海上無線通信士の資格を取るとどんなメリットがある?

無線レーダーで海上の安全を確認する海上無線通信士やりがい・夢を与える
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船舶が安全に運行するために不可欠なのが、無線機器の通信・操作技術ですが、その専門的な国家資格が「海上無線通信士」です。今回はこの海上無線通信士とはどんな国家資格か、具体的な業務内容や資格取得のメリットなどをお伝えしていきます。

海上無線通信士とは、どんな資格?

海上無線通信士は、海上関係の無線局の無線設備の操作を行う国家資格です。海上での遭難事故を防ぎ、安全を守るために、主に船舶での通信を行います。

海上無線通信士の資格には、「第一級」から「第四級」の4種があり、それぞれで操作できる無線設備が下記のように異なります。

第一級海上無線通信士
  • 船舶に施設する無線設備の国内通信・国際通信操作+技術操作の全て
  • 海岸局や海岸地球局、船舶のための無線航行局の無線設備の国内通信・国際通信操作+2kW以下の技術操作
  • 海岸局や船舶のための無線航行局のレーダーの技術操作
第二級海上無線通信士
  • 船舶に施設する無線設備の国内通信・国際通信操作+技術操作の全て
  • 海岸局や海岸地球局、船舶のための無線航行局の無線設備の国内通信・国際通信操作+250W以下の技術操作
  • 海岸局や船舶のための無線航行局のレーダーの技術操作
第三級海上無線通信士
  • 船舶に施設する無線設備の国内通信・国際通信操作+技術操作の全て
  • 海岸局や海岸地球局、船舶のための無線航行局の無線設備の国内通信・国際通信操作+125W以下の技術操作
  • 海岸局や船舶のための無線航行局のレーダーの技術操作
第四級海上無線通信士
  • 船舶に施設する250W以下の無線設備の国内通信+技術操作
  • 海岸局や船舶のための無線航行局の125W以下の無線設備の国内通信+技術操作
  • 海岸局、船舶局及び船舶のための無線航行局のレーダーの技術操作

学ぶ知識・技術

海上無線通信士になるには、国家試験に合格する必要があります。合格に向けて学ぶべき知識・技術は、級ごとで以下のように異なります。

第一級・第二級海上無線通信士
  • 無線工学の基礎(25問/2時間30分)
  • 無線工学A(25問/2時間30分)
  • 無線工学B(25問/2時間30分)
  • 法規(20問/2時間30分)
  • 英語(12問/1時間30分)
  • 電気通信術(実技)
第三級海上無線通信士
  • 無線工学(15問/1時間30分)
  • 法規(20問/2時間30分)
  • 英語(12問/1時間30分)
  • 電気通信術(実技)
第四級海上無線通信士
  • 無線工学(18問/2時間)
  • 法規(20問/1時間30分)

海上無線通信士で目指せる職業、就職先は?

海上無線通信士は、船が航海中に危険に遭遇せず安全に運航をするためのサポーターとして、無線機器の操作を行う技術者です。この国家資格を取ると、下記のような就職・転職先が目指せます。

船舶関係会社
海岸局、船舶局
無線機メーカー など

海上無線通信士になるとどんな悩みが解決できる?

海上無線通信士になると、具体的に下記のような悩み・問題の解決に役立ちます。

海上無線通信士が解決できること
  • 無線機器の通信・技術操作を通じて、船舶の海上事故を防ぎ、乗務員の命を守る
  • 自身のキャリア・年収を安定させる(平均年収500〜700万円)

海上無線通信士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

海上無線通信士の資格を得るには国家試験に合格する必要がありますが、この試験には特に受験資格はありません。ただし原則的に、一つ下のランクの資格を取得していないと上級資格は取得できないことになっています。

取得にかかる費用

海上無線通信士試験の受験料は、級ごとに異なります。

第一級海上無線通信士
15,462円
第二級海上無線通信士
13,662円
第三級海上無線通信士
8,862円
第四級海上無線通信士
7,062円

海上無線通信士はどんな人におすすめの資格?

海上無線通信士は、船舶が航海中に海難事故に遭遇しないよう、無線機器の操作を通じて安全をサポートするプロフェッショナルです。そのため、下記のような人に向いている仕事といえます。

  • 海や船が好きな人
  • 不測の事態に遭遇しても、的確な判断と行動ができる人
  • 責任感を持って業務にあたれる人

また、下記に該当する人は海上無線通信士のダブルライセンスによって、活躍の場が広がり、キャリアアップが見込めるので資格取得がおすすめです。

海上無線通信士の資格取得がおすすめな人
  • その他の無線関係の資格を保有している人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

海上無線通信士の資格を管理し、国家試験を実施しているのは「公益財団法人 日本無線協会」です。例年、第一級〜第三級は9月と3月の年2回、第四級は8月と2月の年2回試験が開催されますが、その年の試験日程や会場、受験申請に必要な手続きなどは下記の公式HPからご確認ください。

▼ 公益財団法人 日本無線協会

まとめ:海上無線通信士は年収も将来性も安定した専門資格!

海上無線通信士は、国内外問わず海上で必要とされるポジションで、仕事自体がなくなってしまうことは考えづらく、平均年収も比較的高いです。第三級海上無線通信士の合格率は例年40%前後と、そこまで低くはないので、無線関係のプロフェッショナルになりたい方は取得に向けてぜひチャレンジを!

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