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シューフィッターの資格を取るとどんなメリットがある?

シューフィッターの仕事 やりがい・夢を与える

足にフィットする靴を選ぶのは簡単ではありません。足に合わない靴は痛みや足の疾患を引き起こすことも。靴と足のお悩み改善をサポートするのが「シューフィッター」です。

この記事ではシューフィッターのグレードや資格取得までに学習する内容などを紹介します。靴専門店や百貨店など靴を扱う仕事をしている人はぜひチェックしてください。

シューフィッターとは、どんな資格?

シューフィッターとは、足にフィットする靴合わせの専門家であることを証明する資格です。足と靴の専門知識やフィッティング技術を習得し、足の健康を維持する靴選びをサポートします。シューフィッターになるには、靴人間工学や足の病気と障害、サイズの知識、パッキングワークなど、足と靴に関する幅広い知識と技術を身に付けなくてはいけません。

シューフィッターはレベルに応じて3つのグレードが設けられています。

プライマリー(初級)
足と靴に関する基礎知識、シューフィッティングの基本技能を取得しているレベル。足に正しく合った靴を選ぶことができるシューフィッティングの専門家
バチェラー(上級)
足と靴に関する応用知識、トラブルのある足にも対応できる高度なシューフィッティング技術を習得しているレベル。足に正しく合った靴を消費者に提供でき、指導もできるフィッティングのスペシャリスト
マスター(修士)
足と靴に関する幅広い知識、どんな足にも対応できるシューフィッティング技術を習得しているフィッティングマスター

上記の3種類のグレードに付随する資格として、「幼児子ども専門シューフィッター」と「シニア専門シューフィッター」の専門資格も設けられています。

幼児子ども専門シューフィッター
幼児子どもに特化した専門課目を学習し、幼児や子どものシューフィッティングに関する知識とスキルを習得している
シニア専門シューフィッター
高齢者に対応した特別専門課目を学習し、高齢者疑似体験したことにより、高齢者のシューフィッティングに関する知識とスキルを習得している

学ぶ知識・技術

プライマリー(初級)コース、バチェラー(中級)コース、マスター(上級)コースの学習内容は下記のように設定されています。

プライマリー(初級)コース

在宅課題
  1. 問題集「I 靴」、「II 足」
  2. フィッティングトライアルチェックシート(10足分)
  3. 足型計測(50人分)

認定基準
下記項目全てを満たしていること

  1. 3日間のスクーリング受講修了
  2. スクーリング最終日の確認テストと、在宅課題の問題集の正解率60%以上
  3. 10足分のフィッティングトライアルチェックシートの提出(提出期限3か月)
  4. 50人分の足型計測の審査に合格(提出期限1年間)
  5. 関連業種の実務経験3年以上

関連業種とは、靴の製造、卸、販売、企画、修理、資材関連、医師、理学療法士、義肢装具士、フットケアや足に関する医療従事者、足と靴に関する学校の在学期間も可とみなされます。複数業種の経験年数を合算することが可能です。また、パート、アルバイトの経験も合算できます。

スクーリングは実務経験3年未満の方でも受講可能です。受講後、経験が3年を満たした時点で認定されます。

バチェラー(中級)コース

受講期間
9ヵ月、スクーリング3日間×3回
在宅課題
  1. 足型計測(座位と立位の変化レポート提出)
  2. パッキングワーク(パッド調整レポート提出)
  3. 足の病気と障害(症例レポート提出)
  4. 靴の知識(靴分解&パーツチェック)
  5. 靴人間工学(歩行レポート提出)
  6. シューフィッティング(フィッティングレポート提出)
認定基準
下記項目全てを満たしていること

  1. 9日間のスクリーング全てに出席
  2. 6課目の課題提出し、クリアしている
  3. 6課目の認定試験に合格

マスター(上級)コース

受講期間
2年間、スクーリング3日間×8回
学習内容
「足」「靴」「フィッティング」、自分の足にフィットする靴の制作
認定基準
下記項目を全て満たしていること

  1. 24日間のスクリーング全てに出席
  2. 課題を全て提出し、クリアしている
  3. 認定試験に合格
幼児子ども専門コース
学習内容
  • 足の成長と障害
  • ロコモーションの成長と発達
  • 靴の知識
  • シューフィッティング
認定基準
下記項目を全て満たしていること

  1. スクーリング2日間受講修了
  2. ペーパーテストの解答正解率70%以上

シニア専門コース

学習内容
  • 老年学総論
  • 高齢者に多い整形外科疾患と歩行障害
  • 高齢者に多い内科疾患と足病変リスク
  • 高齢者疑似体験実習
  • 靴の知識
  • シューフィッティング
認定基準
下記項目を全て満たしていること

  1. スクーリング2日間受講修了
  2. ペーパーテストの解答正解率70%以上

シューフィッターで目指せる職業、就職先は?

