ビールやワインなどさまざまなお酒の中でも、日本酒が好きな人におすすめなのが「日本酒検定」です。この記事では日本酒検定の試験について、出題内容や受検資格、受検費用などを解説します。
日本酒検定とは、どんな資格?
日本酒検定とは日本酒の知識を習得し、日本酒の魅力を伝えることができる人を認定する民間資格です。日本酒検定が始まったのは2010年からです。これまでに累計約5,000人の受検者が検定に合格しています。
試験では、下記の分野から試験が出題されます。
- 歴史、文化
- 歴史、文化(飲酒文化、地域文化など)
- 造り方
- 原料(米、水、微生物)、製造方法
- モラル・マナー
- 20歳未満飲酒の危険性や飲酒運転の撲滅など、飲酒のモラル、マナー
- 楽しみ方
- 飲用温度、酒器、料理との相性、ラベルの読み方など
- 雑学
- 生産量、消費量、海外事情、銘柄、醸造元などさまざまなこと
日本酒検定は1級~5級までの級数があり、最も難易度の高い1級に合格した場合は「日本酒名人」として認定されます。
- 1級(名人)
- 日本酒のあらゆることに精通し、後世へ適切に継承できる
- 準1級
- 日本酒のあらゆることに精通し、後世へ適切に継承できる
- 2級
- 日本酒の特徴、魅力を理解した上で、新たな楽しみ方を考案できる
- 3級
- 日本酒の基礎知識・周辺知識だけでなく、特徴や魅力を理解して第三者に伝えられる
- 4級
- 日本酒の基礎知識・周辺知識を活用し、日本酒の魅力をご自身で楽しめる
- 5級
- 日本酒の基礎知識・周辺知識を活用し、日本酒の魅力をご自身で楽しめる
学ぶ知識・技術
日本酒検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。
4級と5級
4級と5級の試験は、公式テキスト『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』から出題されます。
- 出題方式
-
- 4級:二肢択一選択方式
- 5級:正誤選択方式
- 出題数
-
- 4級:30問(50分間)
- 5級:30問(50分間)
- 合格基準
- 4級・5級ともに正答率70%以上
3級
3級の試験は、公式テキスト『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』から出題されます。
- 出題方式
- 四肢択一選択方式
- 出題数
- 50問(50分)
- 合格基準
- 正答率70%以上
2級
2級の試験は、公式テキスト『日本酒の基』から出題されます。
- 出題方式
- 四肢択一選択方式
- 出題数
- 50問(50分)
- 合格基準
- 正答率75%以上
準1級
準1級の試験は、公式テキスト『日本酒の基』から出題されます。
- 出題方式
- 四肢択一選択方式
- 出題数
- 50問(50分)
- 合格基準
- 正答率80%以上
1級
1級の試験は、公式テキスト『日本酒の基』から出題されます。
- 出題方式
- 四肢択一選択方式
- 出題数
- 50問(50分)
- 合格基準
- 正答率85%以上
日本酒検定で目指せる職業、就職先は?
日本酒検定を取得したことが就職・転職に直接的に役立つとはいえませんが、日本酒メーカーや日本酒の小売店などでの仕事で知識を活かせるでしょう。
日本酒検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
日本酒検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 日本酒検定が解決できること
-
- 日本酒の成り立ちや歴史を深く学べる
- 日本酒業界を盛り上げることができる
- お酒を楽しむ上でのリスクやマナーを理解できる
日本酒検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受検資格)
日本酒検定の受検が初めての受検者は5級、4級、3級からチャレンジ可能です。かつ、20歳以上であることが受検の要件です。
2級を受検する場合、3級に合格している必要があります。準1級を受検する場合、2級に合格している必要があります。1級を受検する場合、準1級に合格している必要があります。
取得にかかる費用
日本酒検定の受検料は、各級で次のように定められています。
- 1級
- 会場受検:6,000円(税込)
- 準1級
- 会場受検:6,000円(税込)
- 2級
-
- CBT試験:7,100円(税込)
- 会場試験:6,000円(税込)
- 3級
-
- CBT試験:7,100円(税込)
- 会場試験:6,000円(税込)
- 4級
- 1,100円(税込)
- 5級
- 1,100円(税込)
日本酒検定試験の日程
4級と5級は24時間受検可能なネット検定が開催されています。ネット検定は不合格の場合、2回まで再受検可能です。
2級と3級は、46都道府県のテストセンターで受検するCBT試験です。合否は即時判定で結果が出ます。
会場検定で試験が開催されるのは、1級、準1級、2級、3級です。例年、3月と9月の第2土曜日に実施され、試験結果は2週間以内に郵送で送付されます。
日本酒検定はどんな人におすすめの資格?
日本酒検定は、日本酒が好きな人や日本酒について勉強している人におすすめの検定です。受検を通して、日本酒が持つ長い歴史や日本酒製造に関する知識を習得できます。
資格取得で得た知識は、日本酒関連の仕事でも活かすことができるでしょう。日本酒メーカーや小売業者、和食料理店で働く人のほか、日本酒ライターなどの仕事にも役立ちます。
- 日本酒検定の資格取得がおすすめな人
-
- 日本酒が好きな人
- 日本酒メーカーで働く人
- 日本酒の小売業者で働く人
- 和食の料理人・飲食店スタッフ
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
日本酒検定を主催・運営しているのは、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会です。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:日本酒の魅力や伝統をもっとたくさんの人に伝えよう!
日本酒は長い歴史と伝統のあるお酒。検定受験を通して、日本酒業界を一緒に盛り上げてみませんか?
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