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実用数学技能検定(数学検定・算数検定)の資格を取るとどんなメリットがある?

数学検定取得のメリット IT・PC、事務系

数学や算数の能力を証明する実用数学技能検定(数学検定・算数検定)は、子どもから大学生、社会人の幅広い受験者がいる資格試験です。

入試や単位の優遇認定要件としている学校もありますが、試験の内容や受検資格について見ていきましょう。

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)とは、どんな資格?

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)は、算数と数学の実用的な技能と論理構成力を測る試験です。計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明などの技能が問われます。

この検定は文部科学省の後援を受けており、年に一度、成績優秀な団体および個人に「文部科学大臣賞」が授与されます。

数学検定と算数検定は、それぞれ7つの級にレベル分けがされています。各級の難易度は下記の通りです。

数学検定
  • 1級:大学程度・一般
  • 準1級:高校3年程度(数学Ⅲ程度)
  • 2級:高校2年程度(数学Ⅱ・B程度)
  • 準2級:高校1年程度(数学Ⅰ・A程度)
  • 3級:中学校3年程度
  • 4級:中学校2年程度
  • 5級:中学校1年程度
算数検定
  • 6級:小学校6年程度
  • 7級:小学校5年程度
  • 8級:小学校4年程度
  • 9級:小学校3年程度
  • 10級:小学校2年程度
  • 11級:小学校1年程度
  • かず・かたち検定:幼児

学ぶ知識・技術

数学検定・算数検定を取得するには、試験に合格する必要があります。

1級

出題範囲
【解析】 微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数(偏微分・重積分)、基本的な複素解析、【線形代数】 線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論、【確率統計】 確率、確率分布、回帰分析、相関係数、【コンピュータ】 数値解析、アルゴリズムの基礎
、【その他】 自然科学への数学の応用 など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(7問、60分)
  • 2次試験:数理技能検定(5題から2題選択、120分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

準1級

出題範囲
数列と極限、関数と極限、いろいろな関数(分数関数・無理関数)、合成関数、逆関数、微分法・積分法、行列の演算と一次変換、いろいろな曲線、複素数平面、基礎的統計処理、コンピュータ(数式処理) など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(7問、60分)
  • 2次試験:数理技能検定(5題から2題選択、120分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

2級

出題範囲
式と証明、分数式、高次方程式、いろいろな関数(指数関数・対数関数・三角関数・高次関数)、点と直線、円の方程式、軌跡と領域、微分係数と導関数、不定積分と定積分、ベクトル、複素数、方程式の解、確率分布と統計的な推測、コンピュータ(数値計算) など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(15問、50分)
  • 2次試験:数理技能検定(2題必須、5題から3題選択、90分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

準2級

出題範囲
数と集合、数と式、二次関数・グラフ、二次不等式、三角比、データの分析、場合の数、確率、整数の性質、 n進法、図形の性質、等差数列、等比数列、コンピュータ(流れ図・近似値)、統計処理の基礎、離散グラフ、数学の歴史的観点 など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(15問、50分)
  • 2次試験:数理技能検定(10問、90分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

3級

出題範囲
平方根、式の展開と因数分解、二次方程式、三平方の定理、円の性質、相似比、面積比、体積比、簡単な二次関数、簡単な統計 など。文字式を用いた簡単な式の四則混合計算、文字式の利用と等式の変形、連立方程式、平行線の性質、三角形の合同条件、四角形の性質、一次関数、確率の基礎、簡単な統計 など。正の数・負の数を含む四則混合計算、文字を用いた式、一次式の加法・減法、一元一次方程式、基本的な作図、平行移動、対称移動、回転移動、空間における直線や平面の位置関係、扇形の弧の長さと面積、空間図形の構成、空間図形の投影・展開、柱体・錐体及び球の表面積と体積、直角座標、負の数を含む比例・反比例、度数分布とヒストグラム など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(30問、50分)
  • 2次試験:数理技能検定(20問、60分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

4級

出題範囲
文字式を用いた簡単な式の四則混合計算、文字式の利用と等式の変形、連立方程式、平行線の性質、三角形の合同条件、四角形の性質、一次関数、確率の基礎、簡単な統計 など。正の数・負の数を含む四則混合計算、文字を用いた式、一次式の加法・減法、一元一次方程式、基本的な作図、平行移動、対称移動、回転移動、空間における直線や平面の位置関係、扇形の弧の長さと面積、空間図形の構成、空間図形の投影・展開、柱体・錐体及び球の表面積と体積、直角座標、負の数を含む比例・反比例、度数分布とヒストグラム など。分数を含む四則混合計算、円の面積、円柱・角柱の体積、縮図・拡大図、対称性などの理解、基本的単位の理解、比の理解、比例や反比例の理解、資料の整理、簡単な文字と式、簡単な測定や計量の理解 など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(30問、50分)
  • 2次試験:数理技能検定(20問、60分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

