就職を控えた学生や新社会人は、ビジネスパーソンの基礎作りをするのがおすすめです。ビジネスマナーやIT・パソコンスキルを習得すると、仕事や職場の人間関係をスムーズに進める力が身に付きます。
この記事では、これから社会人デビューする人や新社会人としてスキルアップを目指す人におすすめの資格を紹介します。
学生・新社会人は資格取得が必要なの?
学生や新社会人は、就職を目指す業界や職種によって必要な資格が異なります。たとえば医師や薬剤師、弁護士を目指す人は、国家資格の受験と合格が必要です。そのほかの職種でも、資格取得が必須とされていることがあるでしょう。
一方、特に資格の取得が必須とされていない業界・職種もたくさんあります。資格取得が必須ではなくとも、社会人デビューに向けて目標を持っている人は、早い段階から資格取得を目指すのがおすすめです。たとえば、下記のような目標を持っている人は資格取得を検討してください。
- 新社会人でも早いうちに周囲から信頼されたい
- 社会人としての基礎を身に付けておきたい
- 実務的なスキルアップをして、効率的に仕事を進められる人材になりたい
- 資格手当で収入アップを狙いたい
- 海外で働いたり、海外の人と働きたい など
学生・新社会人が資格を取得するメリットはあるの?
資格取得が必須ではないとしても、資格取得をすると下記のメリットを得られるでしょう。
- 学生・新社会人の資格取得のメリット
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- 資格取得を通してビジネスパーソンとしてスキルアップできる
- 会社や日常業務では身に付けられない知識やスキルを習得できる
- 会社の資格手当の支給要件を満たすことがある
- 自分自身の成長につながり、日々のモチベーションアップになる
- 転職などキャリアチェンジで選択肢が増える
次の章からは、必須とは言えないものの、さまざまな業界への就職や社会人デビューに役立つ資格を紹介します。
新社会人におすすめの国家資格【ITパスポート試験】
ITパスポート試験とは、「情報処理技術者試験」のうち入門レベルの資格として位置づけられています。ITに関する基本的な知識を習得できますので、理系だけでなく文系出身者にもおすすめです。ITパスポート試験を通して、下記の3つの分野に関する知識を習得できます。
- ストラテジ系:経営戦略やシステム戦略など経営に関する戦略内容
- マネジメント系:開発技術やプロジェクトマネジメントなどの管理業務
- テクノロジ系:コンピュータの基礎理論、システム、データベースやセキュリティなどの知識や技術
ITパスポート試験を実施しているのは、独立行政法人IPAです。
新社会人におすすめの公的資格【ビジネス能力検定(B検)ジョブパス】
ビジネス能力検定(B検)ジョブパスとは、さまざまな職種・業種の人が身に付けておきたいビジネスの基礎・基本を問う試験です。試験問題の出題範囲は、下記のように多岐に渡ります。
- 時事
- 統計
- 新聞
- ビジネスマナー
- 報連相
- 接客・営業
- プレゼン
- 税金
- 法律
習得した知識は、ビジネス文書やプレゼン作成、データの活用に役立てられるでしょう。
ビジネス能力検定(B検)ジョブパスは、一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センターが管理しており、文部科学省が後援・認定しています。
新社会人におすすめの公的資格【秘書検定】
秘書検定とは、社会人が働く上で身に付けておくべき基本的な常識を測定する試験です。秘書検定という名称ですが、秘書として働くための資格というわけではありません。受験者には就職活動を控えた高校生や大学生、若手の社会人が多くいます。仕事で必要となる基本的なマナーや接遇、常識の習得ができるでしょう。
秘書検定は、公益財団法人 実務技能検定協会が運営・実施しています。
新社会人におすすめの公的資格【ビジネス実務法務検定】
ビジネス実務法務検定は、ビジネスに関わる法律知識やコンプライアンス(法令遵守)能力が問われる試験です。法律知識はさまざまな業種の仕事に役立ちますので、法務部に限らず社会人なら身に付けたいスキルです。正しい法律知識を習得すると、コンプライアンス能力の向上にもつながります。
ビジネス実務法務検定の試験を実施しているのは、東京商工会議所です。
新社会人におすすめの民間資格【ビジネス実務マナー検定】
ビジネス実務マナー検定は、ビジネスパーソンとして適切な判断や行動を選択するための知識を理解しているかを測定する試験です。試験では、下記の項目などについて出題されます。
- ビジネスマンとしての判断・行動が適切にできるかどうか
- ビジネスにおける人間関係の対処を理解しているか
- 慶事や弔事など交際業務を理解しているか
- マナー、話し方を理解しているか など
資格取得を通して、ビジネスにおける基本的な事柄を習得できます。学生や新社会人が取得すると、社会人に求められる知識や対応などを身に付けられるでしょう。
ビジネス実務マナー検定を管理しているのは、公益財団法人 実務技能検定協会です。
新社会人におすすめの民間資格【日商PC検定試験】
日商PCは、PCを使用したビジネス実務について下記のスキルを測定する試験です。
- パソコンを使用した文書作成や表計算などのアプリケーションソフトの利活用能力
- ネットワーク環境下でのITの利活用
近年は多くの業界・職種でパソコンスキル・ITスキルが求められます。日商PC取得を通して、それらのスキルをバランスよく習得することができるでしょう。
日商PC検定試験を管理しているのは、日本商工会議所です。
新社会人におすすめの民間資格【MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)】
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)とは、下記のマイクロソフトオフィス製品を使用するスキルを測定する試験です。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Outlook
マイクロソフトオフィスは多くの業種・職場で使用されているアプリケーションのため、スキルが向上すると業務の効率化を助けてくれるでしょう。
MOSの試験は株式会社 オデッセイ コミュニケーションズが管理し、マイクロソフトオフィスが認定しています。
新社会人におすすめの民間資格【TOEIC】
TOEICは、国際的に就職や転職で活用されることの多い英語試験です。この記事で紹介するのは「TOEIC L&R」で、リスニング能力とリーディング能力が問われます。TOEICではスコアで成績が表示されるのが特徴です。就職・転職のほか、企業によっては昇進や資格手当支給の条件となっていることもあり、学生や新社会人、ベテランまで幅広い人が受験しています。
TOEICは、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が管理している資格です。
まとめ:学生や新社会人はビジネス知識やIT・パソコンスキルを習得するチャンス
今回紹介した資格の中で気になる資格はありましたか?信頼されるビジネスパーソンとして成長するためには、しっかりとした基礎が必要です。ビジネスマナーやIT・パソコンスキルを習得すると、周囲からデキる新人だとみてもらうきっかけになるでしょう。
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