遺品整理士の資格を取るとどんなメリットがある?

簡易清掃をする遺品整理士やりがい・夢を与える

人が亡くなったときは、葬儀や遺産相続などさまざまな手続きが必要となります。そうした故人を送るステップのひとつに遺品整理がありますが、遺族に代わって遺品の回収や処理を行う「遺品整理士」という資格があるのを知っていますか?

この記事では、遺品整理士の仕事内容や講座、資格習得にかかる費用などを紹介します。

遺品整理士とは、どんな資格?

遺品整理士は、遺族に代わって故人が残した家財道具などを回収・処理することを仕事とする上での、遺品整理の手順や法規制などに関する知識を習得した人が取得できる資格です。

遺品整理士の代表的な仕事内容は、

  • 遺品に関する必要品・不用品の仕分け
  • 不用品の回収
  • 不用品の適切な処理
  • パソコンや携帯などのデジタル遺品整理
  • 家財の搬出
  • 整理後の簡易清掃
  • 遺品の供養
  • 遺品の買取
  • 住居の原状回復(特殊清掃、除菌、消臭など)
  • 生前の遺品整理相談 

などが挙げられます。

遺品を廃棄したりリサイクルしたりするための専門的な知識を有するのが遺品整理士です。専門知識のほか、遺族に寄り添った真心あるサービスも遺品整理士に期待されています。

遺品整理サービスは、一人暮らしの高齢者が孤立死したときや遺族が遺品整理をアウトソーシングしたいときに利用されます。

一般社団法人 遺品整理士認定協会によって「遺品整理士」の資格認定が始まり、遺品整理業に一定のガイドラインが定められるようになりました。遺品整理業に従事する人に対する各種関連法令の遵守必の指導も図り、遺品整理業界の健全化を目指しています。

学ぶ知識・技術

遺品整理士になるためには、教本、資料集、DVD教材、を使用した「遺品整理士養成講座」を受講する必要があります。資格を取得できるのは、受講後に問題集の回答と課題レポートを提出し、認定試験に合格した受講者です。

講座では、廃棄物やリサイクル品の取り扱いに関する各法規制を学びます。

教本

【第1部】遺品整理・遺品整理業とは
  • 第1章:遺品整理とは何か
  • 第2章:専門家が今、必要とされる理由とは
  • 第3章:取り巻いている、様々な社会問題
【第2部】遺品整理を行うためには
  • 第1章:実務を行っていく上で必要なこととは
  • 第2章:行われている”実際の業務”とは
  • 第3章:作業を行う上での留意点
  • 第4章:法規制との関わりについて
【第3部】事例研究について
  • 第1章:事例研究について

資料集

教本の知識では想像しにくい部分を補足し、実作業でも役立つ知識を学びます。

DVD

教材DVDでは、講師による講義を受講します。

  1. 『孤立死問題をどのように見るか。』小川栄二氏(立命館大学産業社会学部 教授)
  2. 『遺品整理業と法令遵守』杉山央氏(赤れんが法律事務所 弁護士)
  3. 『遺品の価値と遺品整理士の社会的役割』村松恒平氏(作家・編集者)
  4. 『ご遺品の供養についての心構え』中山猛氏(株式会社焚上協会 代表取締役)ほか

問題集

教本・資料集・DVDによる学習後、問題集の全設問に回答し、提出します。

レポート提出

問題集に沿った課題が出されますので、レポートを作成し、郵送またはwebで提出します。レポートの提出期間は2か月です。約2か月後、合否が通知されます。

認定証書の発行

合格者に認定証書と認定カードが発行されます。

遺品整理士で目指せる職業、就職先は?

遺品整理業の仕事は、無資格・無免許でも行うことができます。しかし、無許可で不適切な家財処理をしている業者や遺族とトラブルに発展する業者もおり、資格を取得することで依頼者からの信頼性が大きくアップします。

遺品整理は、不用品回収業者、リサイクル業者、便利屋などが業務の一部としていることがあります。

遺品整理士になるとどんな悩みが解決できる?

