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人材測定コンサルタントの資格を取るとどんなメリットがある?

人材測定コンサルタント やりがい・夢を与える

多様な人材の活用が求められる現代では、人材の特性や適性、人材育成に関する知識の重要性が高まっていますよね。この記事で紹介する資格は「人材測定コンサルタント」です。新しい資格である人材測定コンサルタントについて、2つの分野の概要、認定講座と認定試験の内容などを解説します。

人材測定コンサルタントとは、どんな資格?

人材測定コンサルタントとは、人材の特性把握に関するスペシャリストを指す名称独占資格です。特定非営利活動法人人事コンサルタント協会が認定する認定講座を修了後、認定試験に合格することで資格を取得できます。

人材測定コンサルタントの認定試験は、個人の特性、能力、適性などに関して深く考察し、心理や法律までを含めて「人を観察・評価する実務」として評価する試験です。人材測定に関する日本で初めての専門スキルといえます。資格人材測定コンサルタントになると、下記の業務で専門知識を活かすことができます。

  • 採用
  • 人事評価
  • 昇進昇格時の選抜
  • 人材配置
  • 人材育成 など

人材測定コンサルタントで求められるスキルは、「採用分野」と「評価分野」に分かれています。それぞれの分野ごとに認定資格を取得することも、2つの分野の認定資格を同時に取得することもできます。2分野の資格を取得すると、「上級人材測定コンサルタント」に認定されます。

人材測定コンサルタント【評価分野】
人事評価に関する体系的な専門知識・技能を取得するコース。
  1. 人事評価の正しい運用を理解し、経営的視点から制度の適正運用を担える
  2. 人事評価者研修の講師ができる
  3. 組織内コンサルタントとして、評価制度構築時には適切な助言ができる
  4. 人事評価コンサルタントとしての能力開発のフレームワークを身につけていることを想定
人材測定コンサルタント【採用分野】
採用業務に関する体系的な専門知識・技能を取得するコース。
  1. 経営的視点から自社の求める人材像を定義でき、中長期的な人材採用計画の立案・実行ができる
  2. 費用・期間・効果などの面から、募集媒体選定や選抜方法などを適切に選択できる
  3. 社内コンサルタントとして、採用戦略・戦術に適切な助言ができる
  4. 採用コンサルタントとしての能力開発のフレームワークを身につけていることを想定

学ぶ知識・技術

人材測定コンサルタントを取得するためには、認定講座を受講修了後、資格認定試験に合格する必要があります。実際に人材測定コンサルタントとして名乗るためには、特定非営利活動法人 人事コンサルタント協会に入会して認定証の交付を受けてください。

人材測定コンサルタント認定講座

人材測定コンサルタントの認定講座では、全4回で下記の内容を学習します。

受講回 評価分野 採用分野
第1回
  • 人事測定コンサルタントとは
  • 人材の特性差の何に着目すべきか
  • 「特性」「能力」「適性」とは
  • 知能(IQとEQ)とは
  • コンピテンシーとは
第2回
  • 人事マネジメントの全体像
  • 企業戦略と人事制度
  • 成果主義と能力主義
  • 人事フレームワークの研究
  • 職能資格制度、役割等級制度
  • 人材採用計画・戦略
  • 企業戦略と人材採用
  • 採用計画
  • 雇用ポートフォリオ戦略
  • 外部人材の活用
第3回
  • モチベーションと人事制度
  • 行動科学、組織心理学
  • モチベーションの科学
  • 目標管理
  • 目標の立て方、PDCAサイクル
  • 募集戦術
  • 募集要項の設計
  • 人材像の定義
  • 求人マーケティング
  • 各種求人媒体とその特徴
第4回
  • 人事評価制度の運用について
  • 面接制度
  • コンピテンシー評価
  • 能力評価、情意評価
  • 調整手法
  • 評価者トレーニング
  • 発達障害者の職場適応
  • 採用実務
  • 採用に関する法的枠組み
  • 人材の測定手法
  • 面接手法
  • 適性検査、アセスメント
  • 内定者フォロー
  • 発達障害と職種適性

