IT関連のスキルアップに役立つ資格に「AWS認定(Amazon Web Services)」があります。amazonが認定する資格であり、クラウドに関する知識やスキルが問われます。
この記事では、FOUNDATIONAL・ASSOCIATE・PROFESSIONAL・SPECIALTYの違い、受験料などを解説します。
AWS認定とは、どんな資格?
AWS認定(Amazon Web Services)とは、クラウドに関する専門知識を習得していることを証明する民間資格です。Amazonが提供するクラウドサービスの専門知識を認定する試験であり、複数のレベルや技術ごとに試験が実施されています。
AWS認定は、4段階のレベルに分けられており、クラウドの初心者から熟練者まで受験することができます。それぞれのレベルで想定している受験者は下記の通りです。
- FOUNDATIONAL
- 6か月間の基礎的なAWSクラウドの経験がある人
- ASSOCIATE
- 1年間のAWSクラウドを使用した経験と解決策実施の経験がある人
- PROFESSIONAL
- 2年間のAWSクラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する経験がある人
- SPECIALTY
- Specialty分野に関する、技術的なAWSクラウドの経験がある人
学ぶ知識・技術
AWS認定を取得するには、試験に合格する必要があります。
FOUNDATIONAL
AWS認定の基礎的なレベルの試験です。
AWS Certified Solutions Architect
- レベル
- 基礎コース
- 試験時間
- 90分
- フォーマット
- 65問
- 試験内容
-
- 第 1 分野: クラウドのコンセプト
- 第 2 分野: セキュリティとコンプライアンス
- 第 3 分野: テクノロジー
- 第 4 分野: 請求と料金設定
試験の合格点は、100~1,000 のスケールスコアのうち、700 です。
ASSOCIATE
AWS認定のアソシエイトレベルです。
AWS Certified Solutions Architect – Associate
- レベル
- アソシエイト
- 試験時間
- 130 分
- フォーマット
- 65問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: 弾力性に優れたアーキテクチャの設計
- 第 2 分野: 高性能アーキテクチャの設計
- 第 3 分野: セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計
- 第 4 分野: コストを最適化したアーキテクチャの設計
AWS Certified Developer – Associate
- レベル
- アソシエイト
- 試験時間
- 130分
- フォーマット
- 65問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: デプロイ
- 第 2 分野: セキュリティ
- 第 3 分野: AWS のサービスによる開発
- 第 4 分野: リファクタリング
- 第 5 分野: モニタリングとトラブルシューティング
AWS Certified SysOps Administrator – Associate
- レベル
- アソシエイト
- 試験時間
- 180分
- フォーマット
- 65 問 (単一選択/複数選択/試験ラボ)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: モニタリング、ロギング、および修復
- 第 2 分野: 信頼性とビジネス継続性
- 第 3 分野: デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション
- 第 4 分野: セキュリティとコンプライアンス
- 第 5 分野: ネットワークとコンテンツ配信
- 第 6 分野: コストとパフォーマンスの最適化
試験の合格点は、100~1,000 のスケールスコアのうち720 です
PROFESSIONAL
AWS認定のプロフェッショナルレベルです。
AWS Certified DevOps Engineer – Professiona
- レベル
- プロフェッショナル
- 試験時間
- 180 分
- フォーマット
- 75 問 (択一または多肢選択式)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: SDLC のオートメーション
- 第 2 分野: 構成管理と Infrastructure as Code
- 第 3 分野: モニタリングとロギング
- 第 4 分野: ポリシーと標準のオートメーション
- 第 5 分野: インシデントとイベントへの対応
- 第 6 分野: 高可用性、耐障害性、災害対策
AWS Certified Solutions Architect – Professional
- レベル
- プロフェッショナル
- 試験時間
- 180分
- フォーマット
- 75 問 (択一または多肢選択式)
- 試験内容
-
- 第 1分野: 組織の複雑さに対応する設計
- 第 2 分野: 新しいソリューションの設計
- 第 3 分野: 移行計画
- 第 4 分野: コスト管理
- 第 5 分野: 継続的な改善
試験の合格点は、100~1,000 のスケールスコアのうち750です。
SPECIALTY
AWS認定のスペシャリティレベルです。
AWS Certified Advanced Networking – Specialty
- レベル
- 専門知識
- 試験時間
- 170分
