和裁検定の資格を取るとどんなメリットがある?

和裁検定のメリットやりがい・夢を与える
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服飾に関する検定の中でも日本の伝統文化と関わりが深いのが「和裁検定」です。品質の高い着物や訪問着などは和裁の技術によるものです。

この記事では、和裁検定の試験概要や国家資格である技能検定(和裁)との違い、受験資格などについて解説します。

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和裁検定とは、どんな資格?

和裁検定とは、専門的知識と技能で振袖などの和服を仕立てる和裁技術者を対象とした資格検定です。

和裁検定は1級から4級までにレベル分けがされています。

1級
和裁を職業として行うプロフェッショナルのレベル。2級からさらに高度の実技と理論全般について精通しています
2級
和裁を職業として行える実技と理論を修得しているレベル
3級
和裁に関する基本的な実技と理論を修得しているレベル
4級
和裁に関する初歩的な実技と理論を修得しているレベル

和裁に関する技術と知識を証明することのできる資格で、和裁の初級からプロレベルまで実力に応じて受験することができます。

国家資格の技能検定(和裁)との違い

和裁検定は、東京商工会議所が主催し、日本和裁検定協会が共催している民間資格です。

対して技能検定(和裁)は厚生労働省が管轄する国家資格です。中央職業能力開発協会が試験の問題を作成し、都道府県職業能力開発協会が実施しています。

和裁検定の受験資格では実務経験が求められませんが、技能検定(和裁)には各級で実務経験が求められます。

  • 1級は7年以上の実務経験がある者
  • 2級は2年以上の実務経験がある者
  • 3級は期間を問わず実務経験がある者

学ぶ知識・技術

各級の試験内容は下記のように定められています。

1級

実技(8時間30分)
  • 女子用袷長着
  • 広衿で別付けとする
  • 共衿は別掛けとする(ただしくけは束ぐけでもよい)
  • 寸法は指定しない
  • 材料は紬以外の絹布(羽二重、綸子・縮緬等)
部分縫い(3時間)
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
筆記(50分)
  • 職業としての和裁の常識と裁断図解
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
合格率
33.3%

2級

実技(6時間30分)
  • 女子用袷長着
  • 広衿で別付けとする
  • 共衿は別掛けとする(ただしくけは束ぐけでもよい)
  • 寸法は指定しない
  • 材料は紬以外の絹布(羽二重、綸子・縮緬等)
部分縫い(3時間)
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
筆記(50分)
  • 職業としての和裁の常識と裁断図解
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
合格率
18.2%

3級

実技(5時間45分)
  • 女子用袷長着
  • 広衿で別付け、束付けどちらでも可
  • 共衿は別掛けとする(ただしくけは束ぐけでもよい)
  • 寸法は指定しない
  • 材料は自由
部分縫い(30分)
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
筆記(20分)
  • 職業としての和裁の常識と裁断図解
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
合格率
64.0%

4級

実技(3時間30分)
  • 女子用浴衣
  • ばち衿仕立て
  • 共衿は束付け、別掛けどちらでも可
  • 寸法は指定しない
  • 材料は木綿地
筆記(20分)
  • 和裁の常識と裁断図解
  • 被服の種類に関する出題区分表の範囲から
合格率
83.1%

合格基準は、実技・部分縫い・筆記共にが70 点以上(100点満点)です。ただし実技で未完成の場合は不採点となります。部分縫いについても、未完成の作品のみ不採点となります。

また、試験には下記の持ち物の持参が必要です。

  • 裁縫道具
  • 2本差鏝一式(鏝2本使用可)
  • 座布団
  • 筆記用具

1級から3級までは、任意で換算表の持参ができます。

和裁検定で目指せる職業、就職先は?

和裁は、資格がなくても仕事に就くことはできます。ただし、和裁に関する求人のなかには、和裁検定や技能検定(和裁)を採用条件としている場合があります。

また和裁の有資格者がフリーランスとして独立する場合、有資格者だと信頼度が高まり、顧客獲得につながりやすいでしょう。また、就職活動などで和裁検定が自己アピールにつながるのは2級以上です。実力を備えたプロフェッショナルとして認められるのは1級です。

和裁検定の資格を活かすと、下記の職種での活躍が見込めます。

  • 和服仕立て店
  • 呉服販売店
  • 和裁教室
  • 着物メーカー
  • 結婚式場 など

和裁の技術を高めていくと、フリーランスとして仕事を受注することも可能になるでしょう。

和裁検定を取得するとどんな悩みが解決できる?

和裁検定の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

和裁検定が解決できること
  • たしかな専門技術で和服を仕立てることができる
  • 伝統的な手作業による和服作りの技術を継承できる
  • 七五三や成人式など、日本の晴れの日の伝統的な装いを彩る
  • 海外に向けて日本の伝統文化を発信する支えになる

和裁検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

和裁検定の受験資格には、学歴、年齢、性別、国籍に制限はありません。

1級の受験には、和裁検定2級もしくは技能検定(和裁)の2級を取得していることが求められます。

取得にかかる費用

和裁検定の試験受験料は、各級について下記のように定められています。

全科目受験2科目受験1科目受験
1級16,500円14,300円11,000円
2級14,300円12,100円8,800円
3級11,000円8,800円6,600円
4級5,500円4,400円

2020年度から、4級も科目別受験が可能となり、科目免除が認められるようになりました。

試験の合格者のうち希望者は、合格書の交付を受けられます。申請手数料は2,200円です。

和裁検定はどんな人におすすめの資格?

和裁検定は、和裁を仕事にしたい人のほか、趣味として和裁のスキルアップを目指す人にもおすすめの資格です。和裁の技術習得のモチベーションとして、資格取得を目指す人もいるでしょう。

和裁を仕事とする場合、安定的な収入を維持するには高い技術力や顧客を獲得するコミュニケーション力も必要です。和裁の技術を持った人材が減少傾向にあり、高い技術を持つ有資格者は貴重な人材ですので、日々スキルアップを心がけてください。

着物を日常的に着る人は少数派ではありますが、晴れの日や記念日、外出着として着物を愛する人は多くいます。外国からの観光客からも着物は人気があります。日本の伝統文化である着物の品質維持を支える技術職ですので、和裁はやりがいの仕事となるでしょう。

ただし、和裁の作業は手作業が大部分を占めます。長時間にわたる細かい作業を続けられる人、手先が器用な人、ひとりで作業を進められる人に向いている仕事といえます。

着物など和服は見た目の美しさも魅力ですので、色彩検定などデザインに関する資格を取得していると、仕事の役に立つでしょう。

和裁検定の資格取得がおすすめな人
  • 着物など和服が好きな人
  • 細かい手作業に集中して取り組める人
  • 色彩やデザインの資格を和装に活かしたい人
  • 日本の伝統文化である着物の継承にやりがいを感じる人
  • 趣味として和裁を楽しみたい人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

和裁検定は東京商工会議所が主催し、日本和裁検定協会が共ています。

試験の詳細や申込については、下記HPから確認してください。

▼ 東京商工会議所

まとめ:日本の美しい伝統文化である着物を自分の手で作るプロフェッショナル

和裁検定は、着物など和服を仕立てる技術を証明する資格です。和裁の仕事は日本の伝統文化を支えたり、外国の人に日本の魅力を伝えたりすることにもつながります。仕事のために資格取得したい人も趣味としてチャレンジしたい人も、和裁を通してやりがいや楽しみを感じられるでしょう。

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