英語のリスニング能力や語彙力、文法能力にはある程度自信があるけれど、スピーキング能力や実際の会話に苦手意識がある、という人は少なくありません。実用的な英会話能力を伸ばしたいという人は多いでしょう。
この記事では英語によるコミュニケーションスキルを測定する「英会話検定」について、試験概要、受験費用などを紹介します。
英会話検定とは、どんな資格?
英会話検定とは、日常会話や旅行、ビジネスなどで使える実用的な英会話のコミュニケーションスキルに関する「正確かつ社会で標準となる検定」として実施されています。試験は筆記試験はなく、面接官であるインタビュアーとの会話形式の試験です。
英会話検定では、1級から5級までのレベル判定でスキルを測定します。
- 1級:英会話上級レベル(ビジネスレベル)
- インタビュアーが出すトピックに関して詳しく、理にかなった説明と議論ができる。単語力も高く、表現力に優れる。読解能力も高い。ビジネスでも十分に活躍できるレベル
- 2級:英会話中級レベル(日常会話レベル)
- 時事的な話の初歩段階でディスカッションできる。自分の意見をある程度表現できる
- 3級:英会話初中級
- 自分の趣味趣向に関して簡単な説明ができる。物事の説明や気持ちの表現が簡単にできる
- 4級:英会話初級
- 自己紹介ができる。簡単な英語の質問を理解し、正しい文法で応答ができる
- 5級:英会話初心者
- 簡単な英語の質問を理解し、シンプルな英語で応答ができる。限られた語彙力の中でコミュニケーションをとることができる
英会話検定1級合格者は、「ネイティブ検定」が受験可能です。ネイティブ検定はA・Bの2種類に分かれています。
- ネイティブA
- 時事的、文化的、思想的、哲学的な意見を豊かな表現力で述べることができる。ビジネス単語や専門用語にも精通している。逆転的な発想をすることができ、思想の矛盾などを指摘することができる
- ネイティブB
- 欧米で実際に使用されているイディオムを熟知している。時事問題などに関するディスカッションができ、倫理、道徳、思想に関する意見も述べることができる
合格すれば、あなたはネイティブスピーカー並またはそれ以上の会話力があるとみなされされます。
学ぶ知識・技術
英会話検定の試験では、筆記テストが実施されません。インタビュアーとの会話形式の試験です。インタビュアーである試験面接官は、英語のネイティブまたはそれに準ずる者です。
- 英会話検定(1級~5級)
-
- Pronunciation(発音)
- Vocabulary(語彙力)
- Fluency(流暢さ)
- Grammar(文法)
- Listening(リスニング・読解力)
- ネイティブA・B
-
- Pronunciation(発音)
- Vocabulary(語彙力)
- Fluency(流暢さ)
- Grammar(文法)
- Listening(リスニング・読解力)
- Idioms(熟語)
- Communication skills(コミュニケーションスキル)
- Nuance accuracy(ニュアンスの正確性)
- Ability to express opinions and feelings(感情や意見を述べる力)
- Explaining skills(説明能力)
検定日の約2週間後までに結果発表が発送されます。合格者には認定証書が届きます。
英会話検定で目指せる職業、就職先は?
英会話検定は、直接的に就職や転職に有利に働くというわけではありません。しかし、履歴書に英会話検定の有資格者であることが記載できるため、実用的な英会話力の証明として活用できます。
英語力が必要とされる業界や業種は多くありますので、リスニング能力やリーディング能力のほか、会話力を証明したいときに活用しましょう。
英会話検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
英会話検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 英会話検定が解決できること
-
- 英会話のコミュニケーションスキルを証明できる
- 英語で自分の意見を伝えることができる
英会話検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
英会話検定の受験資格には、年齢や学歴などの制限はありません。
取得にかかる費用
英会話検定の受験費用は下記の通りに定められています。
- 1級~5級
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- 一般受験:4,800円
- 団体受検:3,800円
- ネイティブ検定(A・B)
-
- 一般受験:9,800円
- 団体受験:-
また、認定証の再発行が必要な場合は手数料2,000円(税別)がかかります。
英会話検定はどんな人におすすめの資格?
英語のスキルを測定する検定試験はさまざまですが、英語を使ったコミュニケーションスキルを証明したい人に英会話検定がおすすめです。英会話の能力を問う試験ですので、発音や流暢さなどスピーキング能力はもちろん、面接官が何を話しているのかを聞き取るリスニング能力、正しい文法で話すグラマー能力、適切な言葉を選ぶ語彙力も必要です。英会話を通して総合的な英語スキルを試せるでしょう。
受験者の年齢層は幅広く、これまで未就学児から80代までの受験者がいます。英会話能力を客観的に測定したいと考えたときに受験を検討してみてはいかがでしょう。
- 英会話検定の資格取得がおすすめな人
-
- 英語を使って自分の意見をしっかりと表現したい人
- 仕事で英語を使ってプレゼンや打ち合わせをする必要がある人
- リスニング能力やリーディング能力には自信があるが、スピーキング能力に自信がない人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
英会話検定の試験は、一般財団法人 日本英会話協会が主催しています。試験の詳細や申込については下記HPから確認してください。
まとめ:英語のコミュニケーションスキル向上を目指す人におすすめ
英会話検定では筆記試験がなく、面接官との会話形式の試験で英語のコミュニケーションスキルが測定されます。実際の会話ではなかなかスムーズに英語で会話できないということは少なくありません。高い英会話スキルを持った人は、さまざまなシーンで重宝されるでしょう。英会話検定の有資格者になると、英語を使ったコミュニケーションスキルがあることを証明できますよ。
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