インテリアにこだわる人や関心を持つ人が増えている中、家具や照明などのプロフェッショナルが頼れる存在になっています。この記事では「インテリア設計士」 の資格取得について、試験科目や受験資格、受検費用などを解説します。建築士やインテリアプランナー、インテリアデザイナー、インテリア業界を目指す人などはチェックしてみてくださいね。
インテリア設計士とは、どんな資格?
インテリア設計士とは、インテリアに関する企画計画、表現技術などの知識・スキルを習得した人が取得できる資格です。家具や照明、空間デザインなどインテリアに関する幅広い知識を持ち、顧客や消費者のニーズに沿った快適なインテリアを叶える役割が期待されます。
学ぶ知識・技術
インテリア設計士を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は、学科・実技の科目別に評価されます。2科目合格した場合、インテリア設計士として登録できます。1科目登録者は、3年間の期間限定で不合格科目のみ受験可能です。
出題要項は、各級で下記のように構成されます。
1級
インテリア設計士1級の試験科目は学科と実技があります。
- 学科
- 論文:インテリア全般
- 実技
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- 企画計画
- 表現技術(設計・製図)
2級
インテリア設計士2級の試験科目は学科と実技があります。
- 学科
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- 計画
- 技術
- 法規・法令
- 実技
-
- 企画計画
- 表現技術(設計・製図)
インテリア設計士で目指せる職業、就職先は?
インテリア設計士を取得すると、インテリアに関連する家具メーカー、建築会社、販売店などへの就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。
インテリア設計士を取得するとどんな悩みが解決できる?
インテリア設計士を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- インテリア設計士が解決できること
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- 顧客のニーズに沿いながら、最適な提案をする
- 安全で高品質なインテリア空間を叶える
- インテリアに関する企画力やデザイン力が磨かれる
インテリア設計士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
- 1級インテリア設計士
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- この種の大学を卒業後、1年以上の実務経験がある者
- この種の短期大学、高等専門学校を卒業後、2年以上の実務経験がある者
- 高等学校を卒業し、2年以上の専門教育を修了後、2年以上の実務経験がある者
- この種の高等学校を卒業後、3年以上の実務経験がある者
- 2級インテリア設計士資格取得後、2年以上の実務経験がある者
- 一級建築士、二級建築士、木造建築士、あるいはインテリアプランナーの資格がある者 ※一級建築士(*1)・インテリアプランナー(*2)
- インテリアコーディネーターの資格取得後、1年以上の実務経験がある者
- 1~7に該当しない者で、5年以上の実務経験があり、これらと同等の資格があると認められる者
- 1級インテリア設計士資格検定試験の実技または学科試験に、過去3年以内に合格している者(不合格科目のみ受験)
- 2級インテリア設計士
-
- この種の大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専門・各種学校、専門教育を卒業または修了した者、および在学中の者
- 一級建築士(*1*2)、二級建築士(*1)、木造建築士(*1)、インテリアプランナー(*1*2)、インテリアコーディネーター(*2)、商業施設士(*1)の資格がある者
- 1および2に該当しない者で、試験が行われる年の4月1日現在20歳に達している者
- 2級インテリア設計士資格検定試験の実技または学科試験に、過去3年以内に合格している者(不合格科目のみ受験)
補足として、下記のことを確認してください。
- この種とは、インテリア、建築、住居学、生活科学、住環境ならびにそれらに準ずる教育課程をいう。専門教育とは、学校の形式にとらわれない専門教育全般をいう。
- 実務の内容は、インテリア設計・デザインあるいはそれに準ずる業務をいう。
- (*1)は実技試験を、(*2)は学科試験の免除を受けることができる。
取得にかかる費用
インテリア設計士試験の受験費用は受験する科目数によって異なります。
- 2科目受験
- 15,000円(学科・実技、両科目受験の場合)
- 1科目受験
- 10,000円(学科・実技の片方受験の場合)
- 1科目合格済者
- 10,000円(不合格科目再受験の場合)
- 受験科目免除の場合
- 2科目受験扱15,000円
インテリア設計士試験の日程
インテリア設計士試験は年に一回、2日間で実施されます。
インテリア設計士はどんな人におすすめの資格?
インテリア設計士は、空間のコンセプトや顧客のニーズをヒアリングしながら、家具や照明、床などの内装デザインの企画・設計を行います。個人住宅や企業、施設などさまざまな空間を、インテリアの観点から満足度の高いものに仕上げます。
近年はデザイン性の高い建築物へのニーズが高まっていると共に、安全性や品質の維持も求められています。インテリア設計士の有資格者は、基本的な安全性や品質はもちろん、デザインでの付加価値を高める役割も担っていくでしょう。
- インテリア設計士の資格取得がおすすめな人
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- 建築士の有資格者
- インテリアプランナー・インテリアコーディネーターの有資格者
- 商業施設士の有資格者
- インテリア設計またはインテリアデザインに携わる人
- インテリアや建築などを専攻している学生
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
インテリア設計士を主催・運営しているのは、一般社団法人 日本インテリア設計士協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:建築士やインテリアプランナーのダブルライセンスにおすすめ!
インテリア設計士の資格を取得するためには、受験資格や実務経験を満たす必要があります。建築士やインテリアプランナーの有資格者は、スキルアップの一環として資格取得を目指すのもおすすめですよ。
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