人材測定コンサルタント認定講座は、通学と通信の2方式から選択できます。

通学講座

90分の講義を4コマ受講し、最終日に認定試験が実施されます。通学講座は毎月開講されており、1日2コマを2日間受講し、合計4コマで学習を進めます。通学講座は東京と大阪で開講されます(2023年時点)。

通信講座

講座の内容は、通学講座と同様です。DVD方式とe-learning方式から選択できます。Web上で認定試験が実施されます。

認定試験

認定講座を受講修了した人は、認定試験を受験します。試験は通常年2回(2月と8月)に実施されています。

試験方式
マークシート方式
試験時間
60分間
出題数
40問
合格基準
7割以上の得点
会場
東京、大阪、名古屋

人材測定コンサルタントで目指せる職業、就職先は?

人材測定コンサルタントを取得すると、企業の人事担当者の仕事に役立つほか、人材紹介、人材派遣、求人広告代理店への就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。

人材測定コンサルタントを取得するとどんな悩みが解決できる?

人材測定コンサルタントを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

人材測定コンサルタントが解決できること
  • 採用活動や人事評価の評価が適正に行われる
  • 雇用のミスマッチを防ぐ
  • 優秀な人材の流出を防ぐ

人材測定コンサルタントの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

人材測定コンサルタントの認定試験を受験するためには、講座を受講していることが条件となります。

取得にかかる費用

人材測定コンサルタントの講座受講料、認定試験受験料、入会料・年会費は下記の通りです。

採用分野、評価分野共通
  • 1コース当たり:税込50,700円(通学・通信共通)
  • 人事コンサルタント協会会員:20%割引(税込40,560円)
  • 会員からの紹介:20%割引(税込40,560円)
  • 2分野同時受講:30%割引(税込70,980円)
  • 提携大学等の学生:学割適用

その他、各種割引制度が設けられていますので申込時にしっかりと要項をチェックしましょう。

認定試験受験料は下記の通りに定められています。

採用分野
  • 受験料:8,000円
  • 再受験料:6,000円
評価分野
  • 受験料:8,000円
  • 再受験料:6,000円
2分野同時受験
  • 受験料:12,000円
  • 再受験料:9,000円

試験合格後に「人材測定コンサルタント®」を名乗るには、人事コンサルタント協会に入会する必要があります。入会金は5,000円、会費は8,000円です。

人材測定コンサルタントはどんな人におすすめの資格?

人材測定コンサルタントの資格は、2017年4月からスタートした比較的新しい資格です。資格取得者はまだ少ない資格ではありますので、有資格者はその専門知識や希少性をアピールできます。人事部や人材会社、求人広告会社などでの昇進・昇格のアピール、就職・転職での能力の客観的証明に役立つでしょう。

企業の採用担当者からすると、ミスマッチを防ぐための知識習得に役立ちます。マネジメント職が人材測定コンサルタントを取得することで、チームビルディングにおける人材配置などに活かせるでしょう。

試験の合格率は80%が目安となりますので、講座を受講してしっかりと試験対策をすることで資格取得を目指せます。

人材測定コンサルタントの資格取得がおすすめな人
  • 人事部に配属された人
  • 人材会社で働く社会人
  • 企業の採用担当者・管理職
  • 人事について理解を深めたい学生
  • 人事コンサルタントとして独立を目指す人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

人材測定コンサルタントを主催・運営しているのは、特定非営利活動法人 人事コンサルタント協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。

▼ 特定非営利活動法人 人事コンサルタント協会

まとめ:人材に関するスペシャリストとしてスキルアップを目指そう

人材測定コンサルタントは、人材派遣会社などへの就職・転職に役立つほか、管理職のチームビルディングにも活かすことができる資格。これからの時代の採用活動や人材戦略のためにも、資格取得を検討してみてはいかがでしょう。

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