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音楽療法士の資格を取るとどんなメリットがある?

音楽療法士の仕事 やりがい・夢を与える

音楽に関わる仕事のひとつに、「音楽療法士」があります。医療や福祉、教育の現場で、音楽療法士のサポートによって、心の安定や体の不調の改善が試みられています。

この記事では、音楽療法士の資格を取得するための認定校や講習会受講の流れ、どんな業界でニーズのある仕事か、などを紹介します。

音楽療法士とは、どんな資格?

音楽療法士は、音楽療法を用いてクライアントを支援する知識とスキルを持つことを証明する民間資格です。音楽には、人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する力があると考えられており、音楽療法は医療や福祉、教育などさまざまな分野で活用されています。

学ぶ知識・技術

音楽療法士になるには、日本音楽療法学会が認めた認定校に入学して試験に合格するコースと、必修講習会を受講するコースがあります。

2つのコースの資格取得までの流れを紹介します。

認定校コース

日本音楽療法学会が認めた認定校で、3年以上の教育を受けます。認定校は、3年制の専門学校と4年制の大学があります。認定校の音楽療法専攻で、必要なカリキュラムを修了して面接試験に合格すると、音楽療法士(補)の受験資格を取得できます。その後、面接試験に合格すると資格取得となります。

  1. 資格試験受験認定校へ入学
  2. 認定のカリキュラムを学び、必要単位を修得
  3. 音楽療法士(補)試験
  4. 認定校卒業見込み時に(補)受験資格取得
  5. 面接試験

必修講習会コース

受講前の試験に合格後、約2年半の必修講習会を受講します。面接試験に合格すると資格取得となります。

  1. 必修講習会に参加
  2. 受講前の試験に合格(ピアノ実技および弾き歌い、音楽理論、小論文)
  3. 事例の書き方・研究
  4. 講座受講のための音楽療法的臨床経験を提出
  5. 必修講習会を受講(全90コマ修了するまでに約2年半)
  6. 面接試験

なお、2021年10月の第六期必修講習会で講習会の新規募集が終了となりました。

音楽療法士で目指せる職業、就職先は?

音楽療法士になるには、特定の資格は必要ではありません。しかし音楽療法士の資格を取得していると、知識とスキルを持った音楽療法士として信頼度がアップするでしょう。

音楽療法士の資格を取得していると、下記の施設で音楽療法士として働くための自己アピールにつながります。

  • 医療施設
  • 高齢者施設
  • 障がい児・障がい者施設
  • 特別支援学校・特別支援級
  • 在宅医療サービス

音楽療法士を取得するとどんな悩みが解決できる?

音楽療法士の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

音楽療法士が解決できること
  • 身体や言語のリハビリを音楽療法でサポートする
  • 子どもの心と体の発達をサポートする
  • コミュニケーションの問題改善や心の安定を促す

音楽療法士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

音楽療法士の資格を取得するには、認定校への入学または必修講習会への参加が必要です。認定校コースの場合、認定校の入学要件を確認してください。

必修講習会の参加要件、(補)試験受験要件は下記となります。

必修講習会コースの参加要件
  1. 日本音楽療法学会の正会員である
  2. 学校法人格を有する大学・短期大学・高等専門学校・専門学校(2年以上)いずれかを卒業していること。学部・専攻は問わない
  3. 海外の大学(短期大学以上)卒業については書類審査を通る
  4. 臨床経験〔注〕5年以上(音楽を使用した臨床経験2年を含む)を有する。※但し、3年でスタートし(補)の受験申請までに臨床経験を積み、合計5年となる場合も可とする
(補)試験受験に必要な条件
  1. 必修講習会を受講し、全ての講座を修了する
  2. 音楽療法関連分野(医学・心理学・福祉・教育)18単位を取得する
  3. 臨床経験5年以上(音楽を使用した臨床経験2年を含む)を有する
  4. 学会参加、研究発表、スーパービジョンの受講など、200ポイントを取得する

取得にかかる費用

音楽療法士の資格取得にかかる費用は、認定校コースの場合は各校のHPを確認してください。必修講習会受講費用は、受講料が1コマ4,000円、受験料が15,000 円です。日本音楽療法学会認登録料として、入会金5,000円、正会員年会費10,000円、認定規則書代500円の合計15,500円を支払います。

音楽療法士はどんな人におすすめの資格?

音楽療法士は、音楽の力を用いて心の安定や身体の不調改善を試みることができます。音楽への深い理解はもちろん、医療や健康、教育への関心が高い人におすすめの資格です。
音楽が好きな人や特技が楽器や声楽の場合、長所を生かして人の役に立つことができます。

音楽療法士の資格取得がおすすめな人
  • 音楽が好きな人
  • 楽器や声楽の知識・スキルを有している人
  • 医療や健康、教育への関心が高い人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

音楽療法士の資格は、一般社団法人 日本音楽療法学会が管理しています。認定校と講習会の詳細については、下記HPから確認してください。

▼ 一般社団法人 日本音楽療法学会

まとめ:音楽の知識やスキルを通して、心の安定や身体の不調改善に貢献できる

音楽療法士は、音楽に関する知識やスキルを活かして心身の健康維持に貢献できる資格です。資格取得までには時間がかかりますが、やりがいの大きい仕事でしょう。音楽を仕事にしたい人で、医療や教育に関心がある場合は資格取得を検討してみてください。

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