中古自動車査定士の資格を取るとどんなメリットがある？

中古自動車の売買では、適正価格を導き出す査定が重要ですよね。正しい査定を行うためには専門知識が欠かせません。この記事では、「中古自動車査定士」について「小型車査定士」と「大型車査定士」の違い、学科試験と実技試験の概要、受験資格などを解説します。

中古自動車査定士とは、どんな資格？

中古自動車査定士とは、中古車の買取や下取りの価格を判断するための知識を習得していることを証明できる民間資格です。中古自動車査定士の資格は、“一般消費者の保護”と“流通秩序の維持”を計ることを目的として、一般財団法人日本自動車査定協会が実施しています。

中古自動車査定士には「小型車査定士」と「大型車査定士」の2種類があります。

中古自動車査定士は、次のようなことを判断材料としながら中古車の査定を行います。

そのため、自動車に関する専門知識が幅広く必要になります。査定協会に登録されている査定士は、約13万人であることが協会のHPに記載があります。

中古自動車査定士の資格を取得するためには、学科試験と実技試験に合格する必要があります。

学科試験の内容

実技試験の内容

査定の実技

中古車査定士の試験の合格者が査定員として業務を行うためには、一般財団法人日本自動車査定協会（JAAI）へ登録しなくてはいけません。

中古車の査定員は、法的に設置が義務づけられてはいません。そのため査定sの仕事は無資格でも可能です。しかし中古車査定士の資格を取得していると、査定分野の専門技術を身につけているため、消費者からの信頼度がアップします。

ディーラーや中古車買取専門業者、自動車整備会社など自動車業界への就職・転職に役立つでしょう。

中古自動車査定士の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

中古自動車査定士が解決できること

中古自動車査定士の技能検定は、次の（1）～（3）までの資格を満たす必要があります。

（1）自動車運転免許保有

（2）自動車の販売もしくは整備の経験半年以上

（3）協会所定の研修を修了

また、査定士は資産である車の評価を行うという業務の性質上、18才未満の人は登録することができません。

中古自動車査定士の受検費用は、下記のように定められています。

小型査定士・大型査定士のどちらの資格も、有効期限は3年間です。中古車査定士証の更新は、毎年7月～8月に開催されている「技能向上研修会」の受講が義務付けられています。研修費用は3,456円（税込）です。

中古自動車査定士の技能検定は例年、小型車が年に2回、大型車が年に1回実施されます。各都道府県の協会支所ごとに実施されますので、受験する支所のHPを確認してください。

中古自動車を購入する人や自動車を売却したい人は多く、これからの時代も中古車の取引は続くことが予想されます。そのため、確かな知識と技術を習得した中古自動車査定士は、適正価格の取引において信頼される存在となります。

自動車業界では新しい性能やエネルギーなど技術革新も生まれていきます。新しいタイプの自動車について常に知識をアップデートすることが求められるでしょう。

中古自動車査定士の資格取得がおすすめな人

中古自動車査定士の試験は、一般財団法人日本自動車査定協会が実施しています。試験の詳細や申込については下記URLから確認してください。

中古自動車査定士の資格は、受験資格に複数の条件が定められていますが、実務経験がある人であれば試験の難易度は高くはありません。これからの時代の自動車業界のニーズに応えるためにも、興味がある人は中古自動車査定士の資格取得を検討してみてくださいね。