バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)の資格を取るとどんなメリットがある?
バーベキューができると友人知人とのキャンプや親睦会が盛り上がりますよね。しかし本格的なバーベキューをするとなると、火起こしや食材の管理に手間取ることも。
この記事では、バーベキューを手際よく安全に行う知識やスキルを習得できる「バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)」について、講習会で学ぶ内容などを紹介します。
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)とは、どんな資格?
バーベキュー検定試験(バーベキューインストラクター検定)は、日本にも本物のバーベキュー文化を作り、広めるために構成されたバーベキュー教育プログラムです。主催は日本バーベキュー協会で、2006年からこのプログラムが始まりました。協会は、「スマートバーベキュー」の普及を目指して活動しています。
- スマートバーベキューとは
- これまで日本にあったバーベキューに対する”野外でする焼肉会”というイメージからバーベキューを切り離し、新たなバーベキューのイメージを作り出すために、日本バーベキュー協会が造った言葉。「自分に優しいバーベキュー」「ゲストに優しいバーベキュー」「自然環境に優しいバーベキュー」「社会貢献になるバーベキュー」の4つの行動指針が掲げられている
プログラムの合格者は、協会公認のバーベキューインストラクターとして登録されます。バーベキュー検定は、初級、中級、上級の3つの級に分かれています。
- 初級バーベキューインストラクター(初級検定)
- バーベキューに対する正しい認識を有し、スマートバーベキューをマスターしているレベル。手際よく炭を熾して肉が焼ける など
- 中級バーベキューインストラクター(中級検定)
- 自分でバーベキューパーティを開催するときに、日本バーベキュー協会のレギュレーションにそってスマートバーベキューを行えるレベル。バーベキューを安全に進行するための正しい基礎知識を習得している
- 上級バーベキューインストラクター(上級検定)
- 個人でスマートバーベキューを実践できるレベル
学ぶ知識・技術
バーベキュー検定試験では、正しくスマートなバーベキューの方法取得が目的とされています。講習会などに参加し、初級、中級、上級それぞれで下記のことを学びます。
初級バーベキューインストラクター(初級検定)
座学講習、実技講習、筆記試験で構成されます。試験問題は講習内容から出題されるため、事前勉強は不要であることが協会HPで発表されています。
- 一部:バーベキュー基礎座学講習(60分)
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- 人は何故BBQを求めるのか。
- そもそもバーベキューとは何か?
- BBQの文化、歴史を基礎から学ぶ
- 日本はスマートバーベキューを目指す
- 日本のBBQは何故「めんどくさい」のか
- BBQで裾野の広い巨大産業産業が出現する?
- BBQで地域おこし施設起こし!
- 日本人が知らない海外BBQの最新事情
- 茶道とBBQは相通じる「おもてなし文化」
- 「野外焼き肉」と「BBQ」はまったく違う
- 防災バーベキュー?キャンパスバーベキューとは?
- 二部:スマートバーベキュー実技講習 試食有(90分)
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- 自然を味方にする炭の起し方
- 分厚いステーキバーベキューの焼き方
- 鶏肉の正しい美味しい焼き方
- 「炭」の基礎知識
- 火加減自由自在の炭のチャコールレイアウト法
- 水鉄砲はバーベキュー道具です
- 串BBQの失敗しない方法
- これからは野菜も主役に。野菜を美味しくする焼き方
- 世界一美味しい「しいたけ」バーベキュー
- バーンストライプトレーニング
- バーベキューデザート
- 炭の後片付け方法 など
- 三部
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- 筆記試験(30問、10分)
- エンドBBQ・質問受付 (20分)
講習会では実技もありますので、バーベキューに参加できる服装が必要です。
中級バーベキューインストラクター(中級検定)
座学、グループで実際にBBQ料理を作るワークショップ、筆記試験で構成されます。
- 中級座学(30分)
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- スマートバーベキューとは
- 3種の神器のおさらい
- バーベ9則のおさらい
- コミュニケーションBBQとは何か
- バーベキューインストラクターの3つの約束
- 食材の安全な管理
- 日本バーベキュー協会認定ジャッジ講習
- スマートバーベキューワーショップ(90分)
- 4名1グループで、実際にBBQを体験するワークショップ
- 火おこし
- 炭のレイアウト
- ステーキの焼き方
- 牧場チキン
- 牛肉とズッキーニのスキュア
- リブ
- 野菜焼き
- ストライプトレーニング
- ご当地フルーツ焼
- マシュマロ焼
- 筆記試験 (30分)
- 答え合わせ
- 記念撮影
上級バーベキューインストラクター(上級検定)
座学、実技試験、筆記試験で構成されます。
- 上級座学
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- バーベ9則を1つ1つ説明
- 世界のBBQ事情など
- BBQ実技試験
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- 1人1台BBQグリルを使い、初級で習ったことが理解できているか、実際にできるかを試験
- チムニースターターを使った炭起し
- スリーゾーンファイヤー・スプリット2ゾーンファイヤー作り
- ミシシッピーテストで温度確認
- チャンクスをつかったスモーク
- ステーキの焼き方
- 野菜の焼き方
- 食材準備、牧場チキンの準備 など
- 筆記試験
- 50問、40点以上で合格
実技試験と筆記試験の両方が合格点を達している場合、上級インストラクター合格です。
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)で目指せる職業、就職先は?
