高齢化社会の課題のひとつが、シニア世代のいきがい発見やQOL向上を目指した心身の健康です。そんな課題の解決に貢献したい人は、「シニアライフアドバイザー(SLA)」の資格取得がおすすめ。この記事ではシニアライフアドバイザー(SLA)の講座や試験の概要、受検費用などを解説します。
シニアライフアドバイザー(SLA)とは、どんな資格?
シニアライフアドバイザー(SLA)は、シニアルネサンス財団が認定する資格です。財団の中高年齢者総合生活相談員養成事業として、シニアライフアドバイザーは中高年齢者の生活に関する、総合的な悩みや困りごとに耳を傾ける相談員となります。
シニアライフアドバイザーは、下記のような取り組みに参加できます。
- 財団が設置する「シニア電話相談室」におけるシニアライフ全般に関する電話相談
- 財団本部および支部に併設するインフォメーションセンターでのシニアに関する情報収集ならびに提供などの職務遂行
- 財団またはSLAが主宰する「シニア生き生き教室」の企画、運営および講師
- 財団が主宰する「シニア商品研究会」においてのシニア商品に関する調査、研究
- 行政または企業が開催するイベントや講演会などの企画、運営および講師
- 雑誌、機関誌などからの依頼原稿執筆および広報誌の企画、編集、執筆
- 「シニア生き生き教室」や「パソコン通信(主にインターネット)」を活用したシニアネットワークづくり
学ぶ知識・技術
シニアライフアドバイザーを取得するためには、「シニアライフアドバイザー養成講座」を受講し、修了する必要があります。また、養成講座を受講するためには第一次審査(論文審査)、第二次審査(面接審査)を受験してください。
- 総論
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- ジェロントロジー
- 我国における高齢化の現状と将来
- シニア ライフ アドバイザーの役割
- アドバイザーと心理学
- 健康と医学
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- 高齢者の運動
- 高齢者の食生活
- 成人病の知識
- 病気の予防
- 家庭経済
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- 年金制度の正しい理解と対応
- 相続税とその対策
- 退職生活と税金
- 生活設計と財産の運用
- 高齢者をサポートする保険群
- 高齢者の仕事
- 家族関係・人間関係
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- 人間関係とトラブルの対処の仕方
- 扶養と相続の法律問題
- 生きがい
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- ボランティアとは
- 美しく老いるために
- 生きがい
- 生涯学習
- 生き生き教室のすすめ
- 商品・サービス
- 総論
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- 訪問販売・商品取引・不動産取引の被害にあわない為に
- 高齢者の衣(ファッション)
- 高齢者のためのいたわり住空間
- 福祉・介護
- 総論
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- 社会福祉概論
- 地域福祉論
- 家庭介護入門及び実技
- 福祉と介護に関する商品・サービス施設
シニアライフアドバイザーで目指せる職業、就職先は?
シニアライフアドバイザーを取得すると、シニアルネサンス財団の事業に参加することができます。
シニアライフアドバイザーを取得するとどんな悩みが解決できる?
シニアライフアドバイザーを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- シニアライフアドバイザーが解決できること
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- 中高年齢者の悩みや困りごとの解決をサポートできる
- 中高年齢者のネットワークづくり・コミュニティ参加をサポートできる
- 中高年齢者のQOL向上をサポートできる
シニアライフアドバイザーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
シニアライフアドバイザー養成講座の受講に制限はありません。
取得にかかる費用
シニアライフアドバイザー養成講座の受講料は、58,000円(税抜)です。
シニアライフアドバイザーはどんな人におすすめの資格?
高齢化が進む日本では、中高年齢者の生きがいやQOL向上をいかにして実現するかが課題となっています。加齢に伴う身体の変化による困りごとのサポートはもちろんですが、生き生きと過ごすことなどメンタル面のサポートも必要です。
シニアライフアドバイザーは、こうした高齢化社会の課題解決から、個人個人の悩みに寄り添うための知識を習得した人材です。人の困りごとや悩みに寄り添うことが求められますので、コミュニケーション能力も欠かせません。
- シニアライフアドバイザーの資格取得がおすすめな人
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- 高齢化社会の課題解決に貢献したい人
- 中高年齢者の困りごとに寄り添える人
- コミュニケーション能力が高い人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
シニアライフアドバイザーを主催・運営しているのは、シニアルネサンス財団です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:シニアライフアドバイザーになってこれからのシニア世代のQOL向上に貢献
老いは親や自分自身、地域住民などさまざまな人に訪れるもの。シニアライフのQOLを上げるためにも、シニアライフアドバイザー(SLA)の資格を役立ててはいかがでしょう。
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