スーパーマーケットや書店、雑貨店などに行くと、商品の紹介をするPOPを見かけることがあります。このPOPを作成するスキルや知識を問う「POP広告クリエイター技能審査試験」という資格があります。
この記事ではPOP広告クリエイターになるための試験の内容や資格取得のメリットを紹介しますを
POP広告クリエイターとは、どんな資格?
POP広告クリエイター技能審査試験とは、店舗及やサービス施設で掲示されるPOP広告の作成能力を審査する試験です。POP広告クリエイター技能審査試験は昭和62年から始まった試験です。厚生労働省の「技能審査認定規定」に基づき試験が実施され、2002年からは協会認定準公的資格試験となりました。
POP広告は、消費者に商品を買いたいと思わせる販売促進ツールであり、販売者・サービス提供者と消費者とのコミュニケーションツールでもあります。POP広告には、プライスカードや、ポスター、ショーカードやチラシなどさまざまな種類があり、工夫が凝らされたPOPはたくさんの人の目を引きつけます。
学ぶ知識・技術
POP広告クリエイター技能審査試験では、販売促進の基礎からPOP広告作成に関する全般的な知識が問われます。
試験は学科試験と実技試験の両方を受けます。
- 学科試験(正誤式50問、30分)
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- 販売促進一般とPOP広告
- POP広告の種類と役割
- POP広告作成の一般知識
- POP広告作成に使用する用具、 用紙の種類、用途及び使用方法
- 実技試験(POP広告作成作業、160分)
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- レタリング(角ゴシック、丸ゴシック)
- 装飾文字による横長熟語
- ショーカード作成
- プライスカード作成
- ポスター風POP作成
- 合格基準
- 学科試験、実技試験が100点満点中ともに60点以上
試験では、必要な用具を用意する必要があります。
- 必須の持ち物
- 鉛筆、消しゴム、フェルトペン(先端が角型で6〜10ミリ程度の黒、先端が丸型で2ミリ程度と1ミリ程度 の黒)、下敷き用の古新聞数枚
- 任意の持ち物
- フェルトペン各種、定規、パステル、色鉛筆など
POP広告クリエイター技能審査試験の出題難易度の目安は、実務経験の目安は1年程度以上です。受験者には専門学校などでPOP広告作成に関する学習をしている人や、実務としてPOP作成に携わる人がいます。
試験対策として講習会が開催されますので、希望者は応募可能です。
- 受験対策直前講習会(東京開催)
- 検定試験委員を務めるベテラン講師による講義と実技演習。通常、試験の約1ヵ月前に開催
POP広告クリエイター技能審査試験で目指せる職業、就職先は?
POP広告クリエイターの資格を取得すると、手書きのPOP広告を多用する店舗で活躍が期待されます。
- スーパーマーケット
- 百貨店
- ドラックストア
- ホームセンター
- 雑貨店
- 書店
- CDショップ
- イベント など
POP広告クリエイター技能審査試験になるとどんな悩みが解決できる?
POP広告クリエイター技能審査試験に合格すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- POP広告クリエイターが解決できること
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- 手書きのPOPによって、販売店や担当者の商品・サービスのおすすめ度が伝えられる
- デジタルでは描けない手書きならではのタッチでPOPを描くことができる
- 目を引く効果的なPOPを作成し、販売促進につなげられる
POP広告クリエイター技能審査試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
POP広告クリエイター技能審査試験は、受験資格に制限がありません。
取得にかかる費用
POP広告クリエイター技能審査試験の受験費用は5,500円です。個人で申込した場合、別途郵送切手代168円を支払います。
POP広告クリエイター技能審査試験の日程
POP広告クリエイター技能審査試験は、年2回実施されます。例年は8月と2月に試験が実施されています。
POP広告クリエイター技能審査試験はどんな人におすすめの資格?
POP広告は資格がなくても作成することはできます。ただしPOP広告に関するルールやノウハウを知っていると、販売促進効果をより高めることができるでしょう。
人の目を引くPOP広告を作成するためには、知識のほかにデザインや色のセンスも重要です。色彩検定などの資格取得を通してセンスを磨くのもおすすめです。
「商品やサービスをもっと利用してほしい」「おすすめポイントをわかりやすく伝えたい」など、作成者の熱意も必要といえます。
- POP広告クリエイターの資格取得がおすすめな人
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- 商品やサービスの良さをもっと伝えたい販売員
- 消費者とのコミュニケーションを大切にしたい人
- イラストや文字などデザインが好きな人
- 人におすすめすることが好きな人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
POP広告クリエイター技能審査試験を実施しているのは、公開経営指導協会です。試験の詳細や申込は下記HPから確認してください。
まとめ:イラストや言葉で商品・サービスの良さを伝えよう
POP広告クリエイター技能審査試験は、誰でも受験することができる試験ですのでチャレンジしやすい資格です。販売スタッフの方などで、もっと商品やサービスの良さをお客さんに伝えたい人は、資格取得を検討してみてくださいね。
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