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レクリエーション・インストラクターとスポーツ・レクリエーション指導者の資格を取るとどんなメリットがある?

公認指導者の仕事 資格の種類

保育園や幼稚園、介護福祉施設などを中心に、歌やゲームのレクリエーションが積極的に取り入れられています。

この記事では、そうしたレクリエーションの企画・実施に関わる資格である「公認指導者」について、レクリエーション・インストラクターとスポーツ・レクリエーション指導者の違い、養成講習会の概要や受講資格を紹介していきます。

公認指導者とは、どんな資格?

公認指導者とは、スポーツやレクリエーション活動を通して、あらゆる年代や個性を持った人が運動を楽しんだり生きがいを持ったりすることをサポートする指導者の能力を測る資格です。

スポーツの要素を取り入れたレクリエーションはもちろん、運動を楽しむことや心の健康、ビジネスシーンで役立つメンタルを育むことも、公認指導者の役割とされています。

日本レクリエーション協会が実施する講習修了し、認定を受けた公認レクリエーション指導者は全国でおよそ6万人おり、以下の4種の資格を活かして活躍しています。

基礎資格

基礎資格はレクリエーション・インストラクターとスポーツ・レクリエーション指導者があります。

レクリエーション・インストラクター
ゲームや歌、集団遊び、スポーツのレクリエーション活動を効果的に活用し、集団のまとめ、コミュニケーション促進、楽しい空間作りなど対象や目的に合わせ、レクリエーション活動を企画・展開できる指導者。
スポーツ・レクリエーション指導者
スポーツを活用し、運動に親しんでいない人たちを含めたさまざまな人がスポーツ・レクリエーションを継続的に楽しめる機会を企画・提供する指導者。

専門資格

専門資格はレクリエーション・コーディネーターと福祉レクリエーション・ワーカーがあります。

レクリエーション・コーディネーター
組織や団体の活性化・事業の成功化をサポートするレクリエーションの指導者。人材資源のネットワーク力、事業の企画・展開力、グループワーク力などの能力を有します。
福祉レクリエーション・ワーカー
福祉の観点を活かし、一人ひとりの生きがいづくりを支援することができる指導者。対象者個々人に合う活動プラン作成、1対1の場面でのコミュニケーション、個々人に合わせた活動のアレンジなどを目的としたレクリエーションを指導します。

学ぶ知識・技術

公認指導者になるためには、課程認定校で専門講座を受講する方法と、養成講習会を受講する方法があります。

この記事では、養成講習会の内容について紹介していきます。

レクリエーション・インストラクター

学習時間
60時間、最短3ヶ月~1年程度で資格取得が可能
科目
  • 理論科目:レクリエーション概論、楽しさと心の元気づくりの理論、レクリエーション支援の理論
  • 実技科目:レクリエーション支援の方法、レクリエーション活動の習得
  • 演習・実習科目:レクリエーション支援演習、現場実習

スポーツ・レクリエーション指導者

学習時間
60時間、最短3ヶ月~1年程度で資格取得が可能
科目
  • 理論科目:スポーツ・レクリエーション概論、スポーツ未実施者参加促進法、スポーツ行政の仕組みと実際、スポーツ・レクリエーション継続のための場づくり、スポーツ・レクリエーション生理学、スポーツ・レクリエーション心理学、スポーツ・レクリエーション指導のプログラム
  • 実技科目:信頼関係づくりの手法、動機付けの支援技術、活動の理解、安全管理の基礎、体調管理の手法、スポーツ・レクリエーション指導の実施
  • 実習科目:現場実習

レクリエーション・コーディネーター

学習時間
最短1年程度で資格取得が可能。学習期間は、開講日から3年経過した後の3月末日。
レポート課題
  • スポーツ関連の基礎科目、レクリエーションの基礎理論、レクリエーション支援の理論、レクリエーション組織の経営論、レクリエーションサービス論、マーケティング、ネットワーキング・プレゼンテーション、プロモーション
集合学習(3回)
  • A講習会:小グループでのレクリエーション事業の企画、組織マネジメントの基礎、プレゼンテーションの基本など
  • B講習会:複数のグループの連携によるレクリエーション事業の企画、プレゼンテーション演習を通じたネットワーキングの基本など
  • C講習会:都道府県レクリエーション協会の事業収支の考え方、ボランティアマネジメントの理解など

福祉レクリエーション・ワーカー

学習時間
最短1年程度で資格取得が可能。学習期間は、開講日から2年経過した後の3月末日。
科目
  • 福祉レクリエーションに関する専門的知識・援助技術:福祉レクリエーション支援の理解、福祉レクリエーション支援の計画、福祉レクリエーション支援の介入技術
  • 福祉レクリエーション総合学習:福祉施設での現場見学、福祉レク現場指導実習
  • 社会福祉および隣接領域に関する基礎知識・援助技術
  • 支援対象者の理解
  • 社会と福祉サービスの理解

公認指導者で目指せる職業、就職先は?