シューフィッターの求人は多くありませんが、シューフィッターの資格を活かして下記の業種への就職や転職を目指すことができるでしょう。

  • 靴の専門店
  • シューズメーカー
  • 百貨店の靴売り場

シューフィッターになるとどんな悩みが解決できる?

シューフィッターになると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

シューフィッターが解決できること
  • 足に合わない靴が引き起こす痛みや足の疾患を未然に防ぐ
  • 目的や用途に合わせた靴選びをサポートする

シューフィッターの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

シューフィッターのスクーリングの受講資格は、各グレードで下記のように定められています。

プライマリー(初級)コース
誰でも受講可能
バチェラー(中級)コース
プライマリー有資格者のみ受講可能
マスター(上級)コース
バチェラー有資格者のみ受講可能

ただし受験資格の要件のほか、スクーリングには各グレードで定員があります。

取得にかかる費用

シューフィッターのスクーリング受講費用は下記のように定められています。

プライマリー(初級)コース
104,500円(税込)
バチェラー(中級)コース
286,000円(税込)
マスター(上級)コース
990,000円(税込)
幼児子ども専門コース
72,600円(税込)
シニア専門コース
72,600円(税込)

シューフィッター資格の有効期間

シューフィッターの資格には有効期間が設けられています。

有効期間
3年
継続条件
  • 3年目の有効期間内に更新手続きを行うこと
  • 更新手続きには、在宅での更新試験(足型採取とペーパーテスト)の合格が必須
  • 有効期間の3年間を通じて「シューフィッタークラブ(SFC)」に加入していた場合、会員特典として更新試験および更新料が免除される
失効
更新時に必要な手続きを行わなかった場合、有効期間終了時に資格が失効する
再取得
シューフィッターの職務を長期間離れたのちに復職する場合、在宅試験に合格することで資格の再取得が可能

シューフィッターはどんな人におすすめの資格?

シューフィッターは、足と靴のスペシャリストを目指す人におすすめの資格です。近年は健康志向が高まっており、足の痛みや疾患の予防はすべての年代の人にとって身近な健康問題といえます。

シューフィッターは足の健康をサポートする知識とスキルを習得していることを証明できますので、消費者にとって信頼できる存在となります。

多くのシューフィッターは靴専門店や百貨店の靴売り場、シューズメーカーで働くことになるでしょう。企業によってはシューフィッターの資格手当を支給している場合があります。

また、医療現場でも足の健康、靴選びのスキルは患者へのアドバイスとして活用できます。医療系の有資格者がシューフィッターの資格を取得すると、足と靴に関する専門知識をさらに深く身に付けることができますよ。

シューフィッターの資格取得がおすすめな人
  • 靴専門店や百貨店など靴に関する仕事に携わる人
  • 靴に関する知識習得やスキルアップを目指す人
  • 人々の足の健康を靴選びの観点からサポートしたい人
  • 資格を活かして収入アップを目指す人
  • 整形外科など医療現場で働く医療従事者

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

シューフィッターの資格を管理しているのは、一般社団法人 足と靴と健康協議会です。スクーリングの詳細や申込については下記HPから確認してください。

▼ 一般社団法人 足と靴と健康協議会

まとめ:シューフィッターは足と靴のスペシャリスト!みんなの健康をサポートできる

合わない靴を履いていることによる足の悩みや疾患は、靴選びが改善の鍵となりますよね。シューフィッターのような専門知識とスキルを身に付けたスペシャリストは、靴選びに関する適切なアドバイスを行うことができ、足の健康をサポートするやりがいを感じられます。靴に関する仕事のスキルアップとキャリアアップを目指す人は、シューフィッターの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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