実用フランス語技能検定試験(仏検)の資格を取るとどんなメリットがある?

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語学力のスキルアップで人気が高いのは英語ですが、フランス語の学習にチャレンジする人も少なくありません。フランス語を学ぶと、ビジネスや趣味の充実につながります。

この記事では、フランス語の実用能力に関する試験である「実用フランス語技能検定試験(仏検)」について各級のレベルや受験料、どんな職種や業種への就職に役立つかを説明していきます。

実用フランス語技能検定試験(仏検)とは、どんな資格?

仏検は、日本のフランス語学習者を対象とし、フランス語の実用能力を客観的に測る語学の検定試験です。文部科学省と在日フランス大使館文化部の後援を受けた試験で、1981年から実施されています。

フランス語は、世界中で多くの人が使っている言語です。他言語と合わせて公用語にしている国を含むと、29か国においてフランス語が公用語として使用されています。日本でも大学の第二外国語の選択肢にフランス語が設けられていたり、趣味でフランス語を楽しんだり、フランス語学習にチャレンジしている人は少なくありません。

仏検は、1級から5級までの全7段階のレベル分けがされています。

1級
ビジネスでフランス語を使うことができ、即戦力となるための「読む」「書く」「聞く」「話す」「文法知識」という高度な能力を身に付けています。標準学習時間は600時間以上です。
準1級
幅広い分野についてのフランス語を理解し、日常生活や社会生活を営むために必要な「読む」「書く」「聞く」「話す」「文法知識」のフランス語能力を身に付けています。大学のフランス語専門課程卒業の語学力と同程度です。標準学習時間は500時間以上で、語彙は約5000語です。
2級
日常生活や社会生活上で必要なフランス語を理解し、的確に発信する語学力を身に付けています。一般的な事柄に関する「読む」「書く」「聞く」「話す」「文法知識」のフランス語能力が求められます。大学のフランス語専門課程4年程度の語学力と同程度です。標準学習時間は400時間以上で、語彙は約3000語です。
準2級
日常生活における基本的なフランス語能力を有し、簡単な質疑応答ができます。日常会話に必要な「読む」「書く」「聞く」「話す」「文法知識」を身に付けています。大学の3年修了の語学力と同程度です。標準学習時間は300時間以上で、語彙は約2300語です。
3級
「読む」「書く」「聞く」「文法知識」に関する基本的なフランス語の学習を修了し、理解しています。簡単なレベルのフランス語会話をすることができます。大学でフランス語を第一外国語として1年間学習したレベル、第二外国語として週2回の授業2年間学習したレベルと同程度です。標準学習時間は200時間以上で、語彙は1670語です。
4級
「読む」「聞く」「文法知識」に関する基礎的なフランス語を理解し、平易な内容の会話ができます。大学で週1回の授業を2年間、週2回の授業を1年間学習をした人と同程度のレベルです。標準学習時間は100時間以上で、語彙は920語です。
5級
「読む」「聞く」「文法知識」に関する初歩的なフランス語を理解しています。大学で週1回の授業を1年間、週2回の授業を半年間学習した人と同程度のレベルです。標準学習時間は50時間以上で、語彙は550語です。

学ぶ知識・技術

仏検を取得するには、試験を受験して合格する必要があります。試験内容は下記の通りです。

1級

1次試験(150点)
  • 筆記(120分)
  • 書き取り、書き取り(約40分)
2次試験(50点)
  • 個人面接試験(約9分。与えられたテーマのなかから受験者が選んだものについての発表と討論を行う)

準1級

1次試験(120点)
  • 筆記(100分)
  • 書き取り、聞き取り(約35分)
2次試験(40点)
    個人面接試験(約7分。与えられたテーマのなかから受験者が選んだものについての発表と討論を行う)

2級

1次試験(100点)
  • 筆記(90分)
  • 書き取り、聞き取り(約35分)
2次試験(30点)
  • 個人面接試験(約5分。日常生活に関する質問に対して自分の伝えたいことを述べ、相手と対話を行う)

準2級

1次試験(100点)
  • 筆記(75分)
  • 書き取り、聞き取り(約25分)
2次試験(30点)
  • 個人面接試験(約5分。提示された文章を音読し、その文章とイラストについての簡単なフランス語の質問にフランス語で答える)

3級

1次試験のみ(100点)
  • 筆記(60分)
  • 聞き取り(約15分)

4級

1次試験のみ(100点)
  • 筆記(45分)
  • 聞き取り(15分)

5級

1次試験のみ(100点)
  • 筆記(30分)
  • 聞き取り(15分)

実用フランス語技能検定試験(仏検)で目指せる職業、就職先は?

