調教師の資格を取るとどんなメリットがある?

馬の体調をチェックする女性の調教師やりがい・夢を与える
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競馬レースに出場する競走馬を日々世話し、育成するプロフェッショナルが「調教師」です。騎手と比べると裏方の存在に思えますが、実はやりがいに満ちた専門職でもあります。今回はこの調教師とはどんな仕事をする国家資格か、免許取得の方法や取得によるメリットなどをご紹介していきます。

調教師とは、どんな資格?

調教師とは、馬主から競走馬を預かり、厩舎で毎日の世話やトレーニング、健康管理などを行う専門職です。「日本中央競馬会」か「地方競馬全国協会」が実施する試験に合格し、農林水産大臣からの認可である「調教師免許」を取得した人がなれる国家資格でもあります。

調教師の主な仕事内容は、下記の通りです。

馬の世話、トレーニング
馬はそれぞれで個性や能力が違うため、それに合わせた最適のトレーニングを考え、実施します。
厩舎のスタッフ管理
厩舎には、厩務員や調教助手、騎手などさまざまなスタッフがいます。調教師はスタッフの管理・教育をしながら厩舎を運営し、発展させていきます。
馬主や記者との対応
競り市や牧場巡り
各地の牧場や競り市を巡り、次世代の競走馬を発掘します。

調教師は厩舎の最高責任者といえるポジションです。1人の調教師に割り当てられる馬房は10~20馬房で、厩舎では馬の能力や適性、状態に応じて年間スケジュールを立て、調教・管理を行います。ただ、自分一人で厩舎の業務を行うのには限界があるので、調教師補佐、厩務員を雇い、補助にあたらせ、その陣頭指揮に立ちます。

学ぶ知識・技術

調教師免許試験では、下記の知識・技術が問われます。

筆記試験
  • 競馬関係法規に関する専門的知識及び労働関係基本法規に関する一般的知識
  • 調教に関する専門的知識
  • 馬学、衛生学、運動生理学、装蹄、飼養管理及び競馬に関する専門的知識
口頭試験
  • 競馬関係法規ならびに厩舎の経営、および管理に関する専門的知識・一般常識
  • 調教に関する専門的知識・技術
  • 衛生学、運動生理学および飼養管理に関する専門的知識・技術
  • 馬学、装蹄および競馬に関する専門的知識・技術

ただし、調教師免許試験の難易度は高く、騎手か厩務員(調教師が経営する厩舎で、競走馬の管理や世話をする従業員)の経験者でなければ合格は難しいのが現状です。

そのため、調教師を目指すなら、中央競馬会の競馬学校に入学して騎手過程or厩務員過程、あるいは地方競馬教養センターの騎手過程or調教師過程で、乗馬や馬学、調教方法などを学ぶ必要があるでしょう。

▼ 難関資格の記事はこちら

調教師で目指せる職業、就職先は?

調教師免許取得後に目指せる就職先は以下の通りです。

  • 中央競馬会の厩舎
  • 地方競馬全国協会の厩舎

しばらくの間は、調教師のもとで研修を積んでから、馬房の調教師として独立することになります。ただし馬房の数は決まっており、新たに設立することはできません。引退する調教師がいれば、馬房を受け継ぐことは可能です。実績によっては、馬を預けてくれる馬主が増え、管理できる馬房の数も増えていくことでしょう。

調教師になるとどんな悩みが解決できる?

調教師になると、自身の知識やスキルを活かして下記のような悩み・問題を解決できます。

調教師が解決できること
  • 馬の体調管理と適切なトレーニングコーチを務めることで、レースに出る能力を引き出す
  • レース前に騎手と打ち合わせ、勝利に貢献する
  • 厩務員、調教助手、騎手、馬主等の全ての人脈や経験を活用し、自分が運営している厩舎を発展させる
  • 次世代の馬を発掘することで、競馬業界を盛り上げていく

調教師の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

調教師の資格を取得するには、調教師免許試験に合格する必要がありますが、試験は28歳以上の人であれば基本的にどなたでも受験できます。ただし、下記に該当する人は免許を取得することができません。

調教師免許を取得できない者
  • 受験日に28歳未満の者
  • 成年被後見人、被保佐人および破産者で復権を得ない者
  • 禁錮以上の刑に処せられた者
  • 競馬法、日本中央競馬会法、自転車競技法、小型自動車競走法またはモーターボート競走法の規定に違反して罰金の刑に処せられた者

取得にかかる費用

調教師免許試験の受験料は無料です。ただし合格後には、免許手数料3,000円が必要になります。

調教師はどんな人におすすめの資格?

調教師は、馬の健康管理をしたり、レースに勝てるよう個性に合ったトレーニングを工夫したりと、馬と競馬のために全ての力を割くプロフェッショナルです。そのため、下記のような人に向いている資格といえます。

調教師の資格取得がおすすめな人
  • 馬が好きな人
  • 馬の体調や個性を毎日細かく観察し、ケガや故障が起こらないよう細心の注意を払える人
  • 厩舎のスタッフとコミュニケーションをとり、安定した運営ができる人
  • 高年収を目指す人(中央競馬会・JRA所属の調教師の平均年収は1,200万円)

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

調教師免許の資格管理と試験実施を行っているのは、「日本中央競馬会」あるいは「地方競馬全国協会」です。それぞれの試験日程や会場、受験申請に必要な手続きなどは、下記の公式HPからご確認ください。

▼ 日本中央競馬会(JRA)

▼ 地方競馬全国協会(NAR)

まとめ:調教師免許試験の合格率は5〜10%。狭き門だが、免許を取得すれば将来性も年収も安定!

調教師は、元々騎手や厩務員をやっていた人がなることの多い、専門知識と技術が必要な仕事です。免許を取得するには、競馬学校の騎手課程や厩務員課程で学んでキャリアを積むことがほぼ必須になり、さらに試験に合格しなければなりませんが、免許取得後は年収が一気に安定します。馬が好きな人、馬の育成や厩舎運営に興味のある人は、ぜひトライを。

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