- フォーマット
- 65質問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: ハイブリッド IT ネットワークアーキテクチャの大規な設計および実装
- 第 2 分野: AWS ネットワークの設計と実装
- 第 3 分野: AWS タスクのオートメーション
- 第 4 分野: アプリケーションサービスとのネットワーク統合の構成
- 第 5 分野: セキュリティとコンプライアンスの設計と実装
- 第 6 分野: ネットワークの管理、最適化、トラブルシューティング
AWS Certified Data Analytics – Specialty
- レベル
- 専門知識
- 試験時間
- 180 分
- フォーマット
- 65問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: 収集
- 第 2 分野: ストレージとデータ管理
- 第 3 分野: 処理
- 第 4 分野: 分析と可視化
- 第 5 分野: セキュリティ
AWS Certified Database – Specialty
- レベル
- 専門知識
- 試験時間
- 180 分
- フォーマット
- 65問 (複数選択または複数応答のいずれか)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: ワークロード固有のデータベース設計
- 第 2 分野: デプロイと移行
- 第 3 分野: マネジメントとオペレーション
- 第 4 分野: モニタリングとトラブルシューティング
- 第 5 分野: データベースセキュリティ
AWS Certified Machine Learning – Specialty
- レベル
- 専門知識
- 試験時間
- 180分
- フォーマット
- 65問 (複数選択または複数応答のいずれか)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: データエンジニアリング
- 第 2 分野: 探索的データ分析
- 第 3 分野: モデリング
- 第 4 分野: 機械学習の実装とその運用
AWS Certified Security – Specialty
- レベル
- 専門知識
- 試験時間
- 170 分
- フォーマット
- 65 問 (択一または多肢選択式)
- 試験内容
-
- 第 1 分野: インシデントへの対応
- 第 2 分野: ログ記録とモニタリング
- 第 3 分野: インフラストラクチャのセキュリティ
- 第 4 分野: アイデンティティ管理とアクセス管理
- 第 5 分野: データ保護
AWS Certified: SAP on AWS – Specialty
- レベル
- 専門知識
- 試験時間
- 170 分
- フォーマット
- 65問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 試験内容
-
- 分野 1: AWS での SAP ワークロードの設計
- 分野 2: AWS での SAP ワークロードの実装
- 分野 3: SAP ワークロードの AWS への移行
- 分野 4: AWS での SAP ワークロードの運用とメンテナンス
試験の合格点は、100~1,000 のスケールスコアのうち 750です。
AWS認定で目指せる職業、就職先は?
AWS認定を取得すると、クラウドサービスに関するAWSエンジニアとして、就職や転職で強みを持つことができます。
AWSはさまざまな業界で活用されている技術です。AWS認定は、クラウド系企業などの就職・転職に役立つでしょう。
AWS認定を取得するとどんな悩みが解決できる?
AWS認定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- AWS認定が解決できること
-
- クラウドを活用し、業務の効率化を図る
- クラウドのセキュリティ向上をサポートする
AWS認定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
AWS認定試験の受験資格は、どのレベルにおいても制限はありません。
取得にかかる費用
AWS認定試験の受験料は、下記の通りに定められています。
- FOUNDATIONAL:100 USD(11,000円)
- ASSOCIATE:150 USD(15,000円)
- PROFESSIONAL:300 USD(30,000円)
- SPECIALTY:300 USD(30,000円)
AWS認定はどんな人におすすめの資格?
AWSの技術はたくさんの企業やビジネスで活用されており、高い専門性を習得したAWSエンジニアは重宝される人材となるでしょう。企業によっては、AWS認定を昇給の要件としていることもあります。
- AWS認定の資格取得がおすすめな人
-
- IT関連のスペシャリストを目指す人
- 収入アップを目指す人
- スキルアップや学習が好きな人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
AWSの資格を認定しているのは、amazon web servicesです。試験の詳細や申込については下記HPから確認してください。
まとめ:クラウドに関する知識やスキルを習得したい人はぜひ!
クラウドサービスは多くの業界や企業が扱っています。AWS認定を取得すると、クラウド関連の知識やスキルを習得していることを証明できますので、就職や転職、スキルアップ、キャリアアップに役立つでしょう。
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