るとどんなメリットがある?

会議室でミーティングを行う中小企業診断士の経営コンサルタント キャリアアップ

「中小企業診断士」は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。様々な企業で経営相談に乗ったり、アドバイスをしたりできることから、将来性の高い人気の資格でもあります。今回はこの中小企業診断士とはどんな資格なのか、必要な知識や取得のメリットなどを紹介していきます。

中小企業診断士とは、どんな資格?

中小企業診断士は、中小企業の経営上の問題点の分析や助言を行い、課題解決に導く経営コンサルタントです。国が認めた唯一の経営コンサルタントの国家資格でもあります。「日本版MBA」とも呼ばれ、現在日本国内での需要が高まっている人気の資格です。

中小企業診断士が行う具体的な業務は、下記のとおりです。

  • 公的機関の窓口に来訪された企業に対して相談に乗る「公的業務」
  • 中小企業と契約してコンサルティングを行う「民間業務」
  • 民間企業と行政をつなぐ橋渡し

中小企業診断士の国家試験に合格するには、以下の知識を習得する必要があります。

学ぶ知識

経済学・経済政策
  • マクロ経済
  • ミクロ経済
財務・会計
  • アカウンティング(財務会計、管理会計)
  • ファイナンス(企業活動に必要な資金調達や投資等)
企業経営理論
  • 経営戦略論
  • 組織論
  • マーケティング論
運営管理
  • 生産管理
  • 店舗・販売管理
経営法務
  • 知的財産権
  • 会社法
経営情報システム
  • 情報システムの基本知識
  • 情報システムの経営活用スキル
中小企業経営・政策
  • 中小企業経営
  • 中小企業政策

これらは1次試験の科目で、合格基準は「総得点が60%以上」「正答率が40%未満の科目がないこと」です。2次試験では「組織・人事の事例」「マーケティング・流通の事例」「生産・技術の事例」「財務・会計の事例」の筆記試験と口述試験があり、これにも合格すれば中小企業診断士の資格を取得できます。

中小企業診断士で目指せる職業、就職先は?

中小企業診断士の資格を取ると、以下のような就職先を目指せます。

コンサルティング企業
給与水準が高く、人気の就職先の一つです。
中小企業支援機関
商工会議所・商工会・都道府県等中小企業支援センターなどが該当します。ほぼ欠員募集となるので、就職したい場合はこまめに求人情報をチェックすることが必要です。
士業事務所(税理士事務所など)
税理士事務所などの士業事務所の業務内容は、経営と深く関連しているため、中小企業診断士の採用に積極的な事務所が多いです。
独立開業
複数の企業とコンサルタント契約を締結して、それぞれの経営診断にあたります。一度どこかに就職して業務やスキルを学んでからの選択肢として考えてみるのもいいでしょう。

中小企業診断士になるとどんな悩みが解決できる?

中小企業診断士になると、経営全般の知識と、経営に関わる問題解決策を提案できるコンサルティング能力を活かして下記のような悩みを解決できるようになります。

中小企業診断士が解決できること
  • 中小企業に対する経営アドバイス
  • 行政や金融機関との間のトラブル解決
  • 経営戦略などの問題解決
  • 経営面から見た企業のマーケティング、営業、財務などへのアドバイス

中小企業診断士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

中小企業診断士の試験は、学歴や業務経験などを問わず誰でも受験可能です。
なお、下記に該当する人は1次試験を免除できるという特典があります。

  • 大学等の経済学の教授・准教授・旧助教授(通算3年以上)
  • 経済学博士
  • 公認会計士試験または旧公認会計士試験第二次試験において経済学を受験して合格した者
  • 不動産鑑定士や不動産鑑定士補(試験合格者を含む)
  • 公認会計士や会計士補(試験合格者,有資格者を含む)
  • 税理士(試験合格者、試験免除者、有資格者を含む)
  • 技術士(情報工学部門に限る。有資格者を含む)

取得にかかる費用

中小企業診断士試験の受験料は下記のとおりです。

一次試験受験料
13,000円
二次試験受験料
17,200円

資格取得に向けて予備校を受講した場合、20〜30万円の受講料が必要になるでしょう。独学でテキストで学習する場合は、3〜5万円ほど費用がかかると考えられます。

中小企業診断士はどんな人におすすめの資格?

中小企業診断士に求められるのは、税務面や労務面といった部分的な解決策でなく、企業全体を統括して考えられたアドバイスです。そのため、視野が広く、包括的に物事を捉えられる人が向いているといえるでしょう。そして人とのコミュニケーション能力も欠かせません。

また、中小企業診断士は、経営に関わる全般について幅広く知識を備えられることから、下記のような資格を持っている人はダブルライセンスとして就職・転職・キャリアアップをさらに有利に進められるでしょう。

中小企業診断士の取得がおすすめな人
  • 社会保険労務士
  • 行政書士
  • 簿記検定

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

中小企業診断士の試験を実施・管理しているのは、「一般社団法人 中小企業診断協会」です。受験や必要な手続き、試験日程や過去問などについては、下記の公式HPをご覧ください。

▼ 一般社団法人 中小企業診断協会

まとめ:中小企業診断士の経営コンサルスキル&知識は幅広い業種で活躍できる!

どの企業においても経営戦略は非常に重要であることから、中小企業診断士は需要が高い国家資格といえます。合格率は15〜25%と比較的高めで、誰でも受験できるので、将来独立企業を狙いたい人はもちろん、経営分野に興味のある方はぜひ試験にチャレンジしてはいかがでしょうか。

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