メディア業界やWeb業界で働く人におすすめの資格のひとつが「DTP検定」です。この記事ではDTP検定受験を通して身に付く知識やスキル、試験概要、資格取得のメリットなどを紹介します。これから就職活動を始める学生さんもチェックしてみてくださいね。
DTP検定とは、どんな資格?
DTP(Desk Top Publishing)は、書籍やパンフレットなどの印刷物の制作作業をパソコンで行うことを指します。DTP検定では、次の技術と知識を測定します。
- コンテンツ理解力
- デザイン能力
- 編集・レイアウト能力
- オペレーション能力 など
DTP検定にはディレクションとビジネスの2種類があります。
- DTPディレクション
- DTPワークの全体を把握してマネジメント力を高める。企画・編集職や広報職向け
- DTPビジネス
- 見せるビジネスドキュメントで自分を磨きあげる。社内外向けの資料を作る営業職や事務職をはじめ、すべてのビジネスマン向け
学ぶ知識・技術
DTP検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験の合格基準は、ディレクション、ビジネスともに70%以上の正解率です。
ディレクション
ディレクションの試験は、100問が出題され、試験時間は90分です。試験では、下記を満たす知識と技術を有しているか測定されます。
- 仕様決定や台割り表作成、制作体制の整備、ワークフローの決定など印刷物制作の準備が的確におこなえること
- 表現方法を決定し、情報を伝達しやすい紙面を計画できること
- 原稿作成や素材データ作成、レイアウト作成の指示および確認が正確にできること
- 印刷・加工の指示および確認が正確にできること
ビジネス
ビジネスの試験は、60問が出題され、試験時間は60分です。試験では、下記を満たす知識と技術を有しているか測定されます。
- ビジネス文書で使用頻度の高い横組みのレイアウトができること
- ワープロソフトの機能を活用できること
- 美しく読みやすいレイアウトを作成できること
- 外注スタッフへの発注の基礎
- 印刷会社との円滑なコミュニケーションに必要な知識
試験に合格後は有資格者となることができますが、2年ごとに継続手続きが必要です。継続用の問題が出題されますので、受験して問題に解答してください。資格継続試験の合格基準は、80%以上の正解率です。
DTP検定で目指せる職業、就職先は?
DTP検定を取得すると、出版・広告・印刷などメディア業界のほか、さまざまな業界のDTPスキルが必要な職種において、就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。
DTP検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
DTP検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- DTP検定が解決できること
-
- ディレクションに必要な指示・確認作業を的確に行える
- 質の高い文書・印刷物を作成することができる
- 相手が理解しやすい印刷物を作成することができる
DTP検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
DTP検定の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
DTP検定の受験費用は、次のように定められています。
- ディレクション:11,000円(税込)
- ビジネス:11,000円(税込)
- 資格継続試験:1資格につき4,840円(税込)
DTP検定はどんな人におすすめの資格?
DTP検定の合格率は、ディレクションが約65~90%程度、ビジネスが約70~90%です。企業や教育機関がDTP検定を取り入れ、ビジネススキルとしてDTPの知識と技術の習得を支援していることもあります。
メディア業界や広告業界では、DTPを使ったコンテンツの質の向上やデザインの工夫が求められることが多いです。ディレクターやプロデューサーになると、外部スタッフに仕事を発注することも多くなりますが、しっかりと制作進行管理するためにはDTPに関する知識・技術を自分でも習得していることが望ましいでしょう。
DTPでは、MicroSoftだけでなくAdobeなどのアプリケーションソフトも使われます。ビジュアルで伝える力も磨くことができるため、プレゼン資料作成能力や提案力の向上にもつながります。
- DTP検定の資格取得がおすすめな人
-
- メディア業界・広告業界で働く人
- ビジネス文書・印刷物作成能力を磨きたい人
- 伝える力を磨きたい人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
DTP検定を主催・運営しているのは、株式会社ボーンデジタルです。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:DTPスキルを習得してメディアやWeb業界で活躍
活躍できる人材はスキルや経験が豊富です。これから経験を積む人は、基礎スキルや知識をしっかりと習得するのが安心ですよ。
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