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レザーソムリエの資格を取るとどんなメリットがある?

レザーソムリエの資格 やりがい・夢を与える

革製品を扱う業界や小売業に携わる人は、「レザーソムリエ」という資格をご存知ですか?この記事ではレザーソムリエの「Basic(初級)」と「Professional(中級)」の違い、講座と試験の概要、受講資格や資格取得にかかる費用を解説します。趣味でレザークラフトを楽しんでいる人もチェックしてくださいね。

レザーソムリエとは、どんな資格?

レザーソムリエとは、皮革及び革製品について正しい知識や実技を習得していることを証明できる民間資格です。日本革類卸売事業協同組合、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が認定している資格であり、皮革講座の開講や資格試験の実施を通して、革製品により親しむとともに専門知識を習得した「レザーソムリエ」の育成を目的としています。

レザーソムリエの資格には、「Basic(初級)」と「Professional(中級)」の2つのレベルが設けられています。

レザーソムリエ Basic(初級)
革製品に関する基礎知識、革製品による皮革の使い分け、革製品のお手入れ方法など実践的な知識を身に付けていることを証明できます。
レザーソムリエ Professional(中級)
初級からレベルアップした内容を学び、より実践的で皮革に関するより深い知識を習得したことを証明できます。

試験の合格者は、「レザーソムリエ認定証」が無料で送付されます。また、レザーソムリエバッジ、ロゴの使用が可能になります。合格者を対象とした皮革関連の工場見学も実施されていますので、希望者は皮革に関する知見をさらに深められるでしょう。

学ぶ知識・技術

レザーソムリエになるには、初級と中級それぞれの講座を受講し、資格試験(出題は公式テキストに基づく)に合格する必要があります。講師は日本革類卸売事業協同組合の講師陣が務めます。

レザーソムリエBasic(初級)

レザーソムリエの初級の資格を取得するには、講座を受講し、資格試験に合格する必要があります。

座学
  • エコロジーと原皮
  • 日本の革と国外の革
  • 皮革を含む現代ファッションビジネス
  • 天然皮革と人工皮革について
  • 顔料と染料の違い
実習
  • 牛革
  • 加工と仕上げ
  • 各種動物
  • エキゾチック
試験
CBT四肢択一式50問60分
合格基準
試験の結果が80点以上の場合、合格

レザーソムリエProfessional(中級)

レザーソムリエの中級の資格を取得するには、講座を受講し、資格試験に合格する必要があります。

講座1(60分)
  • ①国産牛
  • ②鞣しの方法
  • ③染色・加脂
  • ④各種乾燥工程
  • ⑤仕上げ工程(Trimming Buffing)
講座2(60分)
  • ⑤仕上げ工程(塗装)
  • ⑥仕上げ剤
  • ⑦仕上げ方法
  • ⑧アイロン・型押・箔
  • ⑨計量
昼食休憩・質疑応答
展示の丸革・半裁に触れながら、各講師から質問や解説などを受ける時間
講座3(60分)
  • ⑩皮革産業とSDGs
  • ⑪動物の種類による解説(利き革テスト用)
講座4(60分)
  • ①「ワシントン条約」~「国内法」
  • ②種別の説明
講座5(60分)
  • ①染料、顔料(実技)
  • ②靴クリームの成分について
  • ③革のpHについて(実技)
  • ④製品の仕上げについて
  • ⑤仕上げ毎のお手入れについて
講座6(テスト30分、答え合わせ15分)
利き革テスト
試験
CBT四肢択一式75問60分
合格基準
利き革テストを受けた場合はその結果と、「レザーソムリエProfessional(中級)資格試験」の試験結果を総合的に考慮し、合否を判断

公式テキスト

レザーソムリエの資格試験は、公式テキストに基づいて出題されます。公式テキストは『レザーソムリエ資格試験公式テキスト Basic(初級)編』と『レザーソムリエ資格試験公式テキスト Professional(中級)編』の2種類が発売されています。

レザーソムリエで目指せる職業、就職先は?

レザーソムリエの資格を認定しているのは、日本革類卸売事業協同組合、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)です。そのため、革製品を取り扱う会社への就職・転職を希望する場合は自己アピールにつながるでしょう。ただしその場合、中級以上の取得であることが望ましいです。

試験では下記の業種の受講者がいます。

  • 皮革業界
  • 小売業
  • メーカー
  • 卸売業
  • タンナー
  • プレス・広報
  • 自営業
  • 公務員

レザーソムリエの資格を取得するとどんな悩みが解決できる?

レザーソムリエの資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

レザーソムリエが解決できること
  • 革製品の正しい管理・お手入れを理解し、長く愛用できる
  • 消費者の満足度の高い革製品の生産や流通をサポートできる
  • 革製品に関する知識や技術の継承に貢献できる

レザーソムリエの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

レザーソムリエの資格を取得するには、下記の条件を満たす必要があります。

レザーソムリエBasic(初級)
講座の受講・試験の受験に制限はありません。
レザーソムリエProfessional(中級)
下記のいずれかの条件を満たす人が講座の受講・試験の受験が可能です。

  • レザーソムリエBasic(初級)合格者
  • 皮革及び革製品(販売業含む)取扱歴5年以上の者

取得にかかる費用

レザーソムリエの資格を取得するには、初級と中級で下記の費用が必要です。

レザーソムリエBasic(初級)
  • 受講料:無料
  • 受験料:5,500円(税込)
レザーソムリエProfessional(中級)
  • 受講料:27,500円(消費税込、昼食は各自準備)
  • 受験料:11,000円(税込)

レザーソムリエ試験の日程

初級は、東京・大阪・名古屋・仙台・福岡の5都市で開催されます。中級は東京または大阪で開催されます。日程は公式HPからそれぞれ確認しましょう。

レザーソムリエはどんな人におすすめの資格?

レザーソムリエの資格を取得するには講座の受講が必要ですが、講座では日本革類卸売事業協同組合の講師陣による、プロの解説を受けることができます。初級では革製品の使い分けやお手入れなどの基礎知識が身に付き、中級にレベルアップすると、染料や顔料の塗布といったスキルを学ぶことができます。

初級は10代から60代以上の受講者がいます。業界関係者が約6割を占めますが、約4割が一般の参加者であり、多様な目的を持った人が講座を受講していることが伺えます。

レザーソムリエの資格取得がおすすめな人
  • 皮革業界で働く人
  • 仕事で革製品に携わる人
  • 趣味で革製品のお手入れやレザークラフトを楽しむ人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

レザーソムリエの資格を認定しているのは、日本革類卸売事業協同組合、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)です。運営事務局は、レザーソムリエ事務局(株式会社 ザッツコーポレーション内)です。

試験の詳細や申込については下記URLから確認してください。

▼ レザーソムリエ事務局

まとめ:レザーソムリエになって革製品に関する知識や技術を深めよう

革製品は性別や年代を問わず愛用されてきています。たくさんの人にとって身近なものですので、確かな知識と技術を習得したレザーソムリエは、そのスキルを活かしてご自身や消費者の生活を彩ることができるでしょう。

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