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環境サイトアセッサーの資格を取るとどんなメリットがある?

環境サイトアセッサー やりがい・夢を与える

企業や団体は利益だけを追い求めるのではなく、環境保護や人々の健康に対しても責任を持たなくてはいけません。特に土壌や地下水の汚染に関する専門家として活躍できるのが、「環境サイトアセッサー」です。この記事では環境サイトアセッサーの技能認定講習や修了試験の概要、試験の受験資格などについて解説します。

環境サイトアセッサーとは、どんな資格?

環境サイトアセッサーとは、土壌や地下水のリスクを評価し、環境を適切に管理する知識を有した専門家です。環境サイトアセッサーの資格認定は、2004年4月から始まりました。JIS Q 14015(ISO14015)(用地及び組織の環境アセスメント)に依拠した資格基準に基づき、環境サイトアセッサー評価登録制度が運用されています。

環境サイトアセッサーの資格は、環境省人材育成・認定事業として登録されています。

環境サイトアセッサーの資格取得までには、下記のようなステップを進めていきます。

  1. 技能認定講習を受講
  2. 技能認定講習の修了試験に合格
  3. 評価申請
  4. 評価チーム・判定委員会による評価判定
  5. 登録申請
  6. 資格登録

学ぶ知識・技術

環境サイトアセッサーの技能認定講習では、テキスト『環境サイトアセスメント 土壌汚染調査・対策の実務と法規』が使用されます。講義では土壌・地下水汚染や環境サイトアセスメントに関する一線級の講師陣が担当し、実務に役立つ内容の学習が提供されます。

講習内容はJIS Q 14015(ISO14015)(フェーズ I 調査に関する規格)に則り実施されます。講習会の期間は3日間で、年に2~3回程度開催される予定です。

講習では修了試験を受験し、合格者が評価申請に進むことができます。試験は講習の最終日に実施されますが、受験には講習の参加率が90%以上を満たす必要があります。試験中は、テキスト、その他資料を参照することはできません。

試験時間
60分
試験区分 分野1
  • 土壌・地下水汚染概論
  • 環境地質概論
  • 土壌汚染対策法概論土壌汚染対策法と関連条例に基づく調査・対策の運用
  • 土壌・地下水の調査技術総論
  • 土壌・地下水汚染対策技術総論
試験区分 分野2
  • 環境マネジメントシステム基礎概念
  • 環境サイトアセスメント総論と実務
  • 土壌・地下水汚染リスクマネジメント・リスクコミュニケーション

試験合格の条件は、全体の正答率が68%以上であることです。さらに、分野 I 及び分野 II の正答率がいずれも 60%以上であることが必要です。全体が最低正答率未満の場合、再試験が設けられます。全体が最低正答率以上でも分野が最低正答率以下の場合は、その当該分野が再試験となることが定められています。

環境サイトアセッサー資格の更新

環境サイトアセッサーの資格は、更新が必要です。登録更新要件は、以下の a)、または b)のいずれかについて、申請日以前 2 年以内の実績が必要です。

登録更新要件 a)
合計6時間以上の土壌汚染に関する科学的アプローチ、調査・対策技術、動向、法律、リスクマネジメント及びリスクコミュニケーションに関する講習会、講演会、研修会等の聴講または講師としての出講の実績。尚、所要の50%(3時間)までは、個人学習(3時間以上は3時間、3時間未満は実時間分)で代替できる。
登録更新要件 b)
申請日以前2年以内に合計35時間以上の環境サイトアセスメントの実施並びに土壌汚染調査・対策等の実施及び、または管理の実施。

環境サイトアセッサーで目指せる職業、就職先は?

環境サイトアセッサーの資格を取得すると、製造業、建設業、不動産業などの業界において、企業や組織の経営活動と環境保全に関する業務に役立つでしょう。

環境サイトアセッサーを取得するとどんな悩みが解決できる?

環境サイトアセッサーの資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

環境サイトアセッサーが解決できること
  • 企業活動におけるコンプライアンス遵守をサポートする
  • 土壌や地下水の汚染リスクを評価し、適切な対応を取ることができる
  • 環境保護に貢献できる

環境サイトアセッサーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

環境サイトアセッサーの資格を取得するためには、講習を受講して試験に合格する必要があるほか、環境業務経験も必要です。

申請者は、以下の評価基準(「教育レベル」「環境サイトアセスメントに関する知識・理解及び実施技能」「環境業務経験」)をすべて満たさなければなりません。

教育レベル
学校教育法に定める高等学校を卒業した者、もしくはそれと同等以上の教育課程を修了していること。「同等以上の教育を修了していること」とは、次の者を指す。

  • 高等専門学校卒業者、旧中学校令に基づく旧制中学校卒業者、文部大臣の指定を受けた3年制以上の高等課程専修学校修了者、文部省令に基づく大学入学資格検定合格者、海外の中等教育以上の修了者。
  • 高等学校以上に相当する組織内教育の修了者。ただし、一般社団法人産業環境管理協会 環境マネジメントシステム審査員評価登録センターへの登録審査員補、審査員及び主任審査員(以下、「CEAR 登録審査員」という)は、この基準を満たしている者とする。
環境サイトアセスメントに関する知識・理解及び実施技能
環境サイトアセッサー技能認定講習を受講し、その講習の修了試験に合格していること。ただし、申請時点から遡って3年以内に合格したものでなければならない。
環境業務経験
下記の①~③の内、少なくとも2つの項目に係わる環境業務経験を3年以上有していること。この業務経験は、申請日を遡る10年以内の経験であること。大学院在籍中に、2項の環境業務経験に相当する研究に携わった場合、最大2年までその期間を計上することができる。

  1. 環境マネジメントの方法及び手法
  2. 環境科学及び環境技術
  3. 土壌環境の管理・保全技術

取得にかかる費用

環境サイトアセッサー試験の受講料は、53,335円(テキスト代、消費税含む)です。

環境サイトアセッサーはどんな人におすすめの資格?

企業や団体が土地に建築物を建てたり、製造拠点を持っていたりするときは、土壌汚染などのリスク管理が欠かせません。環境サイトアセッサーは専門知識と経験を活かして、土壌や地下水の汚染リスクの評価をすることができます。

もしも環境サイトアセッサーがいない場合、企業や団体は環境破壊をしてしまったり、そのことを原因とした健康被害を引き起こしかねません。環境サイトアセッサーは企業の経営活動をサポートし、環境や人々の健康を守るサポートもできる存在といえるでしょう。

環境サイトアセッサーの資格取得がおすすめな人
  • 環境マネジメントに関心がある人
  • コンプライアンス遵守など責任感が強い人
  • 自然環境保護に関心がある人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

環境サイトアセッサーの資格を認定しているのは、一般社団法人 産業環境管理協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。

▼ 一般社団法人 産業環境管理協会

まとめ:環境アセスメントの専門家として土壌や地下水の汚染を防ごう

これからの時代は環境保護の観点がますます重要になってきます。土壌や地下水の汚染という観点から企業や団体の活動をチェックする存在として、環境サイトアセッサーの活躍が期待されるでしょう。

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