これから限られた資源をどう活用し、地球で共生していくかは国際的な課題ですよね。近年はSDGsのように子どもから大人まで一緒に課題に取り組むことが推奨されています。今回紹介する資格は「環境管理士」。1級から6級までのレベルの目安や受験資格、受験費用を解説しますので参考にしてくださいね。
環境管理士とは、どんな資格?
環境管理士とは、環境管理に関する知識・技能について認識度・理解度・習熟度を一定の基準で判定する試験です。環境管理士は1級から6級までの級数が設けられ、小学校高学年から社会人を目安として検定にチャレンジできるように構成されています。
- 6級
-
- 環境管理の初歩的な知識を有していること
- 小学校高学年・中学校課程程度の環境知識
- 5級
-
- 環境管理の基礎的な知識を有していること
- 中学校課程程度の環境知識
- 4級
-
- 環境管理の一般的な知識を有していること
- 高等学校課程程度の環境知識
- 3級
-
- 環境管理の全般的な知識を有していること
- 短期大学・専門学校課程程度の環境知識
- 2級
-
- 環境管理の専門的な知識を有していること
- 4年制大学課程程度の環境知識
- 1級
-
- 環境管理の高度な専門知識を有していること
- 環境管理の専門家としての実務能力
環境管理士は、環境省事業登録がされている検定です。
学ぶ知識・技術
環境管理士を取得するためには、試験に合格する必要があります。各級の検定観点・出題範囲・合格基準などを紹介します。
6級
検定観点は、主な環境問題、環境関連法規、環境関連化学物質、エネルギー問題、身近な廃棄物問題等に関する初歩的な知識を有していることです。
- 出題形式
- マークシート方式25問
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 60点以上
5級
検定観点は、主な環境問題、環境関連法規、環境関連化学物質、エネルギー問題、身近な廃棄物問題等に関する基礎的な知識を有していることです。
- 出題形式
- マークシート方式25問
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 60点以上
4級
検定観点は、主な環境問題の歴史・原因物質、環境関連法規、地球環境問題とその原因、生活における環境への負荷・影響、エネルギーの種類とその有効活用、廃棄物問題、環境保全の指導方法や安全実施等に関する一般的な知識を有していることです。
- 出題形式
- マークシート方式25問
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 60点以上
3級
検定観点は、環境の歴史・現状、主な環境保全の制度・法律・施策、生物多様性、環境に配慮した生活の意識・様式、各エネルギーの特性・有限性・利用性、環境保全の指導方法や安全実施等に関する知識を有していることです。
- 出題形式
- マークシート方式15問・記述式15問
- 試験時間
- 60分
- 合格基準
- 60点以上
2級
検定観点は、公害防止・環境保全施策、専門的な環境関連法規・制度、地球環境問題とその対策、廃棄物問題とその対策、資源・エネルギー問題とその対策、環境保全の指導方法や安全実施、環境マネジメント・環境アセスメント等について説明できることです。
- 出題形式
- 記述式:26問
- 試験時間
- 90分
- 合格基準
- 60点以上
1級
検定観点は、各種環境問題とその対策に関する説明、環境産業や環境技術に関する説明、環境関連法規に関する実務的説明、環境管理の実務的推進、環境保全に関する施策・活動の推進および実践的指導、環境保全に関する指導方法の説明および安全実施の指導等について高度な専門知識や実務能力を有していることです。
- 出題形式
- 記述式:25問・論述式:2問
- 試験時間
- 120分
- 合格基準
- 70点以上
環境管理士で目指せる職業、就職先は?
環境管理士はさまざまな業界・職種で知識を活かすことが期待されています。たとえば、特に下記の職種では経営活動に伴い環境保全の責任を果たすことが求められています。
- 製造業
- 販売業
- 流通業
- 金融業
- サービス業
- 行政 など
環境管理士を取得するとどんな悩みが解決できる?
環境管理士を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 環境管理士が解決できること
-
- 公害防止に知識を活かすことができる
- 環境保護のための施策を考える
- 環境保全活動をサポートする
環境管理士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
環境管理士の受験資格に制限はありません。併願受験もできます。
取得にかかる費用
環境管理士の受験料は下記のとおりです。
- 4級
-
- 学生:2,000円(税込)
- 一般:4,000円(税込)
- 3級
-
- 学生:3,000円(税込)
- 一般:6,000円(税込)
- 2級
-
- 学生:4,500円(税込)
- 一般:9,000円(税込)
- 2級
-
- 15,000円(税込)
環境管理士の試験日程
環境管理士の試験は、年に二回実施されます。会場は東京会場と大阪会場です。
環境管理士はどんな人におすすめの資格?
近年はSDGsが国際的な目標として設定され、その中には環境保全も組み込まれています。企業が果たすべき社会的責任に、環境保全が含まれていると考えるのが一般的になりました。
あらゆる企業において、環境保全や適切な環境管理が必須となっていますので、正しい知識を有する環境管理士が推進役を担うことが期待されるでしょう。
- 環境管理士の資格取得がおすすめな人
-
- 企業の社会的責任に関心がある人
- 環境教育に携わりたい人
- 環境に関するボランティアに関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
環境管理士を主催・運営しているのは、特定非営利活動法人 日本環境管理協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:環境管理士の資格取得で地球のためになる知識を習得♪
環境管理士の試験は、お子さんなら6級からの受験がおすすめ!親子受験や学校の先生が受験してみるのも役に立つでしょう。
コメント