「美容薬学検定」は、化粧品や健康補助食品に関する知識を証明する試験です。この記事では、美容薬学検定1級と2級が役立つ仕事や業界、資格取得のメリット、試験の出題内容を解説します。
学生から社会人まで幅広い層の受験者がいる美容薬学検定について、基本的な知識をチェックしましょう。
美容薬学検定とは、どんな資格?
美容薬学検定は、美容と健康に関する薬学の知識レベルを客観的に評価する検定試験です。皮膚や毛髪、ホルモンなど体の仕組みの知識、肌トラブルを引き起こす疾患、美容に関する専門用語や化粧品・サプリメントの知識を学びます。
美容に関する知識を習得できますので、悩みに合わせた化粧品や健康補助食品・サプリメントの選び方を理解できるようになります。仕事で化粧品や健康食品を扱う人が取得すると、実務に役立てることができるでしょう。
美容薬学検定は試験の得点率によって、1級と2級に等級が分かれます。
学ぶ知識・技術
美容薬学検定試験では、基礎科目と専門科目から合計70問が出題されます。
基礎科目(約30問)
- 1.からだの構造・機能に関する問題
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- 皮膚(血管を含む)の構造
- 毛髪、目、口(歯を含む)の構造
- ホルモンの働き
- その他
- 2.皮膚(肌)のトラブルに関する問題
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- 皮膚(肌)、毛髪に関わる疾患(トラブル)
- その他
- 3.衛生管理に関する問題
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- 細菌、ウイルス、真菌
- 抗菌(殺菌消毒)、抗ウイルス、抗真菌
- その他
専門科目(約40問)
- 美容・エステ・コスメなどに関する専門的な用語の問題(約10問)
- 化粧品、医薬部外品の美容成分(特に皮膚・毛髪に適用するもの)に関する問題(約15問)(保湿成分、美白成分(歯のホワイトニングを含む)、美容液成分など)
- サプリメント・保健用食品などの成分(特に内服するもの)に関する問題(約15問)
試験の制限時間は120分です。60%以上の獲得で2級合格、70%以上の獲得で1級合格となります。60%以上の得点を獲得できない場合、不合格です。
過度に難解な問題は出題されないことが公式HPで発表されていますので、しっかりと対策をすれば合格を目指せるでしょう。
美容薬学検定で目指せる職業、就職先は?
美容薬学検定に合格すると、就職活動や転職活動で履歴書に「美容薬学検定合格」と記載することができます。
特に下記の業界で働きたい人は、自己アピールにつながるでしょう。
- 医薬品
- 化粧品
- 化学品
- 美容
- 食品
- ヘルスケア
- 小売店
美容関係のカウンセラーやアドバイザー、商品の販売者などは、美容薬学検定で得た知識を実務で活かすことができるでしょう。
美容薬学検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
美容薬学検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 美容薬学検定が解決できること
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- 種類や効果がさまざまな化粧品や健康食品について、適切に違いを理解できる
- 肌や健康に関する悩みに対し、改善が期待できる商品を選択できる
美容薬学検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
美容薬学検定の受験資格は、年齢や学歴、職歴、などの制限はありません。誰でも受験することができます。
取得にかかる費用
美容薬学検定の受検量は、6,100円(税込)です。
美容薬学検定試験の日程
美容薬学検定の試験は、年2回(6月・11月)に開催されます。会場は、東京・名古屋・大阪・福岡・札幌・仙台です。
美容薬学検定はどんな人におすすめの資格?
化粧品は女性だけでなく男性からのニーズも高まっており、正しい知識を持つ有資格者は販売者やアドバイザーとして信頼を得られるでしょう。日本は超高齢化社会を迎えており、幅広い年代で健康志向が高まっています。健康補助食品などに関する知識も、今後ますますさまざまな仕事で役立てられます。
美容薬学検定は、学生でも社会人でも受験可能です。美容業界などに就職を希望する学生が取得すると、就職活動での自己アピールにつながります。社会人も転職活動で専門知識を有していることの証明になるでしょう。
化粧品やサプリメント、健康補助食品の販売に携わる人は、美容薬学検定を取得することで実務に役立つ知識がさらに身に付きます。すでに登録販売者の資格を取得している人も、美容薬学検定にチャレンジすると化粧品や健康補助食品に関する知識を身に付けられます。
そのほか美容や健康に興味があり、趣味として美容薬学検定を取得を目指す人にもおすすめの資格です。
- 美容薬学検定の資格取得がおすすめな人
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- 医療や美容などの業界に就職を希望する学生
- 化粧品や健康補助食品の販売に関わる社会人
- 登録販売者の有資格者で製品知識を増やしたい人
- 趣味として美容や健康に関する製品知識を深めたい人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
美容薬学検定は、NPO法人 日本セルフケア支援薬剤師センターが主催しています。試験の詳細や申込については、下記HPから確認してください。
まとめ:化粧品や健康補助食品は今後も高いニーズあり!正しい知識を持つと重宝されそう
美容や健康に対するニーズは高く、将来的にも需要は高まることが期待されています。市場には多くの種類の商品がありますので、効果の高いものを選び取る力が求められます。美容薬学検定の有資格者のように、正しい知識で適切に商品を選び取る能力は今後も重宝されるでしょう。
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