船橋当直3級海技士（航海）の資格を取るとどんなメリットがある？

普段、大型船舶が他の船や障害物と衝突せず、安全な運航ができているのは、「船橋当直3級海技士（航海）」という船舶職員が絶えず監視を続けているからです。今回はこの船橋当直3級海技士（航海）とはどんな国家資格か、仕事内容や資格の取得方法などを紹介していきます。

船橋当直3級海技士（航海）とは、どんな資格？

海技士とは、20t以上の大型船舶の船舶職員として働くために必要な免許です。海技士の免許は「航海」「機関」「通信」「電子通信」の4つの分野に分けられており、このうち航海分野に、「船橋当直3級海技士（航海）」という職種（国家資格）が存在します。

船橋当直3級海技士（航海）は、運航士とも呼ばれる船舶職員です。「船橋」とは、船舶の前部の甲板に設けたブリッジと呼ばれる場所のことで、そこから気象・周囲の状況を確認し、他の船や障害物と衝突しないよう見張りをするのが仕事内容になります。24時間の当直勤務体制です。

船橋当直3級海技士（航海）になるには、国家試験に合格する必要があります。学科試験に合格するために必要な知識は、下記の通りです。

なお、国家試験に合格するには、身体検査に視力、色覚、聴力などの項目もクリアしなければなりません。

船橋当直3級海技士（航海）の資格取得後は、次の就職先・職業を目指せるようになります。

船橋当直3級海技士（航海）になると、自身の知識やスキルを活かして、下記のような悩み・問題が解決できます。

船橋当直3級海技士（航海）が解決できること

船橋当直3級海技士（航海）の資格を取得するには、海技士国家試験に合格する必要があり、受験するには下記の条件を満たさなければなりません。

総トン数1600t以上の沿海区域を航行区域とする船舶、総トン数20t以上の近海区域もしくは遠洋区域を航行区域とする船舶、または総トン数20t以上の乙区域もしくは甲区域内において従業する漁船で3年以上の乗船経験・運航経験がある人
総トン数500t以上の沿海区域を航行区域とする船舶、総トン数20t以上の近海区域もしくは遠洋区域を航行区域とする船舶、または総トン数20t以上の乙区域もしくは甲区域内において従業する漁船で1年6ヶ月以上の乗船経験があり、4級海技士（航海）の資格を持っている人
総トン数200t以上の沿海区域を航行区域とする船舶、総トン数20t以上の近海区域もしくは遠洋区域を航行区域とする船舶、総トン数200t以上の丙区域内において従業する漁船または総トン数20t以上の乙区域もしくは甲区域内において従業する漁船で1年以上の乗船経験があり、4級海技士（航海）の資格を持っている人