赤ちゃんや子どものお世話をする仕事にベビーシッターがありますが、「ベビーシッター認定資格試験」の取得にはどんなメリットがあるのでしょう。
この記事では、ベビーシッター認定資格試験の試験概要や受験資格、保育士や幼稚園教諭などダブルライセンスがおすすめの資格などを解説します。
ベビーシッター認定資格試験とは、どんな資格?
ベビーシッター資格認定試験とは、保育に関する基礎知識や技術を習得したベビーシッターに対して「認定ベビーシッター」資格を与え、客観的に能力を証明するための民間資格です。
- 認定ベビーシッターとは
- ベビーシッターとして必要な職業倫理、保育に関する専門知識・技術を有しており、かつベビーシッターの実務経験を有している有資格者のこと
学ぶ知識・技術
認定ベビーシッターになるには、以下の流れで研修を修了し、試験に合格する必要があります。
- 研修Ⅰ(養成研修)の受講と修了
- 研修Ⅱ(現任研修)の受講と修了
- 居宅訪問型保育基礎研修の受講と修了
- ベビーシッター資格認定試験の合格
認定試験の出題範囲は、研修の履修全般から出題されます。技術についての実技試験はありません。
- ベビーシッターとしての基礎的知識及び技術
- 家庭訪問保育の特性及び専門性の理解
- ベビーシッターとしての専門的知識及び技術
- 試験時間
- 90分
- 選択式問題
- 5肢択一問題:40問
- 記述式
- 400字以内:1問
研修では、令和2年度から『家庭訪問保育の理論と実際第2版(初版第2刷)』(中央法規出版)がテキストとして使用されています。
ベビーシッター認定資格試験で目指せる職業、就職先は?
ベビーシッターとして働くには、資格が必須ではありません。しかしベビーシッター認定資格試験に合格すると、専門知識やスキルを習得した有資格者として評価されやすくなります。
就職・転職先としては、保育施設やベビーシッター派遣会社などがあります。経験を積めばフリーランスとして独立するキャリアプランも描けます。
ベビーシッター認定資格を取得するとどんな悩みが解決できる?
ベビーシッター認定資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- ベビーシッター認定資格試験が解決できること
-
- 在宅保育を希望する家庭をサポートする
- 専門知識やスキルをもとに、子どもの成長をサポートする
- ベビーシッターとして多様な働き方を選べる
ベビーシッター認定資格試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
ベビーシッター認定資格試験の受験資格は、下記の要件が定められています。
- 1.満18歳以上の者
- 2.全国保育サービス協会が実施する次のⅰ、ⅱのいずれかの研修を受講し修了していること
-
- i:研修I(現行の「養成研修」)を受講し、修了証を有していること。併せて、研修II(現行の「現任研修」)を受講し、修了証を有していること
- ii:居宅訪問型保育基礎研修を受講し、すべての科目の修了証を有していること
認定ベビーシッターは、協会に登録され、認定ベビーシッターに資格登録証が交付されます。初回の登録証の有効期間は5年間です。更新後には有効期間の期限はありません。
取得にかかる費用
ベビーシッター認定資格試験の認定試験受験料は、11,550円(税込)です。試験の合格者は、認定登録料として認定証及び登録証作成時として4,200円を納付します。
ベビーシッター認定資格試験の日程
ベビーシッター認定資格試験は、年に一回、東京、大阪、名古屋で開催されます。
ベビーシッター認定資格試験はどんな人におすすめの資格?
ベビーシッター認定資格試験は、子どものお世話をすることが好きな人におすすめの資格です。ただし、子どもの安全や健康、命を守る意識が求められますので、責任感の強さも必要でしょう。
ベビーシッターは無資格でもできる仕事ですが、有資格者は就職や転職で評価されやすくなります。保育士として経験を積んだ人が、ベビーシッターにキャリアチェンジすることもあるでしょう。
ベビーシッターとして独立すると、働き方の自由度も上がりますので、スキルアップやキャリアプランのためにベビーシッター認定資格試験を受験するのもおすすめです。
保育士のほか、幼稚園教諭や小学校教諭、看護師、助産師とのダブルライセンスもおすすめです。
- ベビーシッター認定資格試験の資格取得がおすすめな人
-
- 子どものお世話をする仕事に関心がある人
- 責任感があり、細かい気配りができる人
- 保育士
- 幼稚園教諭
- 小学校教諭
- 看護師
- 助産師
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
ベビーシッター認定資格試験の資格を管理しているのは、公益社団法人 全国保育サービス協会です。
試験の詳細や申込については、下記HPから確認してください。
まとめ:信頼性の高いベビーシッターを目指すなら資格取得がおすすめ
ベビーシッターの仕事は資格が必須ではありませんが、ベビーシッター認定資格試験の合格者は専門知識とスキルを習得した人として評価されやすくなります。保育士や幼稚園教諭などの有資格者が、ベビーシッターを目指す場合にもおすすめの資格ですよ。
コメント