運行管理者の資格を取るとどんなメリットがある?

運行管理者によるバスなどの管理キャリアアップ

通販に伴う商品の運送やバスツアーなどの旅行には、トラックやバス、タクシーなどの運転手の働きに支えられています。こうした運転手の仕事を管理し、安全と健康を確保する「運行管理者」という仕事があります。

この記事では、運行管理者になるために必要な要件や資格試験の申請方法、難易度、資格取得によって期待できるメリットなどを説明します。

運行管理者とは、どんな資格?

運行管理者とは、トラックやバス、タクシーなどの事業用自動車の運行の安全を確保する職種です。国家資格のひとつであり、一定の台数以上の事業用自動車を有している営業所には、一定の人数以上の運行管理者を配置することが義務付けられています。

運行管理者はデスクワークが中心となり、以下の項目が業務となります。

  • 運転者の乗務割(営業用自動車に常務する時間割)の作成
  • 運転者の交代要員の配置
  • 運転者の休憩・睡眠施設の保守管理
  • 過積載の防止
  • 運転者の指導監督
  • 点呼による運転者の疲労・健康状態の把握
  • 安全運行の指示 など

学ぶ知識・技術

運行管理者の資格は一定の実務経験など条件を満たす人が取得できるほか、試験に合格することでも取得可能です。
運行管理者の資格試験は、貨物と旅客の2種類に分かれます。

貨物の科目
  1. 貨物自動車運送事業法(出題数8問)
  2. 道路運送車両法(出題数4問)
  3. 道路交通法(出題数5問)
  4. 労働基準法(出題数6問)
  5. その他運行管理者の業務上必要な知識・能力(出題数7問)
旅客の科目
  1. 道路運送法(出題数8問)
  2. 道路運送車両法(出題数4問)
  3. 道路交通法(出題数5問)
  4. 労働基準法(出題数6問)
  5. その他運行管理者の業務上必要な知識・能力(出題数7問)

運行管理者の資格試験は、基本的に毎年2回、3月と8月に実施されます。試験は筆記試験かパソコンで入力するCBT試験を選ぶことができます。
CBT試験を希望する場合は、新規受験、再受験ともにインターネット申請のみの受付となります。全ての会場でCBT試験が開催されているわけではありませんので、CBT試験を希望する場合は受験する年度の「CBT試験に係る受験要領」を確認してください。CBT試験では、団体申請は受け付けていません。

なお、合格発表⽇から3ヵ⽉以内に、最寄りの運輸⽀局で運⾏管理者資格者証の交付申請⼿続きを⾏いましょう。3ヵ⽉を経過すると合格が無効となってしまいます。

運行管理者で目指せる職業、就職先は?

運行管理者になると、トラック、バス、タクシーなどの運送系会社や物流業界への就職や転職が見込めます。

運行管理者になるとどんな悩みが解決できる?

運行管理者になると、下記のような悩みや問題の買活けるに貢献できるでしょう。

運行管理者が解決できること
  • 長距離走行の事業用自動車運転に関する事故発生を予防する
  • 事業用自動車の運転者の健康を守る
  • 効率的な運送・運輸計画を立てられる

運行管理者の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

運行管理者の資格を取得するには、実務経験の条件を満たすことまたは資格試験合格者であることが求められます。

試験を受験しなくても資格取得できる人

実務経験者の場合、事業用自動車に関する運行管理の実務経験が5年以上あり、その期間に運行管理に関する講習を5回以上受講していれば、運輸支局に運行管理者資格者証の交付申請することが可能です。

運行管理者試験の受験資格

試験合格で運行管理者の資格取得を目指す場合も、試験資格取得の2つの要件を満たさなくてはいけません。

  1. 事業用自動車の運行の管理に関して1年以上の実務経験を有すること
  2. 国土交通大臣が認定する機関の基礎講習を修了または修了予定であること

上記を証明するためには、運行の管理に関する実務経験証明証、基礎講習修了証書の写しの提出が必要です。

また、運行管理者の資格試験の合格率は30~40%前後です。令和2年の合格率は、貨物試験が43.9%、旅客試験が47.4%でした。合格基準は、総得点が満点の60%以上です。ツアーバス事故が問題視されたことをきっかけに、合格判定が厳しくなったとも言われており、合格率は低下の傾向にあります。車両事故はひとたび起これば多くの人の命に関わりますので、運行管理者を目指す場合は知識習得への熱意と責任感が必要といえるでしょう。

取得にかかる費用

運行管理者の試験では受験手数料として6,000円、採点結果通知手数料として220円かかります。ただし、採点結果通知手数料は、採点結果の通知を希望する人のみが支払います。

申請方法には、インターネット申請と書面申請があります。インターネット申請であれば、運行管理者試験センターの公式サイトから申請可能です。インターネットシステム利用料として660円がかかります。

書面申請の場合は、トラック協会、バス協会、ハイヤータクシー協会、運行管理者試験センターで頒布されている申請用紙(受験申請書)を購入してください。申請用紙は1部1,050円です。郵送での購入を希望する場合、運行管理者試験センターで1部1,500円(送料込み)で販売されています。

運行管理者はどんな人におすすめの資格?

運行管理者は、下記のような人におすすめの資格です。

運行管理者の資格取得がおすすめな人
  • 昇給で収入アップ、昇進でキャリアアップを目指す人
  • 運輸業界での就職や転職を希望する人
  • 運転者からデスクワークの運行管理者へとキャリアチェンジしたい人
  • 適切な指示と指導を出す能力を活かしたい人
  • チームワークを大切にし、同僚の健康などを気遣える人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

運行管理者の試験を実施しているのは、公益財団法人運行管理者試験センターです。試験は47都道府県で実施されていますが、CBT試験を希望する場合は実施会場が限られますので注意してください。

▼ 公益財団法人運行管理者試験センター

まとめ:運行管理者は運送システムや日々の生活をサポートする重要な仕事

運行管理者になると、事業用自動車の運転者の仕事のスケジュールや健康管理、安全確保を行います。これまで運転者として働いていた人が、デスクワークへとキャリアチェンジする選択肢としてもおすすめです。責任のあるポジションであり、やりがいと共に昇給や昇進を目指してみてはいかがでしょう。

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