造園技能士の資格を取るとどんなメリットがある?

庭の手入れを行う造園技能士やりがい・夢を与える

造園技能士の資格を取るとどんなメリットがある?

庭の手入れをするプロフェッショナルを庭師といいますが、四季折々の風情を表す美しさで世界的な人気を誇る日本庭園を造ったり維持管理したりする職人が「造園技能士」です。この造園技能士の具体的な活躍の現場や、技能資格の取得方法などを紹介していきます。

造園技能士とは、どんな資格?

住宅の庭造りや維持管理、公園やマンションの緑地の植栽など、緑地を造って管理する仕事を「造園」と呼びますが、この造園工事に必要な知識・技能を持つ専門職が「造園技能士」です。国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県知事が実施する認定試験(造園技能検定)に合格した人が技能士を名乗ることができます。なお、現在全国で約12万人の造園技能士が活躍しています。

造園技能士の主な仕事は、個人宅の庭や公園の手入れです。5年~10年後の変化をイメージしながら、草木の手入れをしていきます。1本の枝を切る際にも、今後伸びる方向や他の枝とのバランスを考え、どこを切ってどこを残すかなど、芽や枝の生長を予測した的確な判断が求められます。また、除草作業や土・石・垣根の維持管理といった地味な業務も、大切な仕事の一環です。

規模の大きな会社から仕事依頼が来た場合は、街の緑化プロジェクトや公園整備などの公共事業に携われることもあります。

学ぶ知識・技術

造園技能士の国家資格・技能検定は1級・2級・3級の等級に区分されており、検定では下記の知識・技術が問われます。

3級造園技能士

学科試験
  • 庭園及び公園:庭園及び公園の種類・構成及び特徴、庭園及び公園の主要施設の種類及び特徴
  • 施工法:造園工事に使用する機械及び器工具の種類及び使用方法、造園の工法、庭園及び公園の管理方法、玉掛けの方法、造園工事の附帯工事の種類及び施工方法
  • 材料:造園工事に使用する材料の種類・性質及び用途
  • 設計図書:造園の設計図の種類
  • 関係法規:都市公園法関係法令・自然公園法関係法令及び建設業法関係法令のうち、造園工事に関する部分
  • 安全衛生:安全衛生に係わる詳細な知識
実技試験(造園工事作業)
  • 地割り
  • 庭木等の選定
  • 造園工事の施工
  • 玉掛け

2級造園技能士

学科試験
  • 庭園及び公園:庭園及び公園の種類・構成及び特徴、庭園及び公園の主要施設の種類及び特徴
  • 施工法:造園工事に使用する機械及び器工具の種類及び使用方法、造園工事の施工計画及び段取り、造園の工法、庭園及び公園の管理方法、玉掛けの方法、造園工事の附帯工事の種類及び施工方法
  • 材料:造園工事に使用する材料の種類・性質及び用途
  • 設計図書:造園の設計図の種類
  • 測量:測量器械の種類及び用途
  • 関係法規:都市公園法関係法令・自然公園法関係法令及び建設業法関係法令のうち、造園工事に関する部分
  • 安全衛生:安全衛生に係わる詳細な知識
実技試験(造園工事作業)
  • 平面図の作成
  • 地割り
  • 庭木・庭石等の選定
  • 造園工事の施工
  • 玉掛け

2級造園技能士

学科試験
  • 庭園及び公園:庭園及び公園の種類・構成及び特徴、庭園及び公園の主要施設の種類及び特徴
  • 施工法:造園工事に使用する機械及び器工具の種類及び使用方法、造園工事の施工計画及び段取り、造園の工法、庭園及び公園の管理方法、玉掛けの方法、造園工事の附帯工事の種類及び施工方法
  • 材料:造園工事に使用する材料の種類・性質及び用途
  • 設計図書:造園の設計図の作成方法、積算の方法
  • 測量:測量器械の種類・用途及び使用方法、測量の方法
  • 関係法規:都市公園法(昭和31年法律第79号)関係法令・自然公園法(昭和32年法律第161号)関係法令及び建設業法(昭和24年法律第100号)関係法令のうち、造園工事に関する部分
  • 安全衛生:安全衛生に係わる詳細な知識
実技試験(造園工事作業)
  • 見取図・平面図及び断面図の作成
  • 地割り
  • 庭木・庭石等の選定
  • 造園工事の施工
  • 玉掛け
  • 積算

造園技能士で目指せる職業、就職先は?

造園技能士の資格取得後に目指せる主な就職先は、「造園・ガーデニング会社」です。担当する仕事内容は就職先によって異なりますが、小規模な会社では個人宅の庭の造園・手入れ、大規模な会社ではゴルフ場やテーマパーク、公共施設の緑地部分の整備が多い傾向にあります。

なお、近年は庭付きの家そのものが減り、洋風建築が増えたため、日本庭園の数は大幅に減っています。しかしその反面で希少価値があり、顧客に気に入ってもらえた場合は末永く依頼が来るので、実力によっては安定感のある仕事といえるでしょう。

ちなみに、最高位である1級造園技能士になった場合は、官庁営繕工事における現場常駐制度や、建設業法における一般建設業の主任技術者として認められ、活躍の場がぐっと広がります。

造園技能士になるとどんな悩みが解決できる?

造園技能士になると、次のような悩み・問題を解決できます。

造園技能士が解決できること
  • 一般邸宅の庭や公共施設の緑地部分を綺麗に整える

造園技能士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受検資格)

造園技能士の資格を取得するには、造園技能検定に合格する必要があります。この検定を受検できるのは、下記の条件を満たした人です。

造園技能検定の受検資格

3級造園技能士
実務経験がある人(6ヶ月未満でも受検可能)
2級造園技能士
2年以上の実務経験がある人
1級造園技能士
7年以上の実務経験がある人

取得にかかる費用

造園技能検定の受検にかかる費用は、下記の通りです(各級共通、ただし都道府県によって異なる可能性があります)。

学科試験
3,100円
実技試験
18,200円

造園技能士はどんな人におすすめの資格?

造園技能士は、次のような人におすすめの資格です。

造園技能士の資格取得がおすすめな人
  • 自然や日本庭園、ガーデニングが好きな人
  • 寒い日も暑い日も野外で力仕事ができる、体力がある人
  • 実力次第で収入が増える仕事に就きたい人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

造園技能士の資格を管理し、技能検定を実施しているのは、「中央職業能力開発協会(JAVADA)」です。検定の日程や会場、手続きなどについては、最寄りの都道府県職業能力開発協会へお問い合わせ下さい。

▼ 中央職業能力開発協会(JAVADA)

まとめ:造園やガーデニングの専門職に就きたい人に、造園技能士はおすすめの資格

日本庭園やガーデニングが好きで、趣味を活かした仕事がしたいという方に、「造園技能士」はおすすめの専門技能資格です。初任給は16〜20万円程度と低めですが、実務経験を積んで腕を磨いた後、フリーの人気庭師になれば高収入や海外での活躍も夢ではありません。

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