自分で家具やインテリアを手作りするDIYは、男性も女性もハマる人が多いですよね。この記事では、DIYアドバイザーの資格について、期待される役割や試験内容、受験料などを解説します。DIYに関してスキルアップを目指す人はチェックしていってくださいね。
DIYアドバイザーとは、どんな資格?
DIYアドバイザーとは、住まいの手入れや補修、改善などを自らの手で行なうことができる人、または快適な生活空間の実現のためのDIYに関して指導・相談を行うことができる人を指します。DIYアドバイザー資格試験制度は、1983年に発足しました。これまでの資格取得者は累計21,757名になっています(2022年)。
DIYアドバイザーは、下記のような役割を担うことが期待されています。
- DIYer(住まいの補修、改善を自分の手で行う人たち)に対し、それぞれのニーズに応じたDIY用品の選択やDIYの作業方法について相談を受け付ける
- DIYに関する安全確保および法規制などについて、必要な指導助言を行う
- DIYに関する講習会、サークルなどで、講師などの立場でDIYの普及指導をする
- 自己研鑽に努め、DIYの普及と発展に寄与する
- DIY普及と発展を通して、快適で豊かな生活文化の形成に貢献する
DIYアドバイザーの認定有効期間は5年間です。手続きを行うことで、資格登録の更新が可能になります。
学ぶ知識・技術
DIYアドバイザー資格認定については、日本DIY・HC協会がDIYアドバイザーの審査を実施し、合格者を資格認定し、登録後にDIYアドバイザー認定証を交付します。
- DIYアドバイザーの資格取得までの流れ
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- 受験申込
- 学科研修(オンライン e-ラーニング形式)
- 一次試験(学科試験:CBT方式)
- 実技研修
- 二次試験 (実技)
- 登録申請
- DIYアドバイザー認定証交付
DIYアドバイザーの認定試験は、一次試験(学科)と二次試験(実技)が設けられています。試験範囲は、協会発行の参考書『DIYアドバイザーハンドブック』『DIYアドバイザーハンドブック<技能編>』から構成されます。
- 一次試験(学科)
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- 住宅及び住宅設備機器に関する基礎知識
- DIY用品に関する知識
- DIYの方法に関する知識
- DIYの関連法規に関する知識
- 1~4に掲げるものの他、DIYに関する基礎知識
- 二次試験(実技)
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- 6. DIYに関する実技の能力
DIYアドバイザーで目指せる職業、就職先は?
DIYアドバイザーの資格を取得すると、各地のホームセンターや工具店での仕事に役立ちます。
DIYアドバイザーを取得するとどんな悩みが解決できる?
DIYアドバイザーの資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- DIYアドバイザーが解決できること
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- プロに頼らず、DIYで居住空間を快適にしたい人のサポートができる
- 道具や材料の適切な選び方・使い方を指導し、怪我を未然に防ぐ
- DIYの普及を通して、生きがいやQOL向上をサポートする
DIYアドバイザーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
DIYアドバイザーの認定試験の受験資格は、試験が行われる年度の4月1日の時点で年齢が満18歳以上であることです。それ以外の制限はありません。
取得にかかる費用
DIYアドバイザーの認定試験の受験料は、14,630円(税込)です。
DIYアドバイザー試験の日程
一次試験は、夏頃にCBT方式(コンピュータを使用した試験方式)で実施されます。全国約200箇所の試験会場から受験地を選択して受験します。DIYアドバイザーの二次試験は秋頃に実施されます。
DIYアドバイザーはどんな人におすすめの資格?
DIYの言葉自体が「Do It Yourself」の略であり、いわゆる素人が日曜大工など自分自身の手で家具やインテリアを作ることを指します。そのため、DIYアドバイザーの資格がなくても、DIYを行うことはできます。
DIYは実生活に役立つ技術であり、ご自身にとって快適な住居環境を実現できるほか、スキルアップ次第で家族や友人の希望を実現することも可能です。体力が続けば、年齢を重ねても楽しめる趣味にもなるでしょう。
一次試験合格率は47.8%、二次試験合格率は60.0%、最終合格率は32.6%でした(参考:2021年度試験結果)。合格率は高くはありませんので、研修参加など準備と対策が必要です。
- DIYアドバイザーの資格取得がおすすめな人
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- 日曜大工が好きで、スキルアップを目指す人
- 家具やインテリアにこだわりがある人
- 安全確保に関する責任感が強い人
- 人に技術を教えるのが好きな人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
DIYアドバイザーの資格を認定しているのは、一般社団法人 日本DIY・ホームセンター協会です。試験の詳細や申込については、下記HPから確認してください。
まとめ:DIYを通して趣味も社会貢献も満喫できる
DIYアドバイザーの資格を取ると、DIYに関する知識や技術をさらに磨くことができます。趣味としてだけでなく、社会貢献にもつながりやりがいを得られますよ。
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