CADの操作スキルを磨きたい人におすすめの資格が「TCADs(CAD実務キャリア認定制度)」です。この記事では、CADオペレーターになるには資格が必要なのか、TCADsの資格取得のメリットや試験の概要などを紹介します。
TCADsとは、どんな資格?
CADオペレーターを目指す人、機械業界や建築業界で働く人におすすめの資格のひとつが「TCADs」です。TCADsは、CAD操作の技術、図面の理解力を公正に評価する新しい検定試験です。
TCADsの特徴は、試験結果が合否判定ではなくスコア制で評価されることです。試験は学科試験と実技試験が実施され、合計で990点満点で構成されます。スコア制で実力を証明することができるため、本人の知識とスキルのレベル確認としてもぴったりです。
- 機械部門(CBT試験)
- JIS製図一般の知識および機械製図の基礎知識と技術が問われる部門
- 建築部門
- 機械部品の組立図、部品図の知識と技術が問われる部門
学ぶ知識・技術
TCADsを取得するためには、試験に合格する必要があります。機械部門・建築部門の各部門の試験は、学科試験と実技試験で構成されます。
機械部門
機械部門の学科試験と実技試験の概要です。
- 学科試験(試験時間:40分)
- 出題内容:図面に関する知識
- 実技試験(試験時間:100分)
- 出題内容:CADによる図面作成能力
建築部門
建築部門の学科試験と実技試験の概要です。
- 学科試験(試験時間:40分)
- 出題内容:JIS製図一般の知識および建築製図の基礎知識
- 実技試験(試験時間:100分)
- 出題内容:建築物の平面図、断面図、立面図
TCADsで目指せる職業、就職先は?
CADオペレーターの仕事は資格がなくてもできますが、有資格者は知識やスキルを客観的に証明できます。TCADsを取得すると、土木業、建設業、設備業、製造業などへの業界への就職・転職で自己アピールに役立ちます。
TCADsを取得するとどんな悩みが解決できる?
TCADsを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- TCADsが解決できること
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- CADオペレーターとして日本のものづくりを支える
- たしかな知識で機械や建築物の製造を担う
- 図面の完成度を上げるための知識と技術を磨くことができる
TCADsの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
TCADsの受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
TCADsの受検料は、学科試験と実技試験の受検料合わせて11,550円(税込)です。
TCADs試験の日程
TCADsの試験は、9月と2月の年に二回実施されます。
TCADsはどんな人におすすめの資格?
TCADsは、CADオペレーターとして働く人やこれからCADオペレーターを目指す初心者のどちらにもおすすめの資格です。受検資格に制限がないため、未経験者やキャリアをスタートさせたばかりの人でも受検しやすいのが魅力です。
スコア評価で試験受験時点のレベルを確認できますので、知識と技術の証明としてはもちろん、高得点を目指してレベルアップしたい人にとって、力量を可視化できる試験といえます。
- TCADsの資格取得がおすすめな人
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- CADオペレーター
- 機械業や建築業で働く人
- 手に職をつけたい人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
TCADsを主催しているのは、一般社団法人 コステックエデュケーションです。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:スキルフルなCADオペレーターを目指して学びたい人へ!
CADオペレーターは無資格でも可能な仕事ではありますが、TCADsのような資格を取得していると、知識やスキルを証明することができますよ。
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