競艇選手の資格を取るとどんなメリットがある?

競艇場のレースで競う競艇競技者やりがい・夢を与える
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水上の格闘技とも呼ばれるモーターボートレースを盛り上げる主役「競艇選手」は、実は国家資格ということをご存知でしょうか。今回は競艇選手とはどんな資格か、どうすれば選手になれるのかや、資格取得後のメリットや年収についてお伝えしていきます。

競艇選手とは、どんな資格?

競艇選手とは、全国にある競艇場でボートレースを行うプロ選手のことです。
国土交通省管轄の国家資格であり、資格検定試験に合格した人だけが競輪選手になることができます。選手の数は2020年5月時点で1607名で、うち女性は223名のみですが、性別を問わずレースに出場します。

ボートレースでは1周600mの水面を3周高速で走り抜き、順位を競い、上位に入賞することで賞金を得ます。競艇選手は成績によって上位から「A1」「A2」「B1」「B2」の4クラスに分けられ、上になるほどグレードの高いレースに出場でき、出場回数も増えて年収も高くなります。男女含めた平均年収は約1500万円と高収入ですが、実力ランクによってかなり格差がある厳しい世界です(最も上位の「A1」の平均年収は3000万円ですが、「B2」は500万円程度)。

競艇選手の仕事は「レースに出て勝つこと」ですが、レースに出場しない日はボートのエンジンのチェックや整備法を勉強したり、トレーニングをしたりと欠かさず鍛錬を重ねる必要があります。レース出場には厳しい体重管理も求められるため、ストイックな健康管理も不可欠です。

学ぶ知識・技術

競艇選手になるための資格検定は誰でも受けられますが、養成学校である福岡県の「ボートレーサー養成所」で1年間の訓練を受けなければ、合格は難しいのが現状です。

ボートレーサー養成所の入学試験は倍率約20倍の狭き門で、下記の一次〜三次試験に合格する必要があります。しっかり知識をつけ、トレーニングを続けて準備しましょう。

一次試験
  • 学科試験:国語、数学、理科、社会(高校入試レベル)
  • 体力試験:握力、背筋力、立位体前屈、上体そらし、垂直跳び
二次試験
  • 体力試験:1500m走、開脚体前屈、乗艇姿勢、関節柔軟、上体おこし、腕立て伏せ、50m走、反復横とび
  • 適性試験:操縦、全身反応力、教練、処置判断、手腕作業、速度見越し、横と縦の動体視力、目と手の協応動作、深視力、心理判断、作文
三次試験
  • 面接(2〜4回)
  • 身体検査

晴れて合格し養成所に入学した後は、1年を通じて下記のような知識・技術を学んでいきます。

モーターボートの乗り方やパドルでのボートの漕ぎ方
モーターボートの基礎知識
運搬、モーターの装着、分解、組み立て
ボートレースの基礎知識
ボートレースの仕組みや法律、モーターの基礎知識や理論
テーブルマナー講習
メンタルトレーニングや徳育、現地訓練
モーターボートの操縦や組み立て、筆記、口述

競艇選手で目指せる職業、就職先は?

競艇選手は現役中はモーターレースに出続け、勝利を治めることが仕事ですが、健康診断での視力検査などに引っかかったときや、致命的な怪我をしたときには引退を考えなくてはなりません。引退後のキャリアとしては、下記のようなものが挙げられます。

競艇場の仕事
救助艇勤務やボート運び、競艇場の職員やガードマン、救助員など
競艇チャンネルの解説員
ボートレーサー養成所の教官

競艇選手には定年制が導入させられておらず、成績が悪いからといって強制的に引退をさせられることはほぼありませんが、突然の怪我や不調に備えてセカンドキャリアを考えておくことが無難でしょう。もともと年収の高い職種なので、引退後に向けて投資をする選手も少なくありません。

競艇選手になるとどんな悩みが解決できる?

競艇選手としての活躍を通じて、下記のような社会貢献につながります。

競艇選手が解決できること
  • 上位ランクの人気レーサーになることで、競艇業界を盛り上げることができる
  • 売上金の一部は教育費、公営住宅費、消防費、土木費、保健衛生費、民生費、災害復興費、公害対策費、種福祉施設の建設費などに活用されるため、競技人生を通じて社会貢献ができる

競艇選手の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

競艇選手の資格検定試験はどなたでも受験できますが、先ほどもお伝えしたように、ボートレーサー養成所に合格し訓練を受けなければ、試験合格はかなり厳しいでしょう。

養成所の受験資格としては、下記の条件を満たす必要があります。

ボートレーサー養成所の受験資格

年齢
15歳以上30歳未満
学歴
入所日の時点で中学校を卒業していること
身長
175cm以下
体重
男子:49kg以上57kg以下、女子:44kg以上52kg以下
視力
両眼とも裸眼で0.8以上(コンタクト・フェイキックIOL「有水晶体眼内レンズ」手術は不可)
弁色力
強度の色弱でないこと
健康状態
選手養成訓練を行うのに支障のない者
その他(下記のいずれにも該当しない者)
  • 禁錮以上の刑に処せられた者
  • モーターボート競走法に違反して罰金以上の刑に処せられた者
  • 選手養成訓練中に成績不良や素行不良により養成を取りやめられた者
  • 反社会的勢力との関係が疑われる者(競技の公正を害する恐れがある者)

取得にかかる費用

ボートレーサー養成所の受験手数料は3,000円です。なお、養成費は平成29年4月から無償化されました。

競艇選手はどんな人におすすめの資格?

競艇は、成績が悪いとランクが下がるシビアな実力世界です。そもそも養成所への入学試験の時点で、何度も不合格になりながらやっと合格することも少なくありません。そのため、負けん気や諦めない精神、メンタルのコントロール能力が不可欠といえるでしょう。また、レースに向けて日々トレーニングを欠かさないストイックさがある人に、向いている職種といえます。

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

競艇選手の資格を管理、資格試験を実施しているのは「一般財団法人 日本モーターボート競走会 ボートレーサー養成所 養成課」です。事前に必要な手続き等については、下記のHPからご確認ください。

▼ 一般財団法人 日本モーターボート競走会

まとめ:高年収だが競争率の熾烈な「競艇選手」。ストイック&タフな人はプロを目指そう

競艇選手は平均年収およそ1500万円と高収入のプロアスリートですが、養成所への入学試験は身長や体重制限があり、また倍率も高い難関の国家資格です。肉体だけでなく精神的なタフさも求められますが、ストイックに訓練を続ければ人気レーサーになるのも夢ではありません。ボートレースが好きで興味のある方は、ぜひ前向きにチャレンジを。

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