日本の食生活では魚離れが問題視されており、伝統的な魚食の魅力が見直され始めています。この記事では魚に関する知識を深められる「日本さかな検定(ととけん)」 を紹介。1級・2級・3級のレベル目安、資格取得のメリット、受験資格、受験費用などを解説します。
日本さかな検定(ととけん)とは、どんな資格?
日本さかな検定とは、魚に関する知識を問う検定試験です。「ととけん」という愛称でも呼ばれていますが、伝統的に日本の子どもたちが魚を「とと」と呼んでいたことに由来します。日本さかな検定受験を通して、日本の魚食文化の魅力の再発見につなげることを目的に創設された試験です。これまでに約3万人が受検しました。
- 3級(初級)
- 初めて出会う発見や感動を通して魚にもっと親しみたい人を対象とした初級レベル
- 2級(中級)
- 魚好きにして通を自認する一般の方や漁業・流通・調理に携わる人で、もっと魚食文化の奥深さを身につけたい人を対象とした中級レベル
- 1級(上級)
- 魚と日本の魚食文化に関する広範囲の知識の頂点を目指す人を対象とした上級レベル
学ぶ知識・技術
日本さかな検定(ととけん)を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は全級ともに四者択一方式で100問が出題され、試験時間は70分です。
合格基準は下記の通りです。
- 3級(初級)
- 全100問中60問以上。60問以上を正答した受検者数が全体の70%未満の場合、上位70%の受検者が合格
- 2級(中級)
- 全100問中70問以上。70問以上を正答した受検者数が全体の50%未満の場合、上位50%の受検者が合格
- 1級(上級)
- 全100問中80問以上
- 準1級認定
- 70問より79問までの正答者
日本さかな検定(ととけん)で目指せる職業、就職先は?
日本さかな検定(ととけん)を取得すると、鮮魚店や生鮮食品店、魚を取り扱う飲食店などの就職・転職において自己アピールにつながるでしょう。
日本さかな検定(ととけん)を取得するとどんな悩みが解決できる?
日本さかな検定(ととけん)を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 日本さかな検定(ととけん)が解決できること
-
- 魚の食文化への理解が深まる
- 魚を使った食文化の普及に役立つ
日本さかな検定(ととけん)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
日本さかな検定の受験資格は、3級と2級に制限はありません。3級と2級は併願も可能です。1級を受験する場合は、2級合格者である必要があります。
取得にかかる費用
日本さかな検定の受験料は、各級で下記のように定められています。
- 3級
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- 一般:5,200円(税込)
- 学割:4,940円(税込)
- 家族割(1名当り):4,940円(税込)
- 2級
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- 一般:6,300円(税込)
- 学割:5,985円(税込)
- 家族割(1名当り):5,985円(税込)
- 1級
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- 一般:8,200円(税込)
- 学割:7,790円(税込)
- 家族割(1名当り):7,790円(税込)
- 3級・2級併願割引
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- 一般:10,500円(税込)
- 学割:10,500円(税込)
- 家族割(1名当り):10,500円(税込)
日本さかな検定(ととけん)試験の日程
日本さかな検定はオンラインまたは会場試験(佐伯会場)で試験が実施されます。佐伯会場は、大分県佐伯市で実施となります。
日本さかな検定(ととけん)はどんな人におすすめの資格?
日本さかな検定は魚食が好きな人、日本の食文化に関心がある人におすすめの資格です。魚食は調理に手間がかかることや魚独特の臭みや骨を苦手とする人がいるなどの課題から、消費量が低下の傾向にあります。一方で、魚食は日本の伝統食であり食文化です。
日本さかな検定の合格者たちには、地域の魚食文化や日本の魚の魅力を国内外に伝え、食文化の保護・継承に貢献することが期待されています。
- 日本さかな検定(ととけん)の資格取得がおすすめな人
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- 魚に関心がある人
- 食・日本食文化の普及に関心がある人
- 生鮮食品店や飲食店で働く人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
日本さかな検定(ととけん)を主催・運営しているのは、日本さかな検定運営事務局です。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:魚の知識を深めて日本食の魅力を楽しもう♪
日本さかな検定は1級が最も難易度の高い級数です。3級からチャレンジし、ゆくゆくは1級合格を目指してみてはいかがでしょう。
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