土地区画整理士の資格を取るとどんなメリットがある?

都市計画のプレゼンをする土地区画整理士キャリアアップ
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暮らしやすい街の要素として欠かせないもののひとつに土地の区画整理がありますが、その施工をサポートする縁の下の力持ちが「土地区画整理士」という仕事です。今回はこの土地区画整理士の具体的な業務内容や、資格取得に必要な知識、資格があることでのメリットなどをお伝えしていきます。

土地区画整理士とは、どんな資格?

土地区画整理士とは、土地区画整理法に基づいて、土地区画整理事業の円滑な施行が進められるよう、公平な立場で土地提供者間の利害を調整する専門家です。例えば、公園、商業施設、オフィスビルなどが街の中で調和できるよう、暮らしやすい街づくりを考え提案するような仕事になります。

土地区画整理士は国家資格であり、土地区画整理に関する技術的な問題点や建築関係の知識はもちろん、法律についての専門知識も持ち合わせている人材なので、土地区画整理事業の中心的な役割を担います。

土地区画整理士の資格を取得するには、「土地区画整理士技術検定」に合格する必要があります。この試験に合格するために必要な知識・技術は下記のとおりです。

学ぶ知識・技術

土地区画整理士技術検定は、四肢択一式の「学科試験」、記述式の「実地試験」の2つの試験から構成されます。

学科試験(四肢択一式/2時間30分)

土地区画整理事業総論
土地区画整理事業の基本に係る一般的事項に関する基礎的知識
換地計画
換地計画の作成に関する基礎的知識
土地評価
土地区画整理事業の施行に必要な土地評価に関する基礎的知識
法規
土地区画整理事業の施行に必要な法令に関する基礎的知識

合格基準は総得点が60%以上で、かつ各試験科目10問中、土地区画整理事業総論は5問以上、その他の科目は4問以上正解する必要があります。

実地試験(記述式:必須2問+選択3問中1問/3時間)

必須科目
  • 換地設計
  • 実務経験
選択問題(以下から1つ選択)
  • 事業計画
  • 移転補償
  • 法規

合格基準は総得点が60%以上で、かつ換地設計が満点45点中13点以上、実務経験が満点25点中7点以上、事業計画が満点30点中8点以上、移転補償と法規が満点30点中6点以上正解する必要があります。

土地区画整理士で目指せる職業、就職先は?

土地区画整理士の資格を取得した後、目指せる就職先は以下のとおりです。

  • 土地区画整理事務所
  • 不動産業
  • 建設業関連会社
  • 都市計画コンサルタント会社

特に、都市開発など大規模な再開発を行っているデベロッパーでは、土地区画整理士の資格があると就職・転職が有利に進みやすいでしょう。キャリアがあれば、独立して土地区画整理事務所を開業することもできます。

土地区画整理士になるとどんな悩みが解決できる?

土地区画整理士は、その名のとおり土地区画を整理して、住みよい街づくりに貢献する仕事です。区画の技術的な問題や建築関係の知識に基づき、下記のような悩みを解決していきます。

土地区画整理士が解決できること
  • 土地の区画を整備する(都市計画や駅前整備など)
  • 区画整備で余った土地の活用方法を提案し、住みよい街にする
  • 区画整備による災害地の復興

土地区画整理士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

土地区画整理士技術検定を受けるには、「学歴」または「資格」の条件を満たし、さらにそれに沿った「数年の実務経験」が受験資格として必要です。

土地区画整理士技術検定の受験資格

受験資格は「学科試験」「実地試験」それぞれで異なり、下記のいずれかに該当する必要があります。

学科試験の受験資格
  • 大学卒業後、1年以上の実務経験者(指定学科※以外は3年以上の実務経験者)
  • 短大、高専(5年制)卒業後、2年以上の実務経験者(指定学科※以外は4年以上の実務経験者)
  • 不動産鑑定士、不動産鑑定士補で、2年以上の実務経験者
  • 不動産鑑定士、不動産鑑定士補で、大学の指定学科※卒業後1年以上の実務経験者
  • 高校の指定学科※卒業後、3年以上の実務経験者(指定学科※以外は5年以上の実務経験者)
  • 8年以上の実務経験者
実地試験の受験資格
  • 当年度学科試験受験者ならびに前年度の学科試験合格者
  • 技術士法による技術士試験の第二次試験のうち、技術部門を建設部門(選択科目を「都市及び地方計画」とするものに限る)の合格者で、土地区画整理事業に関し1年以上の実務経験を有する者

※指定学科とは、土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地または造園に関する学科を含む)、都市工学、衛生工学、交通工学、建築学、法律学、経済学、商学、経営学または地理学に関する学科です。

取得にかかる費用

土地区画整理士技術検定の受験料は、学科+実地試験で18,000円、実地試験のみで9,000円です。

土地区画整理士はどんな人におすすめの資格?

土地区画整理士は、土地提供者間の利害を調整する公正な立場で仕事をする必要があるため、冷静で客観性があり、バランスの良い考え方ができる人に向いている職業といえます。

また、下記のような親和性の高い資格を取得されている人は、キャリアアアップを目指す上でのダブルラインセンスがおすすめです。

土地区画整理士の取得がおすすめな人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

土地区画整理士技術検定の実施・管理を行っているのは「一般財団法人 全国建設研修センター」です。受験の申請期間は毎年5月上旬~中旬頃、試験実施は9月上旬ですが、その年の受験日程や申請に必要な書類、不明点などは下記の公式HPからご確認ください。

▼ 一般財団法人 全国建設研修センター

まとめ:「土地区画整理士」は、不動産や建築業に携わる方におすすめの資格!

土地区画整理士技術検定は受験者数が少なく、参考書もそれほど多くありませんが、合格率は例年50%と取得しやすい穴場の国家資格です。受験するにはある程度の実務経験が必要ですが、不動産や建築業の方であれば取得でキャリアアップが目指せます。ぜひ前向きにチャレンジを。

▼ 不動産に関する資格の記事はこちら

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