公認指導者の資格を取得すると、下記の仕事や職種で知識やスキルを 発揮できます。

  • 公認レクリエーション指導者
  • 地域や自主サークルなどのボランティア
  • 幼児保育や学校教育の専門職
  • 高齢者福と専門職

介護業界、教育業界、スポーツ指導者の仕事でも、公認指導者の知識やスキルが役立つでしょう。

公認指導者になるとどんな悩みが解決できる?

公認指導者の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

公認指導者が解決できること
  • 運動やスポーツを通して生きがいを発見するサポートをする
  • 健康増進とその維持をサポートする
  • 協調性アップを促し、企業の組織力アップをサポートする

公認指導者の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・講習受講資格)

養成講習会の受講資格は、公認指導者の種類によって要件が異なります。

レクリエーション・インストラクター
誰でも受験可能ですが、資格の申請・登録は満18歳以上の方が対象です。
スポーツ・レクリエーション指導者
誰でも受験可能ですが、資格の申請・登録は満18歳以上の方が対象です。
レクリエーション・コーディネーター
受講対象者は、原則として、レクリエーション・インストラクター、スポーツ・レクリエーション指導者、福祉レクリエーション・ワーカーの資格保有者で、資格申請時に満20歳以上の人。
福祉レクリエーション・ワーカー
受講対象者は、原則として、レクリエーション・インストラクター、スポーツ・レクリエーション指導者、レクリエーション・コーディネーターの資格保有者で、資格申請時に満20歳以上の人。

取得にかかる費用

養成講習会の受講費用は、公認指導者の種類によって要件が異なります。

レクリエーション・インストラクター養成講習会
受講料:約2~4万円程度。
スポーツ・レクリエーション指導者養成講習会
受講料:約2~4万円程度。
レクリエーション・コーディネーター
受講料は、50,000円(税込)。受講料には、テキスト・課題集・添削費・通信費・消費税相当額などが含まれます。日本体育協会、日本キャンプ協会等の公認指導者資格の保有者は、レポートの一部免除と、受講料5,000円割引の対象者となります。なお、講習会の参加費は別途必要です(1回9,000円程度)。
福祉レクリエーション・ワーカー
合計75,000円(税込)。内訳は、通信教育受講料・オンライン・スクーリング受講料・福祉レク現場指導実習への参加費が含まれています。介護福祉士、社会福祉士、保育士、保健師、看護師、ホームヘルパー1級、カウンセラー、日赤救急員・救助員の資格保有者、福祉系の大学・短期大学・専門学校を卒業した人は、レポートの一部免除免除や受講が5,000円割引の対象者となります。免除科目は保有資格によって異なります。

資格の更新

公認指導者の資格は、2年に1度更新する必要があります。更新しない場合は資格が失効となります。

公認指導者の養成講習会の日程

養成講習会は、年間いつでも申込みが可能です。

公認指導者はどんな人におすすめの資格?

公認指導者の資格は、介護福祉士や保育士など介護業界や教育業界で働いている人がダブルライセンスで取得するのがおすすめです。基礎資格は単独での資格取得も可能ですが、ダブルライセンスによって活躍の場が広がります。

レクリエーションは運動やスポーツが伴うことが多くありますので、指導者本人も運動やスポーツが好きな人や興味がある人だと楽しみながら仕事を進められるでしょう。

レクリエーションを通して心身の健康を促進することを目的として、企画やレクリエーション実施を行う仕事ですので、健康に関する関心が高く、運動や健康に関する学習に熱意を持てる人が活躍できるといえます。

運動が得意でない人やこれまで親しみがなかった人にもレクリエーションを楽しんでもらうためには、指導者が参加者を励ましてポジティブな気持ちに促す必要もあります。そのため、人を元気づけることが好きな人にもおすすめの仕事でしょう。

公認指導者の資格取得がおすすめな人
  • 介護業界や教育業界で働く人
  • 運動やスポーツが好きな人
  • 人々の健康をサポートする仕事に携わりたい人
  • 意欲を引き出すなど人を元気づけることが好きな人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

公認指導者の養成講習会を実施しているのは、各都道府県のレクリエーション協会です。資格の概要は、下記の公益財団法人 日本レクリエーション協会のHPから確認してみてください。

▼ 公益財団法人 日本レクリエーション協会

養成講習会は全国の都道府県レクリエーション協会で行われていますので、お住まいの都道府県のHPを確認するのがおすすめです。

まとめ:運動やスポーツが好きな人なら福祉や教育の分野で貢献できる

公認指導者はさまざまな業界で活躍できる知識とスキルを習得し、レクリエーションを企画・実施していく人の資格です。特に福祉や教育の分野の資格保有者が公認指導者の資格取得を目指すと、社会貢献の機会や活躍の幅が広がるでしょう。

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