医療事務の診療報酬請求やレセプト作成は、たしかな知識が必要です。さらにスキルアップを目指す人は、医事コンピュータ技能検定試験にチャレンジしてみてはいかがでしょう? この記事では医事コンピュータ技能検定試験の準1級・2級・3級の違い、受験料などについて解説します。
医事コンピュータ技能検定試験とは、どんな資格?
医事コンピュータ技能検定試験は、医療機関のIT化に対応できる人材育成を目指し、コンピュータスキルやオンライン請求スキルを測定する民間資格です。試験では正しいレセプト作成ならびに、DPC(診断群分類)の理解や専用ソフトを使ったDPCレセプト作成などについて問題が出題されます。
現在、医事コンピュータ技能検定では準1級・2・3級が実施されています。2級以上に合格すると、医師事務作業補助技能認定の一つの条件を満たすことができます。
- 準1級
- 医療事務及び医事コンピュータに関する専門的な知識を有し、やや複雑多岐な業務を遂行することができる。併せてDPC制度全般についての正しい理解と深い知識を有し、やや複雑なカルテより、専用ソフトを用いて、DPCレセプトが作成できる。
- 2級
- 医療事務及び医事コンピュータについての一般的な知識を有し、カルテ及び診療伝票を基に医事コンピュータを用いて正しいレセプトを速やかに作成することができる。
- 3級
- 医療事務及び医事コンピュータ についての基礎的な知識を有し、カルテ及び診療伝票を基に医事コンピュータ を用いて正しいレセプトを作成することができる。
学ぶ知識・技術
医事コンピュータ技能検定試験の資格を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は3つの出題領域から構成されます。
- 医療事務
- コンピュータ関連知識
- 実技(オペレーション)
配点は、領域①が60点、領域②がI60点、領域I③がI60点で、180点満点です。合格基準はいずれの級においても、各領域の正答率が60%以上であることです。
医事コンピュータ技能検定試験で目指せる職業、就職先は?
医事コンピュータ技能検定試験の資格を取得すると、医療事務への就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。
医事コンピュータ技能検定試験を取得するとどんな悩みが解決できる?
医事コンピュータ技能検定試験の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 医事コンピュータ技能検定試験が解決できること
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- 医療機関のIT化推進に対応した仕事を行える
- 診療報酬請求業務についてさらにスキルアップを目指せる
- 適切なオペレーションに則った業務を行うことができる
医事コンピュータ技能検定試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
医事コンピュータ技能検定試験の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
医事コンピュータ技能検定試験の受験費用は、各級で次のように定められています。
- 準1級:8,600円
- 2級:7,500円
- 3級:6,400円
- 2・3級併願:13,900円
- 準1級・2級併願:16,100円
医事コンピュータ技能検定試験の日程
医事コンピュータ技能検定試験は、例年6月と11月に実施されます。
医事コンピュータ技能検定試験はどんな人におすすめの資格?
医事コンピュータ技能検定試験は、医療機関の事務職として働く人、医療事務の就職を目指す人におすすめの資格です。医事コンピュータ技能検定試験は年間6千人以上が受験しています。
これからますますIT化が進むことが予想され、医療現場では業務の効率化やスピードアップも求められるでしょう。事務スキルをブラッシュアップするためにも、医事コンピュータ技能検定試験にチャレンジし、IT化に対応できるスキルを身に付けると安心です。
- 医事コンピュータ技能検定試験の資格取得がおすすめな人
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- 医療事務の仕事を目指す人
- 医療機関でレセプト業務に携わる人
- 医療事務のスキルアップを目指す人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
医事コンピュータ技能検定試験を主催しているのは、一般社団法人 医療秘書教育全国協議会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:医事コンピュータ技能検定試験は医療事務のスキルアップにおすすめ
医事コンピュータ技能検定試験は、医療事務でIT化スキルを身に付けたい人におすすめの民間資格です。複雑化する医療事務の業務でスキルアップを目指してくださいね。
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