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普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格を取るとどんなメリットがある?

普通第1種圧力容器取扱作業主任者 キャリアアップ

工場のような製造業などでは、取り扱いを間違えると事故を引き起こす危険物を使用します。そういった事業所では確かな知識を持った責任者が必要です。

今回はそんな責任者の資格のひとつ「普通第1種圧力容器取扱作業主任者」について、どんな仕事で必要とされるか、講習内容、資格取得にかかる費用などを紹介します。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者とは、どんな資格?

普通第1種圧力容器取扱作業主任者とは、化学設備以外の圧力容器を取り扱う現場の安全面などの監督・指導を行う責任者です。普通第1種圧力容器を設置・使用する事業所では、資格を保有する人の設置が法律で義務付けられています。たとえば危険物を製造する工場などで、普通第1種圧力容器取扱作業主任者の需要があります。

下記の第1種圧力容器の取扱作業主任者として選任されるためには、特級・一級・二級ボイラー技士免許取得者、化学設備関係第1種圧力容器取扱作業主任者技能講習、または普通第1種圧力容器取扱作業主任者講習を修了した者でなければなりません。

加熱器(5㎥超)
蒸気その他の熱媒を受け入れ、又は蒸気を発生させて固体又は液体を加熱する容器で、容器内の圧力が大気圧を超えるもの(蒸煮器、殺菌機、精練器など)。ただし、反応器又は蒸発器を除く
反応器(1㎥超)
容器内における化学反応、原子核反応その他の反応によって蒸気が発生する容器で、容器内の圧力が大気圧を超えるもの(反応器、原子力関係容器など)
蒸発器(1㎥超)
容器内の液体の成分を分離するため、当該液体を加熱し、その蒸気を発生させる容器で、容器内の圧力が大気圧を超えるもの(蒸発器、蒸留器など)
アキュムレータ(1㎥超)
大気圧における沸点を超える温度の液体をその内部に保有する容器(スチーム・アキュムレータ、フラッシュタンク、脱気器など)

圧力容器には、危険物等を製造する化学設備とそれ以外のものである第1種圧力容器があります。第1種圧力容器取扱作業主任者を取得しても、化学設備関係の普通第1種圧力容器の取扱作業主任者にはなれないことを理解しておきましょう。

学ぶ知識・技術

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格を取得するには、講習の受講が必要です。講習は全12時間で2日間に分けて開催され、下記の科目を受講します。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の講習
  1. 第1種圧力容器の構造に関する知識
  2. 第1種圧力容器取り扱いに関する知識
  3. 関係法令

講習終了後修了試験を行い、合格した人に修了証が交付されます。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者で目指せる職業、就職先は?

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格を取得すると、危険物を製造する工場などでの就職が見込めます。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者になるとどんな悩みが解決できる?

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格を活かして、次のような悩みの解決に貢献できます。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者が解決できること
  • 普通第1種圧力容器を正しい知識で安全に取扱い、工場などでの災害を防ぐ
  • 普通第1種圧力容器の安全な使用を管理し、従業員の安全を守る

普通第1種圧力容器試験の受験資格

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格を取得するには、講習を受講する必要があります。講習の受講資格等制限はありません。講習会は、都道府県支部ごとに定期的に開催されています。

ただし、資格として効力を持つのは、資格取得者が18歳以上になってからです。

取得にかかる費用

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の講習受講料は、税込で12,000~14,000円前後が一般的です。受講料のほかに教材費(テキスト代)が必要です。受講料やテキスト代は講習を行う各施設によって異なりますので、受講を希望する施設のHPを確認しましょう。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者はどんな人におすすめの資格?

普通第1種圧力容器取扱作業主任者は、第1種圧力容器を取り扱う事業者で重宝される存在です。

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格取得がおすすめな人
  • 第1種圧力容器を扱う事業所で収入アップを目指す人
  • 資格を活かして就職や転職を目指す人
  • 工場など危険を伴う施設の安全を守りたい人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

普通第1種圧力容器取扱作業主任者の資格や講習は、都道府県労働基準部安全課、労働基準監督署または一般社団法人 日本ボイラ協会が管理しています。講習の日程や場所、費用は各HPで確認してください。

▼ 一般社団法人 日本ボイラ協会

まとめ:第1種圧力容器を取り扱う工場などで安全を確保する大切な仕事

普通第1種圧力容器取扱作業主任者は、難易度が比較的易しい国家資格です。工場などの安全を確保し、世の中で必要とされる製品製造などを支えますので、やりがいを感じられる仕事でしょう。自分のスキルアップのため、または事業所から専任されたなどきっかけはさまざまですが、興味がある人は是非チャレンジしてみてくださいね。

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