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保育士の資格を取るとどんなメリットがある?

子どもを連れて公園を散歩する保育士の男女 やりがい・夢を与える
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女性に人気の職種で、近年社会的ニーズが高まっている国家資格が「保育士」です。幼い子どもを育てる保護者にとっては非常に身近な存在ですが、保育士はどのような仕事を担うのでしょうか。資格の取得方法や活躍の現場などと合わせて紹介していきます。

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保育士とは、どんな資格?

保育士とは、保育園などで主に0〜6歳までの子どもを預かり、身の回りの世話をする職種で、国家資格です。
保護者の代わりに子どもの心身の安全を守るとともに、年齢や発達に合わせた食事や着替え、昼寝の寝かしつけなどを行います。また遊びや会話を通じて、考える力・感性を育てたり、生活リズムや集団生活の決まりを教えたりしていきます。また、他に下記のような業務も仕事の一環です。

  • 保育計画の作成
  • 書類作成(活動記録や子どもの発達記録)
  • 行事の企画・運営
  • 教材等の準備
  • 設備の点検・掃除
  • 保護者とのコミュニケーション(おたより帳などを通して、保育園での様子を伝える)

学ぶ知識・技術

保育士の国家資格を取得するには、以下のいずれかの条件を満たさなければなりません。

  1. 保育士養成課程のある大学や短大、専門学校で所定の課程を修了する
  2. 保育士の国家試験に合格する

このうち後者の国家試験ルートで資格を目指す場合は、下記の知識・技術を身につける必要があります。

筆記試験
  • 保育原理
  • 教育原理および社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論
実技試験
  • 音楽表現(ピアノの弾き歌いなど)
  • 造形表現(色鉛筆画など)
  • 言語表現

保育士養成課程のある学校で学ばずとも、国家試験に合格すれば保育士の資格は取得可能ですが、合格率は約20%と低いので、しっかり試験対策を行いましょう。

保育士で目指せる職業、就職先は?

保育士の資格取得後に目指せる主な就職先は「保育園」ですが、資格があればすぐ働けるというわけではありません。志望する保育園の採用試験に合格する必要があります。
まず前提として、保育園の種類は以下の3つに分けられます。

認可保育園
国が定めた設置基準(施設の広さ、数、設備、保育士の人数など)を満たしており、都道府県知事に認可された保育園のことです。各市区町村が運営している「公立保育園」、社会福祉法人やNPO法人、企業などが運営する「私立保育園」に分けられます(公立保育園で働く保育士は、公務員として扱われます)。
認可外保育園
国が定めた設置基準を満たしていない保育園です。定員などが国の制約を受けていないので、独自の保育を展開しやすい点が強みです。
認証保育園(東京都のみ)
東京都独自の基準で設置された保育園です。認可保育園よりも開園時間が長く、必ず0歳児保育を実施しているなど都市型保育のニーズに対応しており、施設の広さや定員の基準もゆるく設定されています。

保育士になるには、採用試験への合格が必要!

保育士の採用試験の試験対策は、「公立の保育園で働きたいのか、私立の保育園で働きたいのか」によって大きく異なります。公立保育園の採用試験では、まず一次試験で下記の知識が問われます。

一般教養
  • 文章理解:文章を読んで内容を把握したり、空欄を埋めたり、文章を正しい順序に並び替えたりする能力
  • 数的推理:速度や濃度・割合を答える文章題、確率や図形などの数的思考力
  • 判断推理:文章をもとに論理的な判断をしたり、暗号を読み解いたりする能力
  • 資料解釈:数字や図形を読み取り、与えられた資料を解釈する能力
一般知識
  • 社会科学:政治・社会・経済に関する知識
  • 人文科学:日本史・世界史・地理・国語・思想・文学・芸術などの知識
  • 自然科学:数学・物理・化学・生物・地学など理系分野
専門知識
  • 保育原理
  • 教育原理
  • 社会的養護
  • 社会福祉
  • 児童家庭福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 家庭支援論
  • 保育内容
  • 乳児保育
  • 障がい児保育
  • 保育実習

一次試験に合格した後は、二次試験として論作文や面接、実技試験(ピアノや弾き歌い、手遊び、読み聞かせ、絵画制作、工作など)、体力試験などをパスする必要があります。

なお、上記は公立保育園の採用試験の話ですが、私立保育園でも問われる能力や試験の流れは大体同じです。

保育士以外の就職先も!

なお、保育士の資格保有者は、保育園のほかに下記のような現場でも活躍できます。

児童福祉施設(児童養護施設や乳児院など)
児童養護施設や乳児院などの施設で働く保育士は、「施設保育士」と呼ばれます。0〜18歳の子どもの生活や自立支援を行うのが仕事で、食事・排泄・入浴などのサポートのほか、社会生活の仕方を教えるなど、保護者の代わりの役割を担います。
幼稚園
病院や産院
商業施設内の託児施設
幼児教室
ベビーシッター など

保育士になるとどんな悩みが解決できる?

保育士の資格を取得すると、下記のような悩み・問題の解決に貢献できます。

保育士が解決できること
  • 食事や排泄、着替え、手洗い、睡眠など、基本的な生活習慣を子どもが身に付けられるようサポートする
  • 挨拶や友達との付き合い方、交通ルールなど、社会生活でのルールを伝える
  • 遊具で遊んだり、かけっこをしたり、絵本の読み聞かせをすることで、子どもの体力・知力を向上させる
  • 預かっている子ども一人ひとりの体調や精神面での変化を気にかけ、保護者に伝える
  • 仕事や病気といった理由で保育ができない保護者の代わりに、子どもの心身の成長をサポートする

保育士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

先ほども説明した通り、保育士の国家資格を取得できるのは、下記のいずれかに該当する人です。

  • 厚生労働省に指定された保育士の養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業した者
  • 保育士の国家試験に合格した者

このうち、国家試験を受験するには、以下の受験資格を満たす必要があります。

保育士国家試験の受験資格(下記のいずれかの条件を満たす者)

  • 学校教育法に基づく大学・短大・専門学校を卒業した者
  • 高等学校を卒業後、2年以上かつ2,880時間以上の実務経験を経た者
  • 1991年3月31日以前に高等学校を卒業した者
  • 中学校を卒業後、5年以上かつ7,200時間以上の実務経験を経た者

取得にかかる費用

保育士の国家試験の受験にかかる手数料は、12,950円です。

保育士はどんな人におすすめの資格?

保育士は、下記のような人に取得がおすすめの資格です。

保育士の資格取得がおすすめな人
  • 子ども好きで、辛抱強く接しながら成長を支えてあげられる人
  • 「預かった子どもをしっかり守る」という責任感の強い人
  • 子どもの前では笑顔で、前向きでいられる人
  • 保育園教諭や看護師の資格を取得している人(就職先の幅が広がるため)

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

保育士の資格を管理しているのは各自治体で、国家試験を実施しているのは「一般社団法人 全国保育士養成協議会」です。試験は例年4月、10月の年2回実施されますが、その年の試験日程や会場、受験申請などについては下記の公式HPからご確認ください。

▼ 一般社団法人 全国保育士養成協議会

まとめ:社会的ニーズが高く、就職・復職しやすいのが保育士の魅力!

近年は共働き夫婦の増加に伴い、日本全国で保育士のニーズが高まっています。平均年収は320万円程度と低いのが実情ですが、就職先によって給料や働きやすさは異なるので、事前に綿密な調査をしておくのがおすすめです。出産や育児で一時的にキャリアをストップしても復帰しやすく、長期的に働けるのが強みなので、子どもと関わる仕事がしたい人は、ぜひ保育士の資格取得を。

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