仏検を取得すると、フランス語の能力の証明になります。ビジネスシーンでアピールしたい場合は、準1級以上を取得しておくのが安心です。

3~5級までの試験では、「読む」「聞く」「書く」の能力が問われますので、話す能力の証明として十分とは言えません。準2級、2級は日常会話レベルのフランス語能力を証明できますが、仕事によってはより高いレベルのフランス語能力が求められます。

十分なフランス語能力を身に付けていると、下記の職業への就職や仕事に役立ちます。

  • 商社、貿易会社
  • 外資系の企業
  • 観光会社、旅行会社
  • 国際協力開発関係の組織
  • 外国人支援団体
  • 翻訳や通訳

翻訳や通訳ではフリーランスとして活躍することもできるでしょう。

実用フランス語技能検定試験(仏検)になるとどんな悩みが解決できる?

仏検を取得すると、次のような悩みや課題の解決に貢献できます。

仏検で解決できること
  • 大学の単位取得や学校の入学試験の認定の条件を満たす
  • 留学のための語学力の証明になる
  • 通訳案内士の筆記試験(フランス語)が免除される
  • 仏検は文部科学省が後援する公的資格であり、客観性を備えた試験とみなされます。単位修得や編入学試験の際に、仏検が要件となることがあります。交換留学の語学力の要件とされていることもあるでしょう。

    社会人にとっては、フランス語を使用する業種や業界への就職・転職に役立ちます。国家資格である通訳案内士を目指す人は、仏検1級に合格していると外国語筆記試験(フランス語)が免除されます。

    実用フランス語技能検定試験(仏検)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

    仏検の受験には制限がありません。年齢・職業・学歴・国籍などにかかわらず、どの級からでも受験できます。過去に受験した級や合否結果も、受検資格を左右しません。

    実用フランス語技能検定試験(仏検)の受験免除

    1級・準1級・2級・準2級を受験した人で、1次試験に合格し、2次試験が不合格あるいは欠席となった場合、次季受験に限り1次試験が免除されます。

    次季受験とは、1級・準1級の場合は翌年度の受験を指します。2級・準2級の場合は、次の季の受験を指します。免除を受ける場合でも、検定料の割引はありません。

    取得にかかる費用

    仏検の受検費用は、単願と併願で下記の通り(税込)です。

    単願
    • 1級:13,500円 (春季)
    • 準1級:11,500円 (秋季)
    • 2級 :9,000円
    • 準2級:8,000円
    • 3級:6,000円
    • 4級:5,000円
    • 5級:4,000円
    併願
    • 準1級と2級:19,500円
    • 2級と準2級:16,000円
    • 準2級と3級:13,000円
    • 3級と4級:10,000円
    • 4級と5級:8,000円

    実用フランス語技能検定試験(仏検)の試験日程

    スケジュールは春季と秋季で下記とされています。

    春季
    • 申込:4月1日~5月中旬
    • 1次試験:6月中旬
    • 結果通知:7月上旬~中旬に結果通知
    • 2次試験:7月
    • 最終結果通知:8月中旬
    秋季
    • 申込:9月1日~10月中旬
    • 1次試験:11月中旬
    • 結果通知:12月中旬~下旬に結果通知
    • 2次試験:1月に二次試験
    • 最終結果通知:2月中旬

    最終合格者には合格証書が交付されます。

    試験の開催地は、日本の各地とフランスのパリです。ただし2021年度春季は、奈良(一次試験)とパリ(一次試験、二次試験)での試験が新型コロナウイルス感染症拡大予防のため開催されませんでした。

    実用フランス語技能検定試験(仏検)はどんな人におすすめの資格?

    フランス語は、フランスはもちろんヨーロッパ諸国、アフリカ諸国で使用されている言語です。これらの国の外資系企業や取引先を持つ商社への就職を希望する場合、フランス語スキルが重宝されます。

    フランス語能力を活かして翻訳や通訳のフリーランスとして活躍したい人は、仏検1級を取得すると通訳案内士の外国語筆記試験(フランス語)が免除されます。

    また、フランスの文化は芸術やファッション、料理などさまざまな分野で魅力があります。フランス文化に興味がある人がフランス語の学習にチャレンジすることも素敵です。

    実用フランス語技能検定試験(仏検)の資格取得がおすすめな人
    • フランス語を扱う職種や業種で活躍したい人
    • 英語以外の語学スキルを身に付けたい人
    • 通訳案内士の筆記試験免除を目指す人
    • 趣味としてフランス文化により親しみたい人

    どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

    仏検の資格を管理しているのは、公益財団法人 フランス語教育振興協会です。後援は文部科学省と在日フランス大使館文化部です。

    試験のスケジュールなど詳細は、下記のHPから確認してください。

    公益財団法人 フランス語教育振興協会

    まとめ:仕事や趣味としてフランス語能力を磨きたい人におすすめ

    フランス語を使用する人は世界的に多く、高いフランス語能力を有しているとビジネスチャンスも広がります。仕事以外でも趣味としてフランス語を学習し、楽しんでいる人もいます。ご自身の学習状況に合った級から受験できますので、徐々にレベルアップを目指すのもおすすめですよ。

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