CILS(イタリア語検定)の資格を取るとどんなメリットがある?

イタリア語のレッスン公的資格
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語学力の試験はさまざまありますが、イタリア語には「CILS」というイタリア政府公認の検定があります。

この記事では、CILSの各級のレベル、CILSを取得するとどんなことに役立つかなどを紹介します。

CILS(イタリア語検定)とは、どんな資格?

「CILS」はイタリア政府の認定を受けたイタリア語の検定試験です。シエナ外国人大学が実施しており、CILS は「チルス」と発音します。イタリア語の学習者、イタリア関連企業で働いている人、ご自身のイタリア語能力を測定したい人などが受験しています。

CILS合格者にはCILS合格証が交付されます。この証明書は、イタリア外務省との協定によってイタリアの国立大学への入学におけるイタリア語の能力の証明に使用することができます。また、イタリアの国籍やビザを取得するときにCILSに合格している必要があります。

CILSは基礎から最上級まで6つのレベルに分かれています。各レベルの目安は以下の通りです。

  • A1 基礎
  • A2 初級
  • UNO(B1) 中級
  • DUE(B2) 中上級
  • TRE(C1) 上級
  • QUATTRO(C2)最上級

学ぶ知識・技術

CILSを取得するためには、試験に合格する必要があります。試験では、聞き取り(Ascolto)、文法(Lettura)、読解(Analisi strutture comunicazione)、作文(Produzione scritta)、会話(Produzione Orale)の5科目が問われます。

聞き取り、文法、読解、作文は筆記試験、会話は口頭試験で行われます。の 5 科目から成ります。ただし、児童を主な対象にする A1レベルの検定試験では文法に関する科目の試験は行われません。

各レベルで習得する語学力の目安は下記の通りです。

A1 基礎

自己紹介でき、日常会話における個人的な話題(どこに住んでいるかなど)の質問や回答ができます。イタリア語の授業を約50~100時間受講した人がこのレベルとされます。
試験時間は約2時間で、試験に使用される語彙は約850語(うち600語は基本語彙)です。

A2 初級

家族や買い物、場所、仕事など身近な話題に関する言い回しや表現を理解し、使うことができます。イタリア語の授業を約100~150時間受講した人がこのレベルとされます。
試験時間は約2時間30分で、試験に使用される語彙は約1200語(うち700語は基本語彙)。

UNO(B1) 中級

日常生活でよくあるシーンにおいて適切な言葉が使うことができます。また、イタリア旅行が問題なくできます。イタリア語の授業を約150時間受講した人がこのレベルとされます。試験時間は約3時間です。

DUE(B2) 中上級

B1と比較して、日常生活のより広範囲なシーンに対応できるイタリア語能力を有しています。勉強や仕事でも、イタリア語を使用して的確に意志の伝達ができます。B2合格者は、イタリアの大学入学時のイタリア語試験が免除されます。イタリア語の授業を約250~300時間受講した人がこのレベルとされます。試験時間は約4時間です。

TRE(C1) 上級

日常生活だけでなく、公の場面や仕事でも状況に適したイタリア語を使った意志の疎通ができます。イタリアの機関や企業などと口頭および書面で交渉可能なイタリア語能力を身に付けています。イタリア語の授業を約400~500時間受講した人がこのレベルとされます。試験時間は約4時間30分です。

QUATTRO(C2)最上級

公式、非公式のあらゆる状況でのイタリア語のコミュニケーションができます。仕事でも問題なく高度なやり取りが可能です。ネイティブスピーカーと同等の能力とまではいきませんが、イタリア語を自由自在に使いこなす能力があります。イタリア語の授業を約750~1000時間受講した人がこのレベルとされます。試験時間は約5時間30分です。

CILSのA1とA2 レベルでは、日受験者に合わせて試験問題が作成されています。児童向け(8~11歳)、青少年向け (12~15歳) は試験問題が異なります。また、在外イタリア人およびイタリア在住外国人の2世、3世(児童、青少年)対象の試験も用意されています。

B1も、青少年向け(14~18 歳)は試験問題が異なります。イタリア語を母国語としない青少年向けの試験が用意されていますので、希望に応じて試験を選択しましょう。

CILS試験対策は過去問を活用できる

CILSでは、過去の試験問題は閲覧・購入が可能です。希望する人はイタリア文化会館図書室に行きましょう。購入にかかる費用は下記の通りです。

  • A1、 A2:一部400円
  • B1、B2、C1、C2:一部500円

CILS(イタリア語検定)で目指せる職業、就職先は?

CILS(イタリア語検定)を取得すると、下記の職種や業界などへの就職・転職の際に、語学力が自己アピールになります。

  • イタリア系外資企業
  • 商社
  • 貿易

CILS(イタリア語検定)を取得するとどんな悩みが解決できる?

CILSを取得すると、次のような悩みや課題の解決に貢献できます。

CILS(イタリア語検定)が解決できること
  • イタリアの国立大学入学のための語学力の証明になる
  • イタリア滞在のためのビザ取得に役立つ
  • イタリア国籍取得の要件を満たす(B1以上)

CILS(イタリア語検定)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

CILSの受験資格に制限は特にありません。学歴、年齢、国籍に制限されず、どなたでも受験できます。主な受験対象者はイタリア以外の国籍を持つ人、イタリア系2世、3世など在外イタリア人、イタリアへの移民者となっています。

受験者は自分のレベルにあった級から受験できます。ご自身のイタリア語能力や必要とされる級に応じて受験しましょう。

取得にかかる費用

CILSの受験料は級ごとに異なります。受験料は下記の通りです。()内の金額は、1科目別料金です。

  • A1 基礎:15,000円(3,500円)
  • A2 初級:15,000円(3,500円)
  • UNO(B1) 中級:20,000円(4,500円)
  • DUE(B2) 中上級:23,000円(5,100円)
  • TRE(C1) 上級:24,000円(5,300円)
  • QUATTRO(C2) 最上級:27,000円(5,900円)

試験は夏期と冬期の年2回開催されます。

夏期
  • 申込:3月中旬~4月中旬
  • 試験日:6月上旬
冬期
  • 申込:9月中旬~10月中旬
  • 試験日:12月上旬

CILS(イタリア語検定)はどんな人におすすめの資格?

CILSはイタリアに興味がある人、趣味でイタリア語を学びたい人もいます。イタリアは美術や映画などで世界的に有名で、観光地としても人気があります。

学生からすると、イタリアの大学への留学でCILSの合格が求められることがあります。社会人でも、イタリア企業の外国人採用ではCILSのB2以上の合格が要件とされることが多いです。また、イタリアの国籍を取得する要件としてB1以上の合格が必要となります。

CILS(イタリア語検定)の資格取得がおすすめな人
  • イタリアの文化に興味があり、イタリア語を学びたい人
  • イタリアの大学などへの入学を希望している人
  • イタリア企業など、仕事でイタリア語の使用が求められる人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

CILSはイタリア政府公認の試験で、イタリアのシエナ外国人大学が実施しています。国内の受験申込受付や申込書・受験料の送付先は、日本のイタリア文化会館です。詳細は下記HPから確認してください。

▼ イタリア文化会館 イタリア語コース CILS受付係

まとめ:イタリア政府公認のCILSはイタリア語のしっかりとした証明になる

CILSはイタリア政府が公認している資格のため、イタリアの大学への入学や企業への就職、国籍取得など、さまざまな場面における能力の証明に活用できます。趣味でイタリア語を学習している人も、イタリア語のレベルアップの目標にできます。まずは自分のレベルに合わせて受験してみるのもおすすめですよ。

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