近年はどの職種でもパソコンスキルや情報リテラシー、情報活用能力が求められますよね。情報検定(J検)は、ビジネスパーソンなら習得しておきたいICT能力を身に付けることができる資格です。
この記事では、J検の3つの試験である情報システム・情報活用・情報デザインの違い、試験の出題範囲、受験料などを解説します。
情報検定(J検)とは、どんな資格?
J検とは、ICT能力を客観的基準で評価する資格試験で、文部科学省の後援を受けています。J検はこれまでに約135万人を超える出願者がいる試験です。
J検は、3つの独立した体系によって試験が構成されます。
- 情報システム試験(プログラマ認定・システムエンジニア認定)
- 情報処理技術を評価する
- 情報活用(1級・2級・3級)
- 情報利活用能力を評価する
- 情報デザイン(初級・上級)
- 情報デザインの考え方・分析力、論理力、表現力、提案力を評価する
学ぶ知識・技術
J検を取得するには、情報システム試験、情報活用試験、情報デザイン試験に合格する必要があります。
情報システム試験
情報システム試験の出題範囲は次のように定められています。
- 基本スキル
-
- プロジェクトマネジメント
- 情報表現
- データ構造、集合と論理
- CPUアーキテクチャ、補助記憶装置
- システム構成、ソフトウェア
- プログラミングスキル
-
- データ構造とアルゴリズム
- 疑似言語
- プログラミング技術または表計算ソフトを利用した問題解決
- システムデザインスキル
-
- 経営戦略とシステム戦略
- システム開発
- ネットワーク技術
- データベース技術
- セキュリティと標準化
情報活用試験
情報活用試験の出題範囲は次のように定められています。
- 1級
-
- 情報と情報の利用
- パソコンを利用したシステム
- ネットワークの利用
- 情報ネットワーク社会への対応
- 情報セキュリティ
- 表計算ソフト等を利用した問題解決
- 2級
-
- 経営戦略とシステム戦略
- プロジェクトマネジメント
- データ構造と情報表現
- 問題解決処理手順
- パソコンの基礎
- インターネットの基礎
- アプリケーションソフトの利用
- 3級
-
- 情報表現と処理手順
- パソコンの基礎
- インターネットの基礎
- インターネットの利用
- 情報機器の基本操作
- 情報社会とコンピュータ
- 情報モラル
情報デザイン試験
情報デザイン試験の出題範囲は次のように定められています。
- 初級
-
- 情報デザインの考え方
- 情報の収集と整理
- 問題解決と発想
- 情報の構造化と表現
- 情報の伝達と評価
- 上級
-
- 情報デザインの考え方
- 情報の収集と整理
- 問題解決と発想
- 情報の構造化と表現
- 情報の伝達と評価
情報検定(J検)で目指せる職業、就職先は?
J検を取得すると、IT業界を中心としたプログラマやエンジニアとして就職・転職する際に役立ちます。有資格者は下記の業種で活躍することが多いでしょう。
- ゲームプログラマ
- システムエンジニア
- プログラマ
情報検定(J検)を取得するとどんな悩みが解決できる?
J検を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 情報検定(J検)が解決できること
-
- 情報を活用した開発に役立つ知識が身に付く
- 高い情報リテラシーを習得できる
情報検定(J検)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
J検の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
J検の受験料は、各スキルで次のように定められています。
- 基本スキル:3,500円
- プログラミングスキル:3,000円
- システムデザインスキル:3,000円
情報検定(J検)試験の日程
J検は、PBT方式は前期と後期の年2回全国一斉で実施されます。CBT方式で受検する場合は通年実施されています。
情報検定(J検)はどんな人におすすめの資格?
現代のビジネスパーソンにとって、ICT能力は必須のスキルになってきました。特にプログラマやエンジニアを目指す人は、J検の取得を通してICT能力を磨くのがおすすめです。
- 情報検定(J検)の資格取得がおすすめな人
-
- これから就職活動を進める学生
- スキルアップを目指す新社会人
- プログラマやエンジニアを目指す人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
J検を主催しているのは、一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センターです。試験の詳細や申込については下記HPから確認してください。
▼ 一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター (旧 専修学校教育振興会)
まとめ:J検はICT能力の高い人材を目指す人におすすめ
ICT能力は、現代のビジネスパーソンの基礎力形成に必須といえます。J検では基礎レベルはもちろん、スキルアップを目指す人におすすめの試験も用意されています。情報に強い人材になるために、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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