Webメディアの仕事やブログ運営をしている人は、SEOという言葉を聞いたことがあるはず。この記事ではSEOを使ったWebサイトの最適化や活用法について興味がある人におすすめの「SEO検定」について、試験のカリキュラムや受験資格、受験料などを解説します。
SEO検定とは、どんな資格?
SEO検定とは、全国でSEO対策セミナーを開催している全日本SEO協会が実施する、SEO関連スキル系資格です。全日本SEO協会が蓄積してきたSEOに関する知識は、カリキュラムで体系的にまとめられており、資格取得を通して専門知識を習得することができます。
SEO検定には、1級、2級、3級、4級のレベルがあります。最も難易度の高い級は1級です。
- 1級
- ソーシャルSEOとモバイルSEOに関する知識を習得
- 2級
- コンテンツSEOと外部要因最適化、集客力アップに関する知識を習得
- 3級
- SEOのキーワードリサーチと内部要因最適化に関する知識を習得
- 4級
- SEOの基礎知識を習得し、全体像を把握したい初心者向け
学ぶ知識・技術
SEO検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。
1級
1級のカリキュラムと試験は下記のように設定されています。
- 第1章 モバイルSEO
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- モバイルフレンドリーアップデート
- モバイル版Googleの特性
- Webサイトのモバイル対応方法
- Webデザインのモバイル対応
- モバイルユーザーが好むコンテンツ
- モバイル対応サイトのトラフィック対策
- 第2章 ASOとアプリマーケティング
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- モバイル集客の意味
- モバイルユーザーとの接触方法
- 即戦力になる集客アプリ
- 独自アプリの企画・開発方法
- 低コストまたは無料でアプリ開発をする方法
- ASO:アプリストアのSEO対策
- 第3章 ローカルSEO
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- ヴェニスアップデートとは?
- キーワードの地域性
- MEO:Googleマップの上位表示対策
- ローカルSEOの内部対策
- ローカルSEOの外部対策
- 全国で上位表示するためのナショナルSEO
- 第4章 Googleアップデート
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- 絶えず改善される検索アルゴリズム
- パンダアップデートの意味
- パンダアップデートに耐えるコンテンツ
- ペンギンアップデートの意味
- ペンギンアップデートに耐えるSEO
- その他のGoogleアップデート
- 第5章 検索順位の復旧方法
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- 検索順位が落ちる原因
- 検索順位の復旧方法
- 検索順位復旧の効果的な手順
- 自社に不利な情報をGoogleに削除してもらう方法
- SEO担当者の倫理基準
- 第6章 SEOの未来
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- 比較・ランキングサイトとユーザーの利便性
- 人工知能の実装
- マルチデバイス時代
- 検索エンジンの多様化
- 出題範囲
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- SEO検定1級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- SEO検定2級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第5章までの全ページ
- SEO検定3級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- SEO検定4級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- 合格基準
- 得点率80%以上
- 出題形式
- 選択式問題 80問
- 試験時間
- 60分
2級
2級のカリキュラムと試験は下記のように設定されています。
- 第1章 コンテンツ資産の構築
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- 内部要素のコンテンツ要因
- Web コンテンツの種類
- ユーザーの種類と提供するコンテンツ
- ドメイン内ブログと外部ブログ
- オウンドメディア
- コンテンツマグネット
- 第 2 章 外部リンク対策
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- リンク対策の必要性
- 被リンク元の数と質
- 被リンク元の獲得方法
- 被リンク元の調査方法
- 第 3 章 トラフィック要因の重要性
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- トラフィックとは?
- Googleのトラフィック認識方法
- 検索結果上位表示集団の特徴
- トラフィック獲得の施策
- 第 4 章 ソーシャルメディア対策
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- ソーシャルメディアの重要性
- SEO に役立つソーシャルメディアの種類
- 誰にどのような情報を発信するのか?
