細胞検査士の資格を取るとどんなメリットがある?

細胞検査士の仕事やりがい・夢を与える
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日本では、がんは三大疾病のひとつとされており、多くの人にとっての健康リスクとなっています。がんは早期発見することで早期治療が可能になりますが、がんの早期発見を支える仕事に「細胞検査士」という資格があります。

この記事では、細胞検査士の試験や受験資格、細胞検査士と臨床検査技師の違いなどについて解説します。

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細胞検査士とは、どんな資格?

細胞検査士は細胞を採取・検査することで、がん細胞など疾患の有無を調べる医療技術者の資格です。細胞検査士は問題のある細胞を発見すると、推定診断や意見を書いて細胞診専門医に提出します。細胞診専門医は細胞検査士の報告を確認しながら細胞を観察し、診断を行います。

細胞検査士の仕事は、主に下記のような内容です。

  • 細胞の採取
  • 標本の作製
  • 細胞の検査
  • 医師への報告
  • 新しい検査方法の研究
  • 標本作製技術の改良・開発

細胞検査士は、日本だけでなく世界中で需要のある仕事です。外国でも細胞検査士として働くことができる「国際細胞検査士」という資格もあります。

学ぶ知識・技術

細胞検査士になるには、試験に合格する必要があります。試験問題は下記の項目から出題されます。

1.細胞診に必要な基礎知識の概略

  1. 各種検体採取法
  2. 標本作製法
  3. 細胞の基本的構造(超微構造を含む)および細胞生物学
  4. 細胞診に必要な諸臓器の解剖学および組織学
  5. 悪性腫瘍の病理学総論ならびに各論(癌と肉腫の相異、癌の組織型、上皮内癌および浸潤癌、転移など)
  6. 内分泌異常、炎症、放射線照射、化学療法、あるいはその他の治療などによる細胞変化
  7. 染色体・遺伝子異常
  8. その他細胞診に必要な事項(コルポスコピー所見など)

2.顕微鏡的検査

各種検体の染色標本について顕微鏡的検査を行います。

1.異型細胞の判別
  1. スクリーニング、特に少数の異型細胞の検出
  2. 同定
2.異型細胞以外の所見の判別
  1. 検体に出現し得る細胞の種類とそれに関する疾患
  2. 検体に出現し得るその他のもの(微生物、寄生虫、結晶および異物など)

3.検体の所見から他の必要な検査を判断すること

細胞診のスクリーニングは腫瘍の診断ならびに炎症、内分泌、その他の領域でも極めて重要な検査で、次のことが要求されます。

  1. 疑陽性および陽性以上の異型細胞を絶対に見落としなく検出すること
  2. 腫瘍細胞以外でも問題となる所見は見落としなく検出すること
  3. 陰性のものを誤って陽性としないこと
  4. 時間内に検体を適正にスクリーニングできること
検体の種類
婦人科、呼吸器、消化器、泌尿器、乳腺、甲状腺、造血器(骨髄、リンパ節など)、骨軟部、中枢神経などに由来する材料、体腔液、髄液、臓器・組織穿刺材料 など

試験の構成と合格基準

第1次試験は筆記と細胞像試験(カラープリント)、第2次試験は実技で構成されます。解答形式は多肢択一式のマークシート方式です。筆記・細胞像試験25点以上および検鏡問題30点以上、合計70点以上の得点で合格です。

細胞検査士で目指せる職業、就職先は?

細胞検査士になると、下記への就職や転職が見込まれるでしょう。

  • 病院
  • がん検診センター
  • 民間の検査センター
  • 保健所
  • 病理検査室
  • 製薬会社 など

細胞検査士になるとどんな悩みが解決できる?

細胞検査士になると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

細胞検査士が解決できること
  • がんなど疾患の早期発見に役立つ
  • 医療の分業と専門家が進み、正確で迅速な診断をサポートできる

細胞検査士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

細胞検査士の試験を受験するには、いずれかの要件を満たす必要があります。

  1. 臨床検査技師または衛生検査技師の資格取得後、主として細胞診検査実務に1年以上従事した者
  2. 臨床検査技師または衛生検査技師の資格を有し、日本臨床細胞学会認定の細胞診技術者養成機関卒業見込み者または卒業者
  3. 4年制大学で、日本臨床細胞学会認定の細胞検査士養成課程修了者で大学卒業見込み者、または卒業者、及び該当課程修了者で臨床検査技師又は衛生検査技師の資格を取得した者
  4. 試験を受験する年の前年度に細胞検査士資格認定試験1次合格、2次不合格者で受験年度の受験資格を有し、受験を希望する者(当該受験者は1次試験を免除され、2次試験を直接受験できる)
  5. 一度細胞検査士資格を喪失した場合でも、細胞診専門医の推薦により、細胞診断業務に復帰できるとその所属長が判断した時から3年以内に2回まで受験可能(細胞検査士資格認定試験の1次試験を免除され、2次試験を直接受験できる。ただし、本法人を退会した者及び理事会の議を経て細胞検査士資格を取り消された者については免除の対象としない)

取得にかかる費用

細胞検査士試験の受験料・受験手数料は40,000円です。

細胞検査士はどんな人におすすめの資格?

細胞検査士は、がんの早期発見と正確な診断を支える仕事です。日本人の2人に1人は一生のうちに1度がんに罹り、3人に1人はがんで亡くなるということがわかっています。がんは早期発見により治療の選択肢が広がることがありますので、たしかな知識と技術を持った専門家による検査が必要です。細胞検査士はそうしたスキルを持つ有資格者であり、これからも需要が続く職業でしょう。

仕事では、病気に関する知識や薬品の取り扱いに関する知識が求められます。異常のある細胞を見落とさずに発見するためには集中力も必要です。医学技術や病気の治療法は日々進歩していますので、最新の医療情報を習得する学習意欲が高い人に向いている仕事です。

細胞検査士や病院や検査センターで働くことが一般的です。勤務形態は正社員のほか非正規としての求人もあります。勤務時間や勤務条件は就職先によりますが、緊急の検査に対応する場合は休日出勤や夜間の当直もあるでしょう。

細胞検査士の資格取得がおすすめな人
  • 薬品や検査に必要な道具を責任持って扱える人
  • 高い集中力をキープできる人
  • 最新の医学知識を習得する意欲が高い人
  • 臨床検査技師または衛生検査技師の有資格者

細胞検査士と臨床検査技師の違い

細胞検査士は民間団体が運営する認定資格ですが、臨床検査技師は国家資格です。臨床検査技師の仕事は、医師の指示にもとづいて血液検査や尿検査、脳波検査などの検査を行うことです。そのため臨床検査技師の有資格者が、がんなどの細胞診に特化スキル習得のために細胞検査士を目指すことは少なくありません。

検査を担当するプロフェッショナルとして、幅広い経験を積みたい人は臨床検査技師の資格を取得して細胞検査士の試験にチャレンジするというキャリアプランもおすすめです。

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

細胞検査士の資格を管理しているのは、公益社団法人 臨床細胞学会です。試験の詳細や申込については下記HPから確認してください。

▼ 公益社団法人 臨床細胞学会

まとめ:細胞の検査でがんを早期発見し、人々の健康をサポートしよう

細胞検査士は、細胞の検査を行う医療技術者です。日本ではがんで亡くなる人が少なくありませんが、早期発見が進めば治療の選択肢が増える可能性があります。細胞検査士になるとがんの早期発見に貢献することができますよ。

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