これからの日本はさらに高齢化が進むことが予想されますが、多様な人の暮らしをサポートすることができたら素敵ですよね。この記事では「サービス介助士」という民間資格について、サービス介助士講座受講、課題提出、実技教習受講など資格取得に必要なことを解説します。
サービス介助士試験とは、どんな資格?
サービス介助士とは、高齢者や障害者など多様な人が暮らす社会で、年齢や障害の有無に関わらずに、誰もが社会参加できるようにサポートする有資格者です。社会参加のために必要なことを、その人やその場にあったやり方で介助(ケアをフィットする)する役割が期待されています。
サービス介助士は、「安心のサービス介助士マーク」のマークをつけて活動しています。駅や空港、デパートなどで、色や形の違う5枚のハートを組み合わせたマークをつけた職員がいる場合、その職員はサービス介助士です。
学ぶ知識・技術
サービス介助士の資格を取得するためには、サービス介助士講座受講、課題提出、実技教習受講が必要です。
サービス介助士講座
サービス介助士講座で使用する教材は『CARE FITTER サービス介助士 准サービス介助士』です。学習内容は下記の項目です。
- 共生社会へ向けて
- サービス介助士の接遇
- 障害のとらえ方
- 高齢社会の理解
- 高齢者への理解と接遇
- 障害者への理解と接遇
- 障害者の自立支援
- 円滑なコミュニケーション
- 関連法規
講座では課題を提出します。
- 問題数
- 100問(1問1点の100点満点)
- 合格基準
- 60点以上
- 試験方式
- 3択問題マークシート方式
提出課題が不合格だった場合は、再提出をします。再提出にかかる費用は無料です。
実技教習について
実技教習はオンライン講座(6〜7時間相当)の視聴と所定の会場における1日間の対面式教習(または連続した2日間の対面式教習)で開催されます。開催地は、東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・高松・福岡・那覇などです。実技教習では下記の内容を学習します。
- ホスピタリティマインド・心のバリアフリー
- 障害者差別解消法・障害の社会モデル
- 高齢者疑似体験
- ディスカッション(社会のバリアを考える)
- ジェロントロジー(創齢学)とは
- 車いす利用者への接遇、車いす介助・移乗訓練
- 聴覚障害者への接遇
- 補助犬の理解
- 視覚障害者への接遇
- 障害当事者との対話から障害を知る
- 実技チェック
- 総合ロールプレイ
- まとめ
検定筆記試験
対面式の教習終了後に、各会場で検定筆記試験が実施されます。
- 問題数
- 50問(1問2点の100点満点)
- 合格基準
- 70点以上(合格率は8割以上)
- 試験時間
- 50分
- 試験方式
- 3択問題/マークシート方式
サービス介助士試験で目指せる職業、就職先は?
サービス介助士の資格を取得すると、下記の業界での接客や商品設計などの業務に役立つでしょう。
- 交通
- 小売・流通
- 通信
- 金融
- 観光・宿泊
- レジャー
- 飲食 など
サービス介助士試験を取得するとどんな悩みが解決できる?
サービス介助士の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- サービス介助士試験が解決できること
-
- お手伝いが必要な人を適切な方法でサポートできる
- 所属する企業や団体のSDGs推進に貢献できる
サービス介助士試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
サービス介助士試験を受験するためには、サービス介助士講座を受講して課題を提出し、合格する必要があります。
取得にかかる費用
サービス介助士講座の受講料は、41,800円(税込)です。検定試験が不合格だった場合、試験料3,300円(消費税10%込)で再試験を受験できます。資格更新料は1,500円(税別)です。
サービス介助士試験はどんな人におすすめの資格?
サービス介助士は超高齢化社会の日本において、あらゆる人が買い物や行政サービスなどを利用する上での不便や不安をなくすサポートができる人材です。さまざまな業界や業種の人に取得がおすすめできる資格といえるでしょう。高齢者だけでなく、障害を持った人々の住みやすさや過ごしやすさをサポートすることも期待されます。
仕事だけでなく、ボランティアとして誰かをサポートしたり、家族や友人など身近な人を支えたりするときにも、サービス介助士としてのスキルや知識が役立つでしょう。
- サービス介助士試験の資格取得がおすすめな人
-
- サービス業務に携わる人
- 社会の高齢化に関心がある人
- 障害者差別の解消に関心がある人
- 社会貢献に関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
サービス介助士の資格を主催しているのは、日本ケアフィット共育機構です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:これからの超高齢化社会で人の役に立つための基礎力アップ
サービス介助士の資格を取得すると、お年寄りや障害を持つ人の手助けをするための基礎力を上げることができるでしょう。ご自身のためにも周囲の人のためにも、何かできることを増やしたい人におすすめの資格ですよ。
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