働きやすいオフィスやくつろげる自宅に欠かせないのが照明の力です。オシャレな空間演出だけでなく、節約やエコにも関係があり、専門知識が必要です。この記事では照明に関するコンサルタント「照明士」について、照明専門講座のカリキュラムや資格取得のメリットなどを解説します。
照明士とは、どんな資格?
照明士とは、高度な照明のソフト・ハードの知識を身につけた、照明のシニア・コンサルタントを指します。照明を活用した空間の演出やプラン設計、照明機器の開発、さまざまな施設の照明コンサルタント業務などを行う専門家です。
照明コンサルタントの上位資格でもありますので、照明士の資格取得の前に照明基礎講座(照明コンサルタントの認定講座)を受講すると、スキルアップがスムーズに進みます。
学ぶ知識・技術
照明士の資格を取得するためには、「照明専門講座(通信教育講座)」を受講し、カリキュラムに定められた科目で合格点を獲得する必要があります。
- カリキュラム:テキストに沿った独習(6月~)
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- Ⅰ編:照明設備
- Ⅱ編:視覚の基礎、色彩学
- Ⅲ編:初等幾何光学と測光量
- Ⅳ編:光環境の見え方とその役立ち
- Ⅴ編:市街地のトラフィック
- Ⅵ編:視覚情報表示とシステム
- Ⅶ編:防災照明システム
- Ⅷ編:生物環境
- Ⅸ編:工業分野
- Ⅹ編:光エネルギーの障害
- ?編:照明関係の安全基準
- ?編:環境与件
- 付録
- 付録
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- テキストに基づくテスト(演習問題への解答提出、7月~10月、計4回)
- 課題テーマに対するレポート提出(10月~11月)
- スクーリング(照明に関する特別講義、翌年1月)
- 認定条件
- 以下のすべてに該当していること。
- 講座終了時点で学会の会員入会手続きが完了していること
- 各回の演習問題すべてに合格している
- レポート試験に合格している
- スクーリングの履修が認められる
照明士で目指せる職業、就職先は?
照明士の資格を取得すると、下記の業界・職種などへの就職・転職での自己アピールにつながるでしょう。
- 照明デザイン事務所
- 照明メーカー
- 建築設計事務所・工務店
- インテリアショップ
- コンサートホールやテレビ局の照明担当者
- 照明器具販売業 など
照明士の資格を取得するとどんな悩みが解決できる?
照明士の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 照明士が解決できること
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- オフィスや店舗を照明の力で魅力的に演出する
- LED照明などを用いて、節電・省エネを促進する
- 年齢や視力に配慮した空間づくりをサポートする
照明士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
照明士の講座の受講資格は、照明学会の会員であることです。照明コンサルタント(照明基礎講座の合格者)であっても、会員とは限りませんので、申込するときは会員であるかどうか確認しましょう。
取得にかかる費用
照明士の受講料は、会員と新入会で異なります。
- 受講料
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- 会員: 37,400円(税込)
- 新入会:44,900円(税込)
なお、資格の維持には会員であることが必要です。照明学会会費は、一年につき10,000円です。
照明士はどんな人におすすめの資格?
照明は、施設や空間の安全管理からデザイン・演出などさまざまな意義を持つ設備です。照明についての専門知識を持ったスペシャリストがいることで、人々の暮らしを支え、豊かにすることができるでしょう。照明士はスペシャリストとして、オフィスや店舗、コンサートホールなど、幅広い空間を彩る役割が期待されます。
- 照明士の資格取得がおすすめな人
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- 照明コンサルタントの有資格者
- 高度な照明知識を習得したい人
- 空間の演出に関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
照明士の資格を認定しているのは、一般社団法人 照明学会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:照明コンサルタントから照明士にレベルアップ!
照明士は照明コンサルタントの上位資格ですので、経験者のレベルアップにぴったり。資格を取得することによって社内外の信頼アップにもつながりますよ♪
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