パソコンのタイピングスキルを上げたい人におすすめの資格が「日本語ワープロ検定試験」です。この記事では日本語ワープロ検定試験の特徴やどんな人のスキルアップに役立つか、受験資格や受験料などを解説します。
日本語ワープロ検定試験とは、どんな資格?
日本語ワープロ検定試験とは、パソコンの日本語入力と文書処理能力のスキルを測定する検定試験です。日本語ワープロ検定試験には、1級から4級までのレベル分けが設けられており、1級が最も難易度が高い級数です。さらに高いレベルとして、初段が設定されています。
学ぶ知識・技術
日本語ワープロ検定試験を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は「速度」を測定する試験と「文書作成」スキルを測定する試験があります。「速記」と「文書作成」の両方を合格した人が、資格認定されます。
速度
試験時間10分以内に、A4判縦の用紙サイズに一般現代文の文章を入力します。級数事に、正確に入力する文字数の基準が定められています。
- 合格文字数:700文字以上
- 漢字含有率:25%~35%
- 1ミスに対して:5文字減
- 合格文字数:600文字以上
- 漢字含有率:25%~35%
- 1ミスに対して:5文字減
- 合格文字数:500文字以上
- 漢字含有率:25%~30%
- 1ミスに対して:3文字減
- 合格文字数:400文字以上
- 漢字含有率:25%~30%
- 1ミスに対して:3文字減
- 合格文字数:300文字以上
- 漢字含有率:23%~26%
- 1ミスに対して:1文字減
- 合格文字数:200文字以上
- 漢字含有率:23%~26%
- 1ミスに対して:1文字減
文書作成
試験時間20分でA4判縦の用紙サイズに、手書き問題からビジネス文書を作成します。合格点数はいずれの級数も80点以上です。なお、1ミスに対して2点減点となります。
初段はさらに難易度が高いレベル
1級よりもさらにレベルアップしたい人は、初段にチャレンジすることもできます。初段の認定基準は、「速度」「文書作成Ⅰ」「文書作成Ⅱ」に合格することです。
- 速度
- 試験時間10分で、A4判縦の用紙サイズに一般現代文の文章を入力。1ミスに対して5文字減で、漢字含有率は35%~40%。合格文字数は800文字以上
- 文書作成Ⅰ
- 試験時間は20分で、A4判縦の用紙サイズに手書き問題からビジネス文書作成(表・地図含む)。1ミスに対して2点減で、合格基準は80点以上
- 文書作成Ⅱ
- 試験時間は20分。A4判縦の用紙サイズに文字の処理、グラフの挿入、表内データの処理(計算、並べ替え)、図形挿入、段組みなどを行う。1ミスに対しては「初段原点基準」に従う。合格基準は80点以上
日本語ワープロ検定試験で目指せる職業、就職先は?
日本語ワープロ検定試験を取得したことが就職や転職で直接的に役立つとはいえません。これからパソコンの操作スキルやタイピングスキルを伸ばしていきたい人におすすめの資格です。
日本語ワープロ検定試験を取得するとどんな悩みが解決できる?
日本語ワープロ検定試験を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 日本語ワープロ検定試験が解決できること
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- タイピングのスピードと正確性を向上させることができる
- 自分のパソコンタイピング能力を客観視できる
日本語ワープロ検定試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
日本語ワープロ検定試験の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
日本語ワープロ検定試験の受験料は、各級で次のように定められています。
- 初段:5,300円(税込)
- 1級:3,300円(税込)
- 準1級:3,100円(税込)
- 2級:2,800円(税込)
- 準2級:2,600円(税込)
- 3級:2,300円(税込)
- 4級:1,800円(税込)
日本語ワープロ検定試験の日程
日本語ワープロ検定試験は、年に4回実施されます。
日本語ワープロ検定試験はどんな人におすすめの資格?
日本語ワープロ検定試験は、パソコンの操作を習い始めたばかりの人、これからタイピングスキルを伸ばしていきたい人におすすめの資格です。パソコンを使った作業では、入力のスピーディーさと正確さが求められることが多く、速くて正しいタイピングスキルを習得することがとても大切です。
タイピングスキルの向上のために、日本語ワープロ検定試験の上級取得を目標に練習するとモチベーションアップにつながるでしょう。
- 日本語ワープロ検定試験の資格取得がおすすめな人
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- パソコン入力のスキルを磨きたい学生
- パソコン操作の初心者
- パソコン教室の講師
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
日本語ワープロ検定試験を主催・運営しているのは、日本情報処理検定協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:学生やパソコン初心者のスキルアップにぴったりな資格!
日本語ワープロ検定試験は誰でもチャレンジできる資格です。スムーズにパソコンを操作できるようになりたい人、これからもっとパソコンスキルを磨きたい人は受験を検討してみてはいかがでしょう。
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