インストラクター系の資格である「パソコンインストラクター」を目指す人におすすめなのが、パソコンインストラクター認定試験です。
若者から高齢者までパソコンの普及率が上がるとともに、パソコンの操作やインターネットの活用について悩んでいる人も増えています。そんな人たちをサポートするパソコンインストラクターになるための資格取得について解説します。
パソコンインストラクター認定試験とは、どんな資格?
パソコンインストラクター認定試験とは、パソコンの操作を教える知識を身に付け、パソコン操作の指導者であることを認定する試験です。
パソコンインストラクターは資格がなくてもなることができますが、資格保有者は就職や転職に能力の証明ができます。
パソコンインストラクターは、生徒のニーズに合わせて下記について指導を行います。
- パソコンインストラクターが指導する内容
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- OSの基本的な動作について
- ハードウェアについて
- アプリケーションソフト
- Office系ソフト
- デザイン系ソフト
- ショートカットの種類
- メール機能の設定や使い方
- インターネットの閲覧方法
- SNSの始め方
- ホームページやブログの始め方
上記の知識のほか、さまざまな年代の受講者に指導するためのコミュニケーション能力、教材の作成の能力も求められます。
学ぶ知識・技術
パソコンインストラクター認定試験では、試験が実施されます。試験は筆記試験で、内容は下記の通りです。
- 筆記1
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- 基本ソフト、アプリケーションソフト、インターネットに関する高度な知識
- 筆記2
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- ハードウェアに関する高度な知識
- パソコンに関する高度な知識
- 筆記3
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- 情報セキュリティに関する一般知識
- 個人情報保護に関する一般知識
試験の制限時間は120分で、合格点は240点(各課題80点以上)です。
パソコンインストラクター認定試験で目指せる職業、就職先は?
パソコンインストラクター認定試験に合格し、パソコンインストラクターとなった場合、下記の業界への就職が見込めます。
- 民間のパソコン教室
- カルチャースクール
- 自治体のパソコン教室
- 企業のパソコン講師
- 大学や専門学校のパソコン講師
- フリーランスのパソコンインストラクター
雇用形態は正社員・正職員のほか、アルバイト・パートの非正規職員として採用されることも多いようです。
パソコンインストラクター認定試験に合格するとどんな悩みが解決できる?
パソコンインストラクター認定試験に合格すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- パソコンインストラクター認定試験で解決できること
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- 高齢者などのパソコン操作のスキルアップを助ける
- 企業のパソコン操作面の人材育成を助ける
- インターネットやSNSの活用方法の理解を促す
パソコンインストラクター認定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
パソコンインストラクター認定試験を受験するには、下記の要件を満たす必要があります。
- 年齢制限
- 申込時に満20歳以上
- 資格要件
- パソコン技能検定Ⅱ種試験(パソコン検定文書・表計算試験)2級以上またはパソコン技能検定ビジネス実務試験実践以上の合格者、またはMCAS・MOSスペシャリスト(一般)以上(Office2000以降のWord・Excel両取得)の合格者。
- 特例
- パソコン指導実務経験2年以上で、かつ指導実務時間が年間100時間以上合計300時間以上の者も受験資格を有する。
上記の要件を満たしていれば、国籍や性別に制限はありません。
取得にかかる費用
パソコンインストラクター認定試験の受験料は22,000円(税込)です。申込は下記の手順で行います。
- 最寄りの会場を探す
- 認定会場に問い合わせし、受験受付をしているか確認する
- 認定会場で直接、証明証の提出など受験申込の手続きを行う
- 試験実施日10日前までに、受験票が送付される
- 試験を受験する
パソコンインストラクター認定試験の日程
パソコンインストラクター認定試験は、年に複数回実施されます。令和3度は、4月、6月、8月、10月、12月、2月の年6回実施されました。
年度によって実施回数が異なりますので、ご自身が受験する年は日程を確認しましょう。
パソコンインストラクター認定試験はどんな人におすすめの資格?
パソコンやインターネットは、幅広い年代で使用されています。パソコンも多機能化が進み、できることも増えています。利便性が高まるとともに、ソフトウェアやプログラムは複雑になっています。そのため、利用者の疑問や不安に答えるパソコンインストラクターの需要は今後も続くと見込まれます。
以前からパソコン教室やカルチャー教室でのパソコン指導はありましたが、近年は学校や企業の研修としてパソコンインストラクターが招かれることもあり、活躍の機会が幅広くなりました。
若い世代から高齢者まで、パソコン操作について分かりやすく指導できるインストラクターは重宝されるでしょう。また、OSやソフトウェアなどパソコン周りの技術は常に変化し続けていますので、そうした変化に付いていく能力も必要です。
資格がなくてもパソコンインストラクターになることができますが、パソコンインストラクター認定試験に合格しておくと、パソコン操作に関する知識とスキルを証明することができます。就職や転職では資格が有利に働くでしょう。
パソコンインストラクターの収入は、正社員の場合は年収300万円~400万円ほどが平均です。経験や能力に応じて変動します。経験を積み責任者のポジションに就くと、収入が増えることもあるでしょう。
アルバイトやパートのパソコンインストラクターの場合は、時給制で働くことが多いです。時給の相場は900円~1,500円が平均的です。
- パソコンインストラクター認定試験の資格取得がおすすめな人
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- パソコン操作が得意で、システムやソフトウェアの更新に付いていける人
- さまざまな年代の人とコミュニケーションを取れる人
- 人と接することや教えることが好きな人
- パソコンインストラクターを目指し、就職活動を進めている人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
パソコンインストラクター認定試験は、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施しています。この団体は、文部科学大臣の許可法人、文部省生涯学習政策局の所管の団体として始まりました。
試験の詳細や申込は、下記HPから確認してください。
まとめ:パソコンスキルはもちろん、コミュニケーション能力も必要!
パソコンインストラクターは資格がなくてもできる仕事ですが、パソコンインストラクター認定試験に合格すると、たしかな知識やスキルを身に付けることができます。求められるスキルはパソコン関連だけではなく、幅広い年代の人の疑問に親身に応えるコミュニケーション能力も含まれます。これからも需要が続く職種ですので、興味がある人は資格取得を検討してみましょう。
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