バーベキュー検定が直接的に就職や転職に役立つとは限りません。バーベキュー検定で取得したバーベキューインストラクターの資格は、下記の業種への就職や転職において自己アピールとなるでしょう。
- ホテルやキャンプ場を運営する会社
- キャンプ場スタッフ
- レジャー施設
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)を取得するとどんな悩みが解決できる?
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)が解決できること
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- バーベキューをする上で火の扱いなど安全性を保つ
- 肉など食品の焼き方やその準備を学び、食中毒を防ぐ
- バーベキューによる環境汚染を防ぐ
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)の講習を受講するには、各級で下記の要件を満たす必要があります。
- 初級
- 高校生以上
- 中級
- 初級インストラクター所持者
- 上級
- 中級インストラクター所持者
取得にかかる費用
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)では、下記の費用が必要となります。
- 初級
- BBQインストラクター認定登録費:3,000円(認定料:2,000円、初年度年会費:1,000円)
- 中級
- 登録料:5,400円
上記のほか参加費が必要です。参加費は級や居住地によって異なることがありますが、約10,000円~が目安です。
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)の日程
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)の試験日程は、日本バーベキュー協会HPから確認できます。さまざまな地域で開催されますので、参加しやすい地域で開催されているか確認してください。
初級のみ、ネット動画(wifi環境必須)でバーベキューネット検定を受検できます。
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)はどんな人におすすめの資格?
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)は、仕事やプライベートで活用することができる資格です。
仕事の場合は、キャンプ場やホテル、バーベキュー料理を扱う飲食店での仕事に役立つでしょう。資格を取得すると、日本バーベキュー協会のHP上で、公認バーベキューインストラクターが在籍するお店としてお店の情報が公開されます。
プライベートでバーベキューを安全に楽しみたい人にもおすすめの資格です。自分が主催者となってグループでバーベキューやアウトドアを開催したい場合、手際よくおいしいバーベキューを楽しめるでしょう。プライベートの友人・知人、会社のバーベキューなど、さまざまなシーンでバーベキューの腕を見せることができます。
- バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)の資格取得がおすすめな人
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- キャンプ場など、バーベキューを扱う職場で働く人
- バーベキューが好きで、さらにスキルアップしたい人
- 食の楽しみを追求したい人
- みんなで何かを楽しむことが好きな人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
バーベキュー検定(バーベキューインストラクター検定)は、日本バーベキュー協会が管理している資格です。検定の詳細や申込の詳細は、下記HPから確認してください。
まとめ:人にも環境にもやさしいバーベキューで楽しさも増えるはず!
日本バーベキュー協会が目指すのは人にも環境にも優しいスマートバーベキュー。より安全でよりおいしいバーベキューを楽しむための知識と技術を身に付けたい人におすすめです。事前学習の必要が低く、難易度も易しいでしょう。バーベキューが好きな人や仕事でバーベキューに携わる人は資格取得を検討してくださいね。
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