5級

出題範囲
正の数・負の数を含む四則混合計算、文字を用いた式、一次式の加法・減法、一元一次方程式、基本的な作図、平行移動、対称移動、回転移動、空間における直線や平面の位置関係、扇形の弧の長さと面積、空間図形の構成、空間図形の投影・展開、柱体・錐体及び球の表面積と体積、直角座標、負の数を含む比例・反比例、度数分布とヒストグラム など。分数を含む四則混合計算、円の面積、円柱・角柱の体積、縮図・拡大図、対称性などの理解、基本的単位の理解、比の理解、比例や反比例の理解、資料の整理、簡単な文字と式、簡単な測定や計量の理解 など。整数や小数の四則混合計算、約数・倍数、分数の加減、三角形・四角形の面積、三角形・四角形の内角の和、立方体・直方体の体積、平均、単位量あたりの大きさ、多角形、図形の合同、円周の長さ、角柱・円柱、簡単な比例、基本的なグラフの表現、割合や百分率の理解 など
出題形式
  • 1次試験:計算技能検定(30問、50分)
  • 2次試験:数理技能検定(20問、60分)
合格基準
  • 1次試験:全問題の70%程度
  • 2次試験:全問題の60%程度

6級

出題範囲
分数を含む四則混合計算、円の面積、円柱・角柱の体積、縮図・拡大図、対称性などの理解、基本的単位の理解、比の理解、比例や反比例の理解、資料の整理、簡単な文字と式、簡単な測定や計量の理解 など。整数や小数の四則混合計算、約数・倍数、分数の加減、三角形・四角形の面積、三角形・四角形の内角の和、立方体・直方体の体積、平均、単位量あたりの大きさ、多角形、図形の合同、円周の長さ、角柱・円柱、簡単な比例、基本的なグラフの表現、割合や百分率の理解 など
出題形式
1次・2次の区分なし(30問、50分)
合格基準
全問題の70%程度

7級

出題範囲
整数や小数の四則混合計算、約数・倍数、分数の加減、三角形・四角形の面積、三角形・四角形の内角の和、立方体・直方体の体積、平均、単位量あたりの大きさ、多角形、図形の合同、円周の長さ、角柱・円柱、簡単な比例、基本的なグラフの表現、割合や百分率の理解 など。整数の四則混合計算、小数・同分母の分数の加減、概数の理解、長方形・正方形の面積、基本的な立体図形の理解、角の大きさ、平行・垂直の理解、平行四辺形・ひし形・台形の理解、表と折れ線グラフ、伴って変わる2つの数量の関係の理解、そろばんの使い方 など
出題形式
1次・2次の区分なし(30問、50分)
合格基準
全問題の70%程度

8級

出題範囲
整数の四則混合計算、小数・同分母の分数の加減、概数の理解、長方形・正方形の面積、基本的な立体図形の理解、角の大きさ、平行・垂直の理解、平行四辺形・ひし形・台形の理解、表と折れ線グラフ、伴って変わる2つの数量の関係の理解、そろばんの使い方 など。整数の表し方、整数の加減、2けたの数をかけるかけ算、1けたの数でわるわり算、小数・分数の意味と表し方、小数・分数の加減、長さ・重さ・時間の単位と計算、時刻の理解、円と球の理解、二等辺三角形・正三角形の理解、数量の関係を表す式、表や棒グラフの理解 など
出題形式
1次・2次の区分なし(30問、50分)
合格基準
全問題の70%程度

9級

出題範囲
整数の表し方、整数の加減、2けたの数をかけるかけ算、1けたの数でわるわり算、小数・分数の意味と表し方、小数・分数の加減、長さ・重さ・時間の単位と計算、時刻の理解、円と球の理解、二等辺三角形・正三角形の理解、数量の関係を表す式、表や棒グラフの理解 など。百の位までのたし算・ひき算、かけ算の意味と九九、簡単な分数、三角形・四角形の理解、正方形・長方形・直角三角形の理解、箱の形、長さ・水のかさと単位、時間と時計の見方、人数や個数の表やグラフ など
出題形式
1次・2次の区分なし(20問、40分)
合格基準
全問題の70%程度

