本メディアではアフィリエイト広告を利用していますが、コンテンツ制作はプロコミ編集部が独自で行っています。メーカー等はコンテンツの内容や商品のランキング・評価等の決定に一切関与していません。

司法書士の資格を取るとどんなメリットがある?

司法書士が書類作成について起業を希望する女性に説明している キャリアアップ
スポンサーリンク

生涯有効な国家資格として人気の高い「司法書士」。今回はこの司法書士とはどんな資格なのか、試験に合格するにはどんな勉強が必要なのか、受験資格や将来性のメリットなどと合わせて解説していきます。

スポンサーリンク

司法書士とは、どんな資格?

司法書士とは、一般の人に代わって、専門的な法律知識に基づき、下記のような複雑な法律業務を代行する職業です。

  • 不動産(土地、建物)の登記申請
  • 商業・法人の(会社設立、役員変更等)登記の申請申請
  • 供託手続きの代理
  • 裁判所・検察庁・法務局等に提出する書類の作成
  • 簡易裁判所における訴訟・調停・和解代理
  • 法律相談
  • 企業法務
  • 成年後見事務
  • 多重債務者の救済 など

法律系の国家資格であり、司法書士として仕事をするには国家試験に合格しなければなりません。合格に向けて習得すべき知識は、以下の通りです。

学ぶ知識

司法書士の筆記試験は、4科目を問われる午前の部と、7科目を問われる午後の部に分かれます。午前の部は多肢択一式(マークシート)35問、午後の部が多肢択一式(マークシート)35問+記述式2問という構成です。

憲法
民法
  • 総則
  • 物権
  • 担保物権
  • 債権総論
  • 債権各論
  • 契約総論
  • 契約各論
  • 親族
  • 相続 など
刑法
  • 総論
  • 各論
商法・会社法
不動産登記法
商業登記法
民事訴訟法
民事執行法
民事保全法
供託法
供託法

午前の部「憲法」「民法」「商法」「刑法」は計35問/105点、午後の部「不動産登記法」「商業登記法」「商業登記法」「民事訴訟法」「民事執行法」「民事保全法」「供託法」「供託法」のマークシートは計35問/105点、記述式の「不動産登記法」「商業登記法」は1問ずつ/70点配点となっています。

試験には合格最低点と基準点があり、午前中の4科目、午後の7科目、記述問題の3つのうち、いずれかでも基準点に達しなければ不合格になります。特に「民法」は17問以上(20問中)の正解が合格基準となるので、入念に勉強しておきましょう。例年の合格率は3〜4%と低い難関の国家資格です。

なお、上記の筆記試験の合格者のみ、2次試験として毎年10月に口述試験を行うことになります。試験科目は「不動産登記法」「商業登記法」「司法書士法」の3科目です。口述試験の合格率はほぼ100%で、不合格でも翌年の筆記試験は免除されるのでリラックスして臨みましょう。

司法書士で目指せる就職先は?

司法書士の資格を取っても、実務経験ゼロでの独立開業は依頼がほとんど来ず、厳しいのが現状です。

一般的には、まず司法書士事務所や司法書士法人に勤務し、補助者として実務を学ぶキャリアからスタートすることになります。事務所によって取り扱う業務内容はかなり異なるため、目指す分野をメイン業務とする事務所へ就職することが望ましいでしょう。

司法書士になるとどんな悩みが解決できる?

家を新築したり、土地や建物を売買したりするときには、複雑な書類の作成や法律上の手続きが必要になりますが、これらは一般の人ではなかなか処理が難しい問題です。そこで司法書士が一般の人や企業から依頼を受けて、代理に手続きをすることで、依頼者がスムーズに不動産登記ができるようになります。

司法書士の仕事として一番多いのがこの不動産登記ですが、他にも会社を設立するときに必要な商業登記、法務局などに提出する書類の作成や手続きもほとんどは司法書士が行っています。

また、2003年に司法書士に関する法律が改正され、法務大臣の認定を受けた司法書士は簡易裁判所で訴訟代理業務を行えるようになりました。小さなトラブルであれば、弁護士に代わって裁判をしたり、裁判外での和解交渉も可能になったので、幅広い分野で一般の人に寄り添う存在として、様々な悩みを解決することができます。

司法書士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

司法書士試験は年齢・学歴・性別・国籍に関係なく、誰でも受験できます。また、受験回数にも制限はなく、合格するまで何度でもチャレンジが可能です。受験料は8000円です。

司法書士はどんな人におすすめの資格?

司法書士の仕事は依頼者の財産や権利に関わるものなので、書類や手続きの不備、ミスは許されません。また、依頼者と対面して話を聞く機会も多いため、うまく話を聞き出すコミュニケーション能力も必要でしょう。

こういった点を加味すると、下記のような人が司法書士に向いているといえます。

  • 慎重で几帳面
  • コミュニケーション能力が高い
  • 誠実である
  • 正義感が強い
  • 法律の隅々まで熟知する勤勉さ
  • 勉強を苦と思わない

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

司法試験の実施や管理をしているのは、「法務局(または地方法務局の総務課)」です。試験の実施日程や概要、会場、その他問い合わせなどは、法務省の司法書士試験のページからご参照ください。

▼ 法務省

まとめ:将来性が安定した国家資格「司法書士」。誰でも受験できるので是非チャレンジを!

司法書士は合格率3〜4%の難関の国家資格ですが、試験対策の勉強をするうちに必然的に法律知識が身につきます。合格すれば司法書士として、一般の人や企業が悩みがちな法務手続き等を代理で行えるようになり、業務もかなり幅広いです。受験資格でも学歴や年齢を問わないので、人生の選択肢を増やしたい人は是非前向きにチャレンジを!

司法書士合格六法2022
素読みにも使える、司法書士試験参考書のベストセラー。とにかく読みやすいと評判。

コメント