土地改良換地士の資格を取るとどんなメリットがある?

土地改良換地士の資格を持つスタッフが図面を見ながら会議をしているキャリアアップ
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農作物を育てる畑の位置を整備したり、土地改良事業が持ち上がったりした時に活躍する「土地改良換地士」という仕事をご存知でしょうか。今回はこの土地改良換地士とはどんな業務を担当するのか、資格取得に向けて必要な知識や取得のメリットなどをお伝えしていきます。

土地改良換地士とは、どんな資格?

土地改良換地士は、農用地の集団化に関する専門家です。農業用地の整備・土地改良事業・農用地集団化事業など、農用地に土地改良換地計画が持ち上がった際、公平な立場で関係権利者が判断を下すための専門知識を提供し、意見を述べるのが仕事になります。農林水産省が認可する国家資格の一つでもあります。

この土地改良換地士の国家資格を取得するには、「土地改良換地士資格試験」に合格する必要があります。試験合格に向けて必要な知識は以下のとおりです。

学ぶ知識・技術

土地改良換地士資格試験は、「知識試験」と「実務試験」の2つから構成されます。

知識試験(2時間30分)

農用地の集団化に関する事業に係る知識
  • 土地改良法
  • 民法
  • 不動産登記法
  • 土地改良登記令
  • 戸籍法
  • 農地法
  • 関係法令知識
  • 換地関係規定及び測量についての知識

実務試験(3時間)

農用地の集団化に関する事業に係る実務
  • 換地計画書作成
  • 従前の土地の調査
  • 登記関係申請書作成
  • 求積計算実務

合格基準としては、知識試験・実務試験とも、試験科目の区分ごとにそれぞれ満点の60%以上の得点率が必要になります。なお、通算10年以上換地処分の実務経験がある人は「実務試験」は免除されます。

土地改良換地士で目指せる職業、就職先は?

土地改良換地士は農用地の整備に関わる仕事なので、下記のような就職先が有力になるでしょう。

  • 建設系のコンサルティング会社
  • 土木系のコンサルティング会社
  • 測量会社

土地改良換地士になるとどんな悩みが解決できる?

土地改良換地士の主業務である「農用地の集団化」とは、「農地の形を整えて農業の生産性の向上を目指すこと」という意味です。具体的には、専門知識と経験に基づいて下記のような悩みを解決します。

土地改良換地士が解決できること
  • 地域で点在している農地を整理・整備する
  • 数km先に複数の農地が点在し、遠距離移動によって生産性が落ちている場合、地域ぐるみで農地を交換するなどして生産性を向上させる

土地改良換地士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

土地改良換地士資格試験は、年齢や学歴を問わず、どなたでも受験できます。ただ、実際は実務経験がないと合格することはかなり難しい試験で、例年の合格率は10〜20%程度です。

取得にかかる費用

土地改良換地士資格試験の受験料は、書面申請の場合6,500円、電子申請の場合6,000円です。

土地改良換地士はどんな人におすすめの資格?

土地改良換地士になるには、高度な専門知識と、公平に農用地整備をするバランス感覚が必要です。専門家として、さまざまなトラブルに冷静に対処できる人、そして交渉能力のある人が望ましいでしょう。法律や法令をコツコツと覚えるストイックさも必須になります。

また、下記の業種の人は土地改良換地士の資格を取得すると、キャリアアップが目指せるのでおすすめです。

土地改良換地士の取得がおすすめな人
  • 建築系のコンサルタント会社で働いている人
  • 土木系のコンサルタント会社で働いている人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

土地改良換地士資格試験を実施・管理しているのは「農林水産省 農村振興局整備部土地改良企画課 換地係」です。願書申請期間は例年7月中旬〜8月下旬頃、試験日程は10月中旬頃ですが、その年の日程確認や詳しい問い合わせについては、農水省の公式HPからご確認ください。

▼ 農林水産省

まとめ:土地改良換地士は、農業の生産性を上げるための区画整備をするプロフェッショナル

「土地改良換地士」はあまり聞き慣れない職種名かもしれませんが、農業の生産性を上げるための区画整備の助言をするプロフェッショナルであり、国家資格です。農業や公共事業に携わる仕事に興味のある方、建築や土木関係の仕事をしている方は、ぜひ取得を目指してキャリアアップを狙ってみてはいかがでしょうか。

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