10級

出題範囲
百の位までのたし算・ひき算、かけ算の意味と九九、簡単な分数、三角形・四角形の理解、正方形・長方形・直角三角形の理解、箱の形、長さ・水のかさと単位、時間と時計の見方、人数や個数の表やグラフ など。個数や順番、整数の意味と表し方、整数のたし算・ひき算、長さ・広さ・水の量などの比較、時計の見方、身の回りにあるものの形とその構成、前後・左右などの位置の理解、個数を表す簡単なグラフ など
出題形式
1次・2次の区分なし(20問、40分)
合格基準
全問題の70%程度

11級

出題範囲
個数や順番、整数の意味と表し方、整数のたし算・ひき算、長さ・広さ・水の量などの比較、時計の見方、身の回りにあるものの形とその構成、前後・左右などの位置の理解、個数を表す簡単なグラフ など
出題形式
1次・2次の区分なし(20問、40分)
合格基準
全問題の70%程度

かず・かたち検定

出題範囲
くり上がり・くり下がりのないたし算・ひき算 など
階級
  • ゴールドスター(10までの理解)
  • シルバースター(5までの理解)
出題形式
1次・2次の区分なし(10問、40分)
合格基準
10問

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)で目指せる職業、就職先は?

数学検定・算数検定を取得したからといって、就職や転職で有利に働くわけではありません。

しかし就職活動の筆記試験として利用されることの多いSPI試験にい役立つことがあります。SPIの非言語分野の出題は、数学検定の準2級で74%、3級で53%共通しています。

また、数学検定に合格した際は、エントリーシートや履歴書の資格欄に記載することができます。

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)を取得するとどんな悩みが解決できる?

数学検定・算数検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)で解決できること
  • 中学校・高等学校・大学などで入学試験で優遇されることがある
  • 中学校・高等学校・大学などで単位認定で優遇されることがある
  • 2級以上に合格すると、「高等学校卒業程度認定試験(旧「大検」)」の必須科目「数学」が試験免除になる
  • 3級以上に合格すると、公益社団法人全国工業高等学校長協会主催の「ジュニアマイスター顕彰制度」で点数化される

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

数学検定・算数検定のどの級においても、年齢や性別など受検資格の制限はありません。一度合格した級を何度も受検することが可能で、受検回数の制限もありません。

取得にかかる費用

数学検定・算数検定の受検費用は、級ごとに下記のように定められています。

個人受検 提携会場受検 団体受検
1級 7,800円 実施なし 実施なし
準1級 6,700円 5,500円 5,500円
2級 6,000円 4,800円 4,800円
準2級 5,200円 4,000円 4,000円
3級 4,500円 3,500円 3,500円
4級 4,000円 3,000円 3,000円
5級 4,000円 3,000円 3,000円
6級 3,000円 2,500円 2,500円
7級 3,000円 2,500円 2,500円
8級 3,000円 2,500円 2,500円
9級 実施なし 2,000円 2,000円
10級 実施なし 2,000円 2,000円
11級 実施なし 2,000円 2,000円
かず・かたち検定 2,500円 実施なし 2,500円

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)試験の日程

2021年度は個人受検は年3回、定型会場受検は年14回開催となりました。団体受検の日程は、年17回の中から学校など団体が設定した日程で受検します。

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)はどんな人におすすめの資格?

数学検定・算数検定は、学生におすすめの資格です。入試や単位認定で優遇されるための条件としている学校がありますので、資格を取得しておくと役立ちます。

そのほか就職活動を控えた学生が、SPI対策の一環として数学検定で問題に慣れておくと、本番に安心して臨めるでしょう。

また、数学や算数は論理的思考力や数的処理が必要ですので、頭の体操として趣味として楽しむこともできます。

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)の資格取得がおすすめな人
  • 学校の入試や単位認定で優遇を受けたい人
  • 就職活動のSPI対策として問題に慣れたい人
  • 数学が好きで、モチベーションアップとしてチャレンジしたい人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)を管理しているのは、公益財団法人日本数学検定協会です。1級~11級に関して、文部科学省が後援しています。

試験の詳細や申込については下記HPから確認してください。

▼ 公益財団法人日本数学検定協会

まとめ:数学・算数の能力を証明したい人はチャレンジしてみよう

実用数学技能検定(数学検定・算数検定)を取得すると、学校の入試や単位認定に活用できることがあります。就活生はSPI対策の一環として、検定を通して勉強するのもおすすめです。数学が好きな人が趣味として検定にチャレンジするのも楽しいですよ。

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