- ドメイン内ブログとソーシャルメディア
- 情報拡散を促す方策
- 第 5 章 アクセス解析と競合調査
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- アクセス解析ツール
- 競合調査ツール
- ツールで注目すべき5つの指標
- 流入経路
- 流入キーワード
- サイト滞在時間
- 人気ページ
- ユーザー環境
- 出題範囲
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- SEO検定2級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第5章までの全ページ
- SEO検定3級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- SEO検定4級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- 合格基準
- 得点率80%以上
- 出題形式
- 選択式問題 80問
- 試験時間
- 60分
3級
3級のカリキュラムと試験は下記のように設定されています。
- 第1章 検索キーワードの需要調査
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- SEO 技術の3大要素
- 検索キーワードの需要を調べる
- Google キーワードプランナー
- Google 検索キーワード予測
- その他デジタルツール
- アナログツール
- 第 2 章 検索キーワードのパターンと目標設定
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- 成約率の高いキーワード
- 訪問者数を増やすキーワード
- シングルキーワード
- 複合キーワード
- 長文検索
- キーワードのバリエーション
- 目標キーワードの設定
- 大目標=ビッグキーワード
- 中目標=ミドルキーワード
- 小目標=スモールキーワード
- 第 3 章 上位表示するページ構造
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- 内部要素の技術要因
- 3大エリアにおけるキーワードの書き方
- ページテーマの絞り込み
- 検索意図を満たす
- キーワード分布
- キーワード出現頻度
- 通常ページと一覧ページ
- ページ内の文字数
- 正味有効テキストをGoogle は評価する
- 文章構造を示すタグ
- キーワードを強めるタグ
- 第 4 章 上位表示するサイト内リンク構造
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- 上位表示と成約率アップを目指すレイアウト
- モバイルサイトのサイト内リンク
- 第 5 章 上位表示するサイト内リンク構造
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- ドメイン構造
- 論理構造
- 網羅率
- インデックス状況の確認
- サーチコンソール
- 表示速度の高速化
- インデックスの改善方法
- インデックスするページのコントロール
- 第 6 章 構造化データ
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- 構造化データの活用
- 構造化マークアップの種類
- 構造化マークアップの実装
- 出題範囲
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- SEO検定3級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- SEO検定4級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- 合格基準
- 得点率80%以上
- 出題形式
- 選択式問題 80問
- 試験時間
- 60分
4級
4級のカリキュラムと試験は下記のように設定されています。
- 第1章 Webと検索エンジンの仕組み
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- WWWの仕組み
- Webサイトの仕組み
- 検索エンジンの歴史
- 第2章 Googleの特徴
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- Googleの技術的特徴
- Googleのビジョン
- 第3章 SEOの意義と情報源
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- SEOの意義
- SEO技術の情報源
- 第4章 企画・人気要素
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- SEO技術の3大要素
- キーワード調査
- サイトテーマ
- 第5章 内部要素
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- 技術要因
- コンテンツ要因
- 第6章 外部要素
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- 被リンク元の数と質
- ソーシャルメディアからの流入
- サイテーション
- 出題範囲
-
- SEO検定4級公式テキスト2022・2023年版の第1章から第6章までの全ページ
- 合格基準
- 得点率80%以上
- 出題形式
- 選択式問題 80問
- 試験時間
- 60分
SEO検定で目指せる職業、就職先は?
SEO検定を取得すると、WebメディアのSEO担当者や自社メディアを運営している企業の担当者になるための自己アピールにつながるでしょう。
SEO検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
SEO検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- SEO検定が解決できること
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- 効果的なSEO対策を立案・実施できる
- Webメディアの集客率を上げることができる
- Webメディアを通して商品やサービスの認知度アップ・売上アップを図る
SEO検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
SEO検定の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
SEO検定の受験料は各級で次のように定められています。
- 1級:8,800円(税込)
- 2級:6,600円(税込)
- 3級:5,500円(税込)
- 4級:5,500円(税込)
SEO検定の日程
SEO検定の試験日程は、各会場で決められています。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、神戸、京都、金沢、広島、福岡、沖縄で実施されます。受験会場はこの11箇所から選べます。
SEO検定はどんな人におすすめの資格?
SEO検定は、WebメディアのSEO担当者におすすめの資格です。SEO対策をすることでWebの集客率やコンバージョンアップにつなげることができ、収益の向上を図ることができます。
自社メディアを運営している企業や、自分でメディアを立ち上げた人にとっても、SEO検定受験することで集客率や収益アップを目指すことができるでしょう。
- SEO検定の資格取得がおすすめな人
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- 企業やメディアのSEO担当者
- SEOに関する基礎知識を習得したい人
- 自社サイトの売上アップを目指す人
- Webサイト担当者への就職・転職を目指す人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
SEO検定を主催・運営しているのは、一般社団法人 全日本SEO協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:Webサイト運営に興味がある人は資格取得で知識力アップ!
SEO対策はWebサイト運営には欠かせない知識。仕事でSEO地域が必要な人もいれば、個人ブログの収益化のためにSEOについてもっと知りたい人もいるでしょう。資格取得を通して、ご自身の目標に近づいていきましょう。
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