エンジニアとしてのキャリアを考えたとき、ご自身の市場価値を上げるためにもスキルや知識の証明が大切ですよね。今回はAIやディープラーニングに関する能力を測定する「E資格(エンジニア資格)」を紹介。試験の出題範囲や受検資格・受検費用、資格取得のメリットなどを解説します。
E資格(エンジニア資格)とは、どんな資格?
E資格(エンジニア資格)とは、エンジニアを主な対象とした、ディープラーニングの理論の理解度や実装能力を問う試験です。G検定(ジェネラリスト検定)は幅広い職種の人に向けた基礎的な側面が強かったのに対し、E資格はエンジニアや企画・開発職を想定しており、問題の難易度も上がっています。
ディープラーニングを活用した企画や開発における、発展的知識や実装能力を磨きたい人におすすめの資格といえるでしょう。
学ぶ知識・技術
E資格(エンジニア資格)を取得するためには、「JDLA認定プログラム」を修了し、試験に合格する必要があります。「JDLA認定プログラム」とは、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材を育成する認定講座です。
試験の概要は下記の通りです。
- 試験時間
- 120分
- 出題数
- 100問(多肢選択式)
- 試験範囲:数学的基礎
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- 確率・統計
- 情報理論
- 試験範囲:機械学習
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- 機械学習の基礎
- 試験範囲:深層学習の基礎
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- 順伝播型ネットワーク
- 深層モデルのための最適化
- 深層モデルのための正則化
- 畳み込みニューラルネットワーク
- リカレントニューラルネットワーク
- Transformer
- 汎化性能向上のためのテクニック
- 試験範囲:深層学習の応用
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- 画像認識
- 物体検出
- セマンティックセグメンテーション
- 自然言語処理
- 生成モデル
- 深層強化学習
- 様々な学習方法
- 深層学習の説明性
- 試験範囲:開発・運用環境
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- エッジコンピューティング
- 分散処理
- アクセラレータ
- 環境構築
E資格(エンジニア資格)で目指せる職業、就職先は?
E資格(エンジニア資格)を取得すると、システム開発などいわゆるIT企業への就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。
E資格(エンジニア資格)を取得するとどんな悩みが解決できる?
E資格(エンジニア資格)を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- E資格(エンジニア資格)が解決できること
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- エンジニアとして知識のアップデートを図る
- ディープラーニングの実装スキルを磨くことができる
- 社会課題を解決するシステムの企画・開発ができる
E資格(エンジニア資格)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
E資格(エンジニア資格)の試験を受験するためには、「JDLA認定プログラム」を試験日の過去2年以内に修了していることが必須です。
取得にかかる費用
E資格(エンジニア資格)の受験費用は、一般と学生、会員で異なります。
- E資格(エンジニア資格)の受験費用
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- 一般:33,000円(税込)
- 学生:22,000円(税込)
- 会員:27,500円(税込)
E資格(エンジニア資格)の日程
E資格(エンジニア資格)は、各地の指定試験会場で受験します。申込時に、希望の会場を選択してください。
E資格(エンジニア資格)はどんな人におすすめの資格?
E資格(エンジニア資格)の合格率は70%前後ですので、比較的合格を目指しやすいといえます。受検者は20代と30代が多いですが、今後はAIの活用がますます広まることが予想されますので、より幅広い年代の受験も見込まれます。
ディープラーニングは、さまざまな分野への活用が期待されている技術です。エンジニアとしてこれからも活躍するために、E資格を通して知識と技術をアップデートするのもおすすめです。
- E資格(エンジニア資格)の資格取得がおすすめな人
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- AIを活用するエンジニア
- システム企画・開発者
- 研究・開発職
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
E資格(エンジニア資格)を主催・運営しているのは、一般社団法人 日本ディープラーニング協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:これからの時代のエンジニアに必要なスキルを習得!
E資格は最新技術の中でも、ディープラーニングに関する知識と実装能力を磨くことができる民間資格です。変化の多い現代において、いつまでも最前線で活躍できるエンジニアを目指してくださいね。
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