スマートフォンをお持ちの方なら、誰もが日常的に使っているアプリケーション。このアプリケーションの開発をするのが「アプリケーションエンジニア」という職種ですが、具体的にはどのような仕事を担当するのでしょうか。就職や転職に必要な知識・技術と合わせて紹介していきます。
アプリケーションエンジニアとは、どんな資格?
アプリケーションエンジニアとは、スマートフォンアプリケーション、Webアプリケーション、企業の業務効率化やシステム化を行う業務用アプリケーションなどを開発するエンジニアです。システム設計からプログラムの開発、開発したシステムの動作テストといった、システム開発の一連の作業を担当します。また、開発したアプリケーションの運用・保守も仕事の一環です。
アプリケーションエンジニア自体は資格職ではないので、無資格でも仕事をすることはできます。
ただし、知識や技術、経験が必要とされる職種であり、キャリアを形成していきたいのであれば、能力の客観的な評価につながる「システムアーキテクト試験(旧アプリケーションエンジニア試験※)」などに合格しておいたほうがいいでしょう。
(※アプリケーションエンジニア試験は、平成6年から平成21年まで実施されていましたが、現在は「システムアーキテクト試験」に改称されました。この資格を取得することで、システム開発をする上で必要な知識・技術を持ち、プロジェクトリーダーとしてアプリケーション開発を牽引できるとの評価を受けやすくなります。)
学ぶ知識・技術
アプリケーションエンジニアとして活躍するには、システムアーキテクト試験の合格を目指して、下記の知識・技術を習得しておくことが望ましいでしょう。
- コンピュータに関する基本的な知識
- システム要件定義・システム設計を始めとするシステム開発の各工程に関する知識
- システム開発を行う際に必要な技術的知識
- マネジメントに関する知識
アプリケーションエンジニアで目指せる職業、就職先は?
アプリケーションエンジニアとしての代表的な就職先は、下記の現場です。
- Webシステム・アプリ開発を手がけるIT企業
- ソフトウェア開発を手がけるIT・Web系企業
就職先の企業によって仕事内容は多く異なり、機械や自動車といった業界特化のアプリ開発を行う場合もあれば、食品や服のECサイトを運営する場合もあります。
アプリケーションエンジニアになるとどんな悩みが解決できる?
アプリケーションエンジニアになると、下記のような悩み・問題の解決に貢献できるようになります。
- アプリケーションエンジニアが解決できること
-
- どんなアプリケーションならクライアントが望む業務を実現できるか、業務が改善・効率化できるかなどを提案する
- アプリケーションの利用者の目線に立ったアイデア、システム開発を提案する
- アプリケーションの開発後も、機能追加や改修、不具合の修正をし、メンテナンスを続ける
アプリケーションエンジニアの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
先ほど述べたように、アプリケーションエンジニア自体は資格名ではありませんが、システムアーキテクト試験(旧アプリケーションエンジニア試験)などに合格すると、知識や技術を有している証明になります。この試験は、どなたでも受験することができます。
取得にかかる費用
システムアーキテクト試験の受験にかかる手数料は、5,700円です。
アプリケーションエンジニアはどんな人におすすめの資格?
アプリケーションエンジニアは、下記のような人におすすめの職種です。
- アプリケーションエンジニアへの就職・転職がおすすめな人
-
- 学生時代にゲームアプリなどを作った経験がある人
- ものづくりの面白さを感じ、人に喜んでもらえるアプリを作りたい人
- 幅広い業務知識を持ち、プロジェクトが納期に間に合うように進捗を管理できる人
- システム開発のメンバーとコミュニケーションが積極的に取れる人
- ITエンジニアとしての経験・スキルを活かして、マネジメントにもチャレンジしたい人
- プロジェクトマネージャーにキャリアアップしたい人
- ITコンサルタントを目指している人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
アプリケーションエンジニアとしての就職・キャリアアップに役立つ、システムアーキテクト試験の実施をしているのは、経済産業省が所管する「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」です。その年の試験日程や試験会場、受験申請に必要な手続きについては、下記の公式HPからご確認ください。
まとめ:アプリケーションエンジニアは、将来性が期待できる今後注目の専門職!
アプリケーション開発は、IT業界の中でも今後需要が伸びることを期待されている分野であり、それを手がけるアプリケーションエンジニアはたくさんの求人に溢れています。プロとしてキャリア形成したい方は、ぜひシステムアーキテクト試験へのチャレンジを!
コメント