遺品整理士になると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

遺品整理士が解決できること
  • たしかな知識により、ごみの不法投棄を回避できる
  • 日用品の廃棄や買取りなどについて、専門的な知識で対応できる
  • 高齢者の終活をサポートできる
  • 遺族の気持ちに寄り添った遺品整理ができる

遺品整理士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

遺品整理士の資格取得には、年齢や学歴、実務経験などの制限はありません。

取得にかかる費用

遺品整理士の資格取得のためには、入会金と会費の支払いが必要です。

入会金
25,000円
会費(認定手続き含む)
7,000円(2年間有効)

入会金を支払った人に対して、遺品整理の無償でテキスト一式が送られます。テキスト一式は一般には販売されていません。

遺品整理士におすすめの「一般廃棄物収集運搬許可証」と「古物商許可証」

遺品整理士という資格はあくまで民間資格ですので、法的な効力を持ちません。遺品整理士として幅広い仕事を行いたい場合、「一般廃棄物収集運搬許可証」と「古物商許可証」の申請をしておくのがおすすめです。

遺品整理では、一般の家庭から出る多くの家財や日用品を回収・処理することになります。そうした仕事を行うときに必要なのが「一般廃棄物収集運搬許可証」です。回収した家財を売買したい場合は「古物商許可証」が必要となります。

一般廃棄物収集運搬許可証とは
産業廃棄物以外の廃棄物を一般廃棄物といいます。一般廃棄物の収集・運搬を行うためには「一般廃棄物収集運搬許可」が必要です。許可を取るには、市区町村の環境関係部署の窓口で申請を行います。
古物商許可証とは
業者が中古品の売買を行うには、「古物商許可証」が必要です。古物商許可証は、各都道府県の公安委員会に申請し、取得します。

遺品整理士としてどのような仕事を手掛けたいかによって、必要な許可が変わってきます。

遺品整理士はどんな人におすすめの資格?

高齢化社会がますます進む中、遺品整理のニーズも高まる可能性があります。さらに、遺品整理士の有資格者に対して優先的に仕事を発注するように、行政が全国的に働きかけを始めています。そのため、将来的にも遺品整理士の仕事は必要とされるでしょう。

資格を活かして就職するのはもちろん、遺品整理士として開業する人もいます。資格取得後は遺品整理士認定協会に加盟しますので、協力指定店として営業できるでしょう。副業として遺品整理士の仕事をするという選択肢もあります。

遺品整理士として仕事を行っていくには、専門知識だけが必須スキルではありません。故人や遺族の立場を思いやる心やコンプライアンス遵守の意識も必須ということを覚えておいてください。

遺品整理士の資格取得がおすすめな人
  • これからもニーズの高い業界で働きたい人
  • 将来的に開業を考えている人
  • 副業で働くことができる資格取得を検討している人
  • 法令順守やコンプライアンスへの意識が高い人
  • 故人や家族を尊重し、思いやりを持てる人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

遺品整理士の資格を管理しているのは、一般社団法人 遺品整理士認定協会です。遺品整理業務を正しく誠実に遂行できる遺品整理の専門士を育成し、事業者を養成する指導活動を行っています。

講座の詳細や申込は、下記HPから確認してください。

▼ 一般社団法人 遺品整理士認定協会

まとめ:法令やコンプライアンスを遵守する遺品整理士には信頼が集まる!

遺品整理士の仕事は、故人が残した家財の回収・処理が中心となります。遺品整理業は、正しい知識を持たない業者による不法投棄や遺族とのトラブルが問題視されています。そういった状況だからこそ、正しい法令知識とコンプライアンス意識を持った遺品整理士のニーズが高くなっています。今後も活躍が期待される遺品整理士に興味がある人は、是非資格取得を